ベトナムホーチミンから、マレーシアのペナン島に移りました。日本でペナン島というと、リタイア組が老後を悠々自適に過ごすためのリゾートアイランド、というイメージが強いと思いますが、(少なとも自分はそうでした)実は、マレーシア第二の都市。古くからマラッカ海峡の要所として貿易で栄え、市内の中心地ジョージタウンは、世界遺産でもあります。

海と山が近いリゾートアイランドで、人々の生活ペースはのんびりしています。さらに、何を食べても食事が安くて美味しい。ローカル食が好きな人には、たまらない場所でしょう。美食の街、東洋の真珠、とも言われている都市です。日本食も充実しています。

しかし、実はこの島、古くから教育移住なども盛んな場所だったのです。我々も、来てから知った面もあるのですが、インナーナショナル校も狭いエリア内に8校あります。

■多国籍文化のマレーシア

こちらにある、とあるインターでは、550名、30ヶ国ほどの国籍の生徒が在籍しており、アメリカが33パーセント、マレーシアと韓国がそれぞれ約20〜25パーセント、残りの20パーセントはカナダやイギリス、台湾、日本、ヨーロッパなどとなっていて、ハーフの生徒も多いということです。

そもそもマレーシア自体、多国籍で宗教、民族も多様です。

■シンガポール人が選ぶ理由

実は、今回ステイしているコンドのオーナーが、我々と同世代のシンガポール人。3、5、7歳(七五三!)の女の子3人姉妹のパパとママ。ミリタリー関係のパイロットをしているパパの仕事でこちらに移住してきており、ママは勤めていたグローバル企業を辞めて移住。

競争激化のシンガポールの教育事情に嫌気がさしている感じも伝わってきており、ペナンの教育環境が最高だ!と言っています。確かにシンガポールと比べると、教育費はインターであっても、3分の1以下。そもそも彼らはエリートですが、子沢山なので、遅かれ早かれ、シンガポールを出ていたのでしょう。

それほどシンガポールの教育環境は、シンガポール人にとっては厳しい状況なのです。

またこちらのインターは予想に反して、レベルが高く、現地の日本人学校の評判もかなりいいのです。シンガポール人にとっても、住みやすい環境、安全面、食事の美味しさ、安さ、教育環境、近さなどを考えるとペナンが最高だ、というのです。

現に、日本では教育移住として話題の、マレーシアのジョホールバルですが、シンガポール人にとっては、街がギスギスしすぎている、誘拐が多発するなど治安が悪い、その割に物価も高い、などという理由から、また教育環境も全体としてはペナンのほうが良いらしく、シンガポールから目と鼻の先のジョホールバルは眼中に入っていないのです。

また日本ではマレーシアへの教育移住=ジョホールバル、というイメージが先行していますが、例えば、東洋経済ON LINEの記事でも取り上げているイギリスの名門、エプソムカレッジ・マレーシア校などもクアラルンプールに開校しており、マレーシア全体が世界の教育関係者から注目を浴びているエリアなのです。その中でもペナンは、治安や環境、また外国人比率、そして物価などから判断するに、実は古くから教育移住にはかなり理想的な土地となっていたのです。

実際、シンガポール人に限らず、ペナンでは教育移住も盛んで、韓国人なども多くいます。

■住む場所を教育環境で選ぶことは特別ではない

コンドのオーナーである、シンガポール人と話しても感じるのですが、(特に彼らにとって、マレーシアは県境を超えるくらいの感覚)子どもの教育環境のために住む場所をかえる、というのが特別なことではない、という感覚です。

また、アジアを旅していて感じるのは、韓国人の猛烈な勢い。彼らの英語の習得率もすごいですし、実際、セブでも、ホーチミンでも、ペナンでも、韓国人の数がものすごい多いのです。そして、母子留学も含めて、若い人や、子どもも多いのが特長です。彼らも、教育のために住む場所を選んでいるのでしょう。セブの英語留学もそうですし、ホーチミンのコンドのオーナーは韓国人の大学教授でしたし、ペナンのインターの生徒数もかなり多いのです。

もちろん、インターの教育が必ずしも良い、ということではありません。シンガポール人オーナーの七五三姉妹は、マンダリンがあまり話せないそうで、家で、親がマンダリンを話そうとすると、話が通じないからやめて!と言うそうです。逆に英語しか話せないようになってしまっているのです。

語学だけに関して言うと、外人にとって日本語は、とても難しいらしいので、日本語をしゃべることは世界的に見るとアドバンテージかもしれません。そこに英語、さらに中国語など、もう一ヶ国語が加わるのが、アジアのスタンダードになる気がしますが…。我々も旅をしていて感じますが、小さいうちから多国籍、多文化、多様性といったダイバーシティを経験するのは、これからの時代、非常に大事だと感じます。

今、世界中の教育に関心がある人が、世界中で教育に最適な環境や学校を作ったり、探したりしているのでしょう。まだまだ我々も知らないインター校や、教育移住エリアが世界には沢山あるのではないかと思います。世界はやはり広いのです。

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吉田和充 このユーザーの他の記事を見る

吉田和充/東京都出身

クリエイティブコンサルタント/クリエイティブコネクター

得意分野は、食や農、遊び、学び、育ち、子どもといった「人の真ん中」に携わる部分。

経営戦略、広報広告戦略の立案、プロデュースや、商品、新規事業開発、海外進出プロデュースなどの企業や店舗、個人の課題解決をしています。

海外のいろんなところに住んで、世界中で仕事をしたい、という中2的妄想を持つ40代クリエイター。

2015年保育士免許取得(←予定!)
2014年次男誕生に際して1年間の育児休暇を取得。
男子2児の父。

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