米カリフォルニア州サンフランシスコを拠点に活動している写真家のティモシー・アーチボルド(46)は、自閉症スペクトラム障害である息子の心の中を知るために、息子、エリヤが5歳となったその日から3年間、彼の日頃の行動、儀式的に行っていることなどを撮影しつづけた。

自閉症スペクトラム障害を持つ人は、自分の体が宇宙を飛び回っているように感じている場合があるという。エリヤは自らにファインダーを通した父親の目が向けられていることを知り、それに興味を持ち始め、撮影に積極的に協力しはじめた。

これらの写真は「Echolilia/Sometimes I Wonder(エコリリア・時々想う)」というタイトルで写真集となった。

父親であるティモシーは、この写真集を公表することで、しばしば誤解されがちである「自閉症スペクトラム障害」に対する認知を深めたいという思いを持っている。また、この写真集を見た人のレスポンスを求めている。

写真の中でエリアが服を着ていないものがいくつかあるが、患者の多くは服が自分を傷つけるものとして不快に思っており、裸を好むという。

ティモシーはこう語る。「人は不完全なもの、どこか違ったものを受け入れることに抵抗を持つ。確かに私の息子は完璧ではない。だが自然だって完璧ではないのだ。完璧でないものを受け入れることは自然なことであり、それが誇りとなる。自分自身が「不完全」をどう定義するかによって、世界の見え方は変わっていくのである」。

エリアは、社会性に問題があり、人とコミュニケーションをとらず、何かに固執した反復的な行動を起こすが、膨大なボキャブラリーを持ち合わせ、学校の成績もすこぶる良いという。エリアは現在12歳。治療の効果がでて、その症状はだいぶ良くなったという。

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