国民的アイドルグループ・モーニング娘。を卒業して今年でちょうど10年の、安倍なつみさん。「なっち」と聞けばあのアイドルスマイルの姿を思い浮かべる人が、まだまだ多いかと思います。

しかしこの10年で安倍なつみという女性は、実は劇的な変化を迎えていたのです。

2008年、ある舞台が”なっち”を変えた

モーニング娘。時代にもいくつか舞台経験があった安倍なつみさん。ですが、2008年に出演した『祝祭音楽劇トゥーランドット』への出演が大きなきっかけとなり、その後彼女は舞台・ミュージカルの世界へ本格的に飛び込んでいきます。

それまでも舞台経験はあったんですけど、やっぱり「トゥーランドット」という作品に出会ってそれまで自分の中にあった概念がガラリと変わったというか。毎日毎日、役を通して求められることが自分の中ですごい刺激になったし、その期待に応えたいっていう気持ちが日々強くなっていって、稽古場に行くのが楽しみで仕方なくて。

出典安倍なつみ(音楽ナタリー)http://natalie.mu/music/pp/abenatsumi

本田美奈子さんのメモリアルコンサートでの出会い

『トゥーランドット』の出演を機に再度一から発声や歌唱法を磨き上げなおし、その後も『嵐が丘』『ミュージカル「ドラキュラ」』など、次々に舞台のステージを経験していった安倍さん。そのミュージカル経験が縁となり、2013年11月には、故・本田美奈子.さんのメモリアルコンサート『LIVE FOR LIFE「音楽彩」』にも初めて出演。

そこで彼女はかつて本田美奈子.さんも歌ったミュージカルの有名ナンバー『私だけに』(エリザベート)、そして『On my own』(レ・ミゼラブル)を披露するのですが、

グループを卒業してから9年、彼女が自分と向き合いながら積み重ねてきたその歌唱力が、かつて本田美奈子.さんのアルバム「AVE MARIA」などを制作した日本コロムビアの岡野博行プロデューサーに、高い評価を受ける事となります。

それは、衝撃でした。それまで、モーニング娘。時代の歌しか聴いたことがなかったのですが、10年たって、様々なミュージカルで鍛えられた安倍さんの歌は、全く別物でした。クラシカルな発声を駆使した透明感溢れる歌声、それは、単に美しいだけではなく、人の心を打つ、切なさがありました。

そして言葉に感情が自然にのり、歌の世界が目の前に広がります。
こんな歌手を待っていたんだ、と強く思いました。

出典安倍なつみ公式Facebook「制作ノート」https://www.facebook.com/abehikarie

ソロ歌手としての新しい挑戦、アルバム「光へ-Classical & Crossover-」の発表

メモリアルコンサートへの出演がきっかけとなり、正式にオファーを受けた安倍さんは、ミュージカルやクラシックとポップスが融合した音楽、「クラシカル・クロスオーバー」の名曲を歌ったアルバムを制作。

2014年10月に発表されたその作品、『光へ-Classical & Crossover-』は、オリコンの週間アルバムランキングで、クラシック部門1位を獲得します。

元モーニング娘。の安倍なつみ(33)初のクラシカルアルバム『光へ -classical & crossover-』(10月22日発売)が初週2467枚を売り上げ、11/3付週間アルバムランキングで初登場26位にランクイン。クラシック部門では、オーストラリア出身の女性歌手・サラ・オレイン『SARAH』(総合72位=9月24日発売)を抑え、初登場1位獲得した。

出典 http://www.oricon.co.jp

「モーニング娘。」の「LOVEマシーン」(2000)は日本に住んでいればだれでも知っている大ヒット曲だったが、ソロに転じた後の安倍なつみの作品はファン以外、あまり知られていない。しかし、ミュージカルではかなりの大作へプリンシパル(主役級)として出演している。ポップスの歌手がミュージカルへの挑戦で技術を向上させ、音域も広がり、表現力を増したところは本田美奈子や知念里奈を彷彿とさせる。

出典 http://diamond.jp

Youtubeの公式チャンネルでは収録曲の中から、東京フィルハーモニー交響楽団の演奏で行われた「夢やぶれて」(レ・ミゼラブル)のライブレコーディングや、オリジナル曲「光へ」を公開。

この映像で、まさに今の歌手・安倍なつみを、確かめる事ができます。

「夢やぶれて」~ミュージカル「レ・ミゼラブル」より~

出典 YouTube

「光へ」

出典 YouTube

近年現役の後輩たち、モーニング娘。’14が「全盛期は、一度だけとは限らない」とのキャッチコピーを打ち出し話題になりましたが、その後輩たちのためにも「頑張ります」と最近のインタビューで話している安倍なつみさん。

…その決意と確かな歌声を耳にすると、もしかしたらOGの彼女にとっても、「全盛期は一度だけとは限らない」のかもしれません。

出典 YouTube

こちらの記事も読まれています

この記事を書いたユーザー

小娘 このユーザーの他の記事を見る

twitter→ @drifter_2181 / 1983年生まれ。北海道在住。2012年にブログ「小娘のつれづれ」をスタート、2014年からはフリーライターとしても活動。デビューから応援しているアイドルの再評価をきっかけに、新規 / ライトファンを意識したエンタメ記事を日々研究しています。

得意ジャンル
  • 音楽
  • 話題
  • テレビ
  • カルチャー
  • エンタメ
  • ニュース

権利侵害申告はこちら

Amebaみんなの編集局に登録してSpotlightで記事を書こう!