何気なく終わったらポイッ。生まれてこのかた何度捨てたかわからない、カウントする事さえのないもの…。

それは『トイレットペーパーの芯』

当たり前のようにゴミ箱へ…。という流れを辿るちょっと哀愁ある存在。それを素材として扱い、美しいアートを完成させてしまうスゴい人がいました。

トイレットペーパー芯リサイクルアーティスト山田ゆかさん

出典 http://yamadauca.com

もともとデザインを生業としていた山田さん。日々ものを作り出す中で破棄されゴミとなり消費されていくデザインに疑問を感じていたそうです。

そんな中、好きに表現してよい個展の場を提供される機会が。新しい事を行うために新しいものを作るのではなく、今あるもので何か新しい事を…。そう考えたときに目に留まったのは、何かに使えるかも、ととっておいたトイレットペーパーの芯。これを機にリサイクルアートに興味をもっていく事になったそうです。

芯でできてます。

出典 http://yamadauca.com

美しい花のような模様。

白ばかりでなく、形も様々。

出典 http://yamadauca.com

山田さんが行うのは個展会場に合わせたインスタレーション アート。インスタレーション(英語: Installation art) とは、1970年代以降一般化した、絵画・彫刻・映像・写真などと並ぶ現代美術における表現手法・ジャンルの一つ。

ある特定の室内や屋外などにオブジェや装置を置いて、作家の意向に沿って空間を構成し変化・異化させ、場所や空間全体を作品として体験させる芸術。ビデオ映像を上映して空間を構成することもあれば(ビデオ・インスタレーション)、音響などを用いて空間を構成する(サウンド・インスタレーション)こともあります。

これがトイレットペーパーの芯…?美しい…。

出典 http://yamadauca.com

人とモノとコトがらが廻るという意味を込めた「廻ルモノコト」というテーマで個展活動を行っています。山田さんが制作を始めた当初はトイレットペーパー芯を使ってのアート活動をしている人はなく、彼女はいわばパイオニア的存在です。

このリサイクルアートの特徴は参加型であるということ。トイレットペーパーの芯は言わずと知れた廃材です。それを有志の方から受け取り、そこからアートが始まります。そして面白いのが『共感』できるアートだという事。

芯を提供した人はこのアートに中にどこかに自分の集めた芯が使われていることで共感し、見る人は日常で当たり前のように出る馴染み深い廃材に共感を覚えるのです。

アートをとても身近に感じる事ができるもの。それが『トイレットペーパー芯リサイクルアート』なのです。

地味に大変な作業。

出典 http://yamadauca.com

日本のトイレットペーパー芯は実は高品質。強くて固いのです。ハサミで行う手作業での裁断は腱鞘炎へと否応なく導かれ、指で折り曲げる作業は何百とこなしていくと握力をなくしてしまうほど。接着作業はグルーを使用し素手で拭き取るためヤケドも日常茶飯事!

細かな仕事の結晶。

出典 http://yamadauca.com

『アートは敷居が高いと思われている方も多いと思いますが、本来もっと単純に楽しめるもの。』山田さんはそう語ります。

知識や経験は多くのアートを知るのに役に立ちますが、純粋に心を揺さぶるものに出会うという事が大事に思います。多くの感動を得られる参加型リサイクルアート。その世界に足を踏み入れると楽しい発見があるかもしれません。

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