先日、最終回を迎え、高視聴率を記録したドラマ「昼顔」。劇中では夫が仕事をしている3時に「女」となり、決して知られてはいけない秘密の恋を楽しむ不倫妻が登場しましたが、結局、上戸彩さん演じる笹本紗和以外の夫婦は離婚せずに、また元通りの生活に戻る様子が描かれていました。

不倫がバレてもなお離婚しないのにはいくつか理由があると思いますが、ドラマの中だけでなく、実世界でも離婚せずに仮面夫婦として夫婦生活を維持し続ける人も少なくないそうです。

97年にカメラマンの男性と結婚し一女をもうけ、12年に離婚したタレントの田中律子さんは今年出演した「踊る!さんま御殿!!」の中で以下のように語っています。

良き妻、良き母としてCM、ドラマなどに出演していたが、実は「仲良し夫婦を演じていた」と告白。MCの明石家さんま(58)から「演じていたのはどれくらい?」ととわれると、「13、4年くらい。ずーっと悩んでいて。仕事もいい奥さんの仕事ばっかりだったから、ここで離婚なんて絶対できない」などと悩み続けた夫婦生活だったという。

出典 http://www.sponichi.co.jp

ということで、今回は実際に仮面夫婦として生活を続けている43歳会社員男性・Mさんに、私フリーライターのセルジオ苺が話を伺ってきました。

1. 嫁が精神的に不安定で離婚したら自殺することを恐れている

本当は離婚したいんですよ。今から、離婚したくてもできない理由=仮面夫婦を続ける理由についてお話しますが、一つは、嫁の精神面です。

彼女は被害妄想を持ちがちな人で、夫婦で誰かと会っても帰り道に「あの人は私達のことを馬鹿にしてる」「あの人は、自分のセレブな生活を見せつけようとしている」みたいなことばかり言う。そして、心療内科にも時々行くなど、精神的に不安定です。

彼女にとって私は唯一付き合った男であり、私ほど彼女のことを分かっている人間はいないと思う。そんな私でも彼女を支え切れていない以上、彼女が一人ぼっちになったり、別の理解度の低い男と付き合うことになった場合、もはや残された道が自殺しかないのではと思ってしまう。これは避けたいので、結婚生活は維持します。

2. 子供の存在

今、5歳の娘がいるのですが、せめて彼女が高校を卒業するまでは離婚をしないでおこうと思います。いや、子供がいなかったら離婚していたと思います。元々結婚初期から仮面夫婦になりそうな状態ではあったのですが、「妊娠したら変わる」とまずは二人で思っていました。これが結婚生活を維持してくれたと思います。

妊娠したら、「産まれたら変わる」と思い、私たちの関係は少し良くなりました。その後も「親のところに孫を連れて行ったら変わる」とか「保育園に入ったら変わる」と思い続け、子供が私達にとっての「かすがい」に本当になってくれています。

娘のためにもなんとか妻との関係は改善していきたいと思っていますよ。

3. なんだかんだいって安定収入がある

これは嫁側の思いだとは思うのですが、私はそれなりに名の通った会社で働いていますので、つぶれることはないし、安定した収入は恐らく定年まで確保できると思います。自宅もすでに購入していますし。

嫁も私と同じ年齢(43歳)なので、離婚してこれから新たな男を探したりするよりも、このままの方が人生はトクすると考えているのではないでしょうか。

じゃあ、彼女が働けるかといえば、これまで一度も働いたことがないので、今さら働くこともできない。だとしたら、娘を「かすがい」にした状態で私との結婚生活を維持することが最良の選択だと考えていると思います。

4. 昔のようになれると期待している自分がいる

付き合い始めてからいつのまにか20年を超えていて、最初の頃の楽しかった時代がまた来ればいいな、と私は思っています。今は嫁から冷たくされていますが、昔はそうではなかった。

こんなことを言うと「どんだけお前はドM体質なんだ」なんて言われそうですが、事実、期待しているのは間違いない。あと、私自身そこまで女好きというワケでもないので、今の嫁がいいんでしょうね。

まぁ、本当に舌打ちされたり、時には叩かれたりするのをジッと耐えるのはキツいですが、ここで精神的に不安な彼女に対抗してしまったら取り返しのつかないことになるのでは……という一つ目の理由にもつながりそうなので、私が我慢をすることによって3人家族、そして互いの両親の均衡が保てるのでは、と考えています。

5. 体面を考えた

私の場合は、離婚したら社内での出世とかに響くのでは? といった懸念がありますし、嫁にしたら学生時代の友人と会いづらくなる、とか、「出戻りよ」なんて思われるのでは?といった懸念があります。

対面は案外気になるものです。あと、私たちの一族には離婚を経験した人が誰もいないので、そこでも色々面倒なことがあるな、と考え、結婚生活を維持している面はあるでしょう。

これで楽しいのだろうか…と思えるようなMさんの説明ですが、Mさん自身は「嫁と一緒にいる時間は、平日はそれほど長くないし、まぁ、人生全般については楽しいですよ」とのことです。皆さんはどう思ったでしょうか。

(文/セルジオ苺)

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