九份(きゅうふん)といえば「千と千尋の神隠し」に登場する舞台のモデルとして有名な、日本でもお馴染みの観光地。

そこからバスで10分の所にある「金瓜石」もまた、九份と同じく鉱山によって栄えていました。今は日本統治時代の面影を今に残す場所として、台湾の人々に大切に保管されています。

金瓜石鉱山(きんかせき こうざん)は、台湾北部の新北市瑞芳区(旧台北州基隆郡)にあった金鉱山。かつては、東北アジア第一の金山と呼ばれ、非常に栄えた。

出典 http://ja.wikipedia.org

日本統治時代を今に残す「黄金博物館」

出典世界遺産探険家

入場料は無料です。坑道見学のみ入場料が必要。

金瓜石の街は、鉱山施設や黄金博物館などの施設と日本統治時代の建物からなる金瓜石黄金博物園区として整備された。採掘の様子が再現された坑道や運搬に使われた線路、日本人宿舎や鉱夫食堂などのほか、当時皇太子だった昭和天皇が訪問する際に建てられた、日本建築の「太子賓館」も残されている。

出典 http://ja.wikipedia.org

「四連棟」で当時の暮らしを垣間見る

出典世界遺産探険家

なんと建物の保護のために、1回の入場者数を制限するという徹底ぶりです。

1930年代に建築された4棟に連なる日本家屋を、守るかのように囲まれた塀は赤レンガ造り。それがなんともミスマッチな雰囲気の「四連棟」は、日本統治時代は日本人職員の宿舎でした。

出典世界遺産探険家

「四連棟」の中に入ると、田舎のお祖母ちゃんの家に帰ってきたかのような、どことなく懐かしくも感じる佇まい。ビデオガイドを鑑賞してから、建物内部を見学をします。修復された建物には家具や小物などが配置され、当時の生活の様子が驚くほど忠実に再現されています。床の間の掛け軸の下にある防空壕からも、時代背景をうかがい知ることができます。

出典世界遺産探険家

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「の」が惜しい火の用心。

出典世界遺産探険家

中華鍋が台湾らしい、といえるかもしれません。

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まるで日本の食卓

出典世界遺産探険家

「錬金楼」で当時の金鉱の様子を学ぶ

出典世界遺産探険家

館内で上映されるビデオに、台湾の人々が「日本人として」戦地に赴く様子が流れていました。私達も見かけた事のある、日本の国旗の鉢巻をした兵士、そして見送る人々の手には日本の国旗が振られています。その映像を見ただけで、熱いものが込み上げてきました。

出典世界遺産探険家

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坑道から続く線路

出典世界遺産探険家

長さ600キロメートル「本山五坑」を見学

出典世界遺産探険家

地中を縦横無尽に交差する金瓜石の坑道は、その長さが600キロメートル以上にも達しています。その中でも完全な形で残る「本山五坑」が、見学用に開放されています。

出典世界遺産探険家

ヘルメットを被り注意事項を聞き、トロッコ用レールが残る坑道口から内部に入ります。坑道内は暗く湿気が高いものの、気温は常に18度前後と涼しい環境です。

出典世界遺産探険家

坑道脇では、坑夫の人形が当時の作業風景や休憩時間の過ごし方を再現しています。

9億円の金塊です!

坑夫を見守っていた「黄金神社」

出典世界遺産探険家

「本山五坑」の上には坑夫の安全を祈る黄金神社が鎮座していました。

出典世界遺産探険家

残念ながら今はその姿を見ることはできません。

出典世界遺産探検

しかし黄金神社からは絶景が望めます。

参道から望む「茶壺山」を見逃すべからず

出典世界遺産探険家

黄金神社へ行く途中の参道から茶壺山を望めます。ここからの眺めが一番「茶壺」に見えるそうです。でも、茶壺というより、急須です・・よね?

時の皇太子のために建築された「金瓜石太子賓館」

出典世界遺産探険家

日本統治時代の日本国皇太子(のちの昭和天皇)が「金瓜石集落」ご視察されることから建設された「金瓜石太子賓館」。釘を使わない日本古来の伝統工法と、最高級のヒノキをふんだんに用いて建てられました。

出典世界遺産探険家

注目は飾り窓です。
玄関上の飾り窓には日本の象徴富士山が施され、そのほか23の飾り窓もひとつひとつ工夫を凝らしてあります。

出典世界遺産探険家

出典世界遺産探険家

裏庭には弓道場やゴルフ練習場まで設けられていたのですが、残念ながら「金瓜石太子賓館」が実際に使用されることはなかったのだそうです。

【絶品デザート】山頂豆花をお忘れなく

出典世界遺産探険家

出典世界遺産探険家

豆花(トウファ)、豆腐花(トウフファ)と呼ばれる台湾の伝統的なデザートは、豆乳で作ったプリンのような食感です。

当時の坑道内は環境も悪く、非常に危険な肉体労働でした。坑夫は坑内での無事と安全を祈って、入坑前にこの「坑口豆花」を食べていたそうです。夏には、甘いシロップと豆花の上にかき氷を乗せ、冷たくした豆花を食して熱射病の予防とし、冬には、温かい生姜シロップを掛け、身体を温めていたそうです。

坑夫弁当もオススメです。

金瓜石周辺マップ

出典世界遺産探険家

写真中央「金瓜石車站」で下車。九份からバスで10〜15分ほどの距離です。

出典 YouTube

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■自己紹介
世界遺産を見る旅に出るため、脱サラから旅人に転職。
数百円の安宿から数万円の高級リゾート迄、年間100件近くの宿を渡り歩くホテルマニア。
世界遺産・ホテル・温泉・ビールが最早人生の旅人は、片言の英語と中国語を駆使して世界の何処かで生きています。

■プロフィール
T関連専門学校卒業後、オフィス機器メーカー・専門商社・コンサルティングファームと異業種を渡り歩く。幼少時から世界遺産が好きで、いつか世界遺産を巡る旅に出たいと胸に秘めつつも実行に移せず数十年。現在の夫と出会い意気投合し、世界遺産探険家として新たな人生を歩む事を決意。現在に至る。

2013年6月 車にて約2ヶ月半かけて日本一周。
2013年9月 世界旅行に出発
台湾・フィリピン・中国・ベトナム・カンボジア・タイ・マレーシア・シンガポール・ブルネイ・スリランカ・インドネシア 計11ヶ国滞在 54の世界遺産と9つの暫定リストを制覇。
2014年9月 世界旅行2年目突入!今年の目標は西アジアに辿り着くこと。

今年も世界遺産制覇目指してがんばります。

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