フリーアナウンサーの長谷川豊です。

予想通りと思う方もいるかもしれないですが。

朝日新聞の例の一件を受けて、果たして新聞の売り上げってどんな状況になっているのか。個人的な興味があったので、以下の3人の方に話を聞きました。

・朝日新聞現役記者(中堅)
・朝日新聞販売所員(ベテラン)
・毎日新聞幹部

最後の毎日新聞の方は「幹部」という言い方までにします。かなりのお立場の方ですが。そんな3人に話を聞いたのは、朝日新聞の発行部数が減っているのなら、毎日新聞に流れていないか?という仮説を立てたからです。

確かに、朝日新聞はフォロー出来ない状態。どう考えても発行部数は減っていることでしょう。で、その受け皿となるのは…?

産経新聞?読売?

いやいや(笑)。普通に考えて、そっちには行かないだろ。そう思ったんです。やはり、毎日新聞に流れたんじゃないだろうか、と。なので、話を聞いてみました。

まず、朝日新聞の現状。

これは想像通りでした。皆さんもお感じの通りです。はい。壊滅的です。8月後半から9月にかけてが一番きつく、販売所の方の言葉を借りれば、

「全国的に見れば、最悪、1日で億単位が飛んだのではないか?」

とのことでした。

…1日で億単位…?かなりの金額ですが…まぁでもそんなものかもしれません。あの誤報は僕はいいと思うんです。どうせハナから普通に勉強してる人は信じてないので。

厳しいのがあの8月5日と6日の紙面。訂正の仕方が最悪で…って、これはもう皆さん知っての通り。いらぬ怒りを買いすぎです。会社の危機管理において、今度、最も参考にしたくなる、

もっともダメな謝り方

という教科書に出てきそうな例でした。フォロー出来ないので先に話を進めます。
朝日の現場の方は、僕が聞いた方はそこそこさっぱりしてました。

「逆にいい膿が出せたんじゃないでしょうか」

「他紙が叩いて来るのも理解できるし、しょうがないとも思います」

「木村社長は就任の時にかなり威勢のいいことを言っていたので『何か仕掛けてきそう』とは社内で噂になってました」

とのこと。木村社長、あんまり詳しく書けないけれど、社内では相当な異端児扱いだったとのこと。なので、想定の範囲内だとか。取材活動などは大丈夫ですか?との質問には

「やることは変わりません。僕たちがすることは取材し、お伝えすること」

ときっぱり。うん。まぁそうですよね。ジタバタできるレベルを超えてるので。

で、意外だったのがその朝日新聞の受け皿になったのではないか、と考えていた毎日新聞の方の話でした。

「それがね、全然違いますよ、長谷川さん」

聞くと、僕の予想は完全に外れていました。

僕は比較的リベラルな方向だし、今回の一件を受けて朝日新聞を辞めた人は、毎日新聞に流れるものではないか、と踏んでいたのです。

「私どもにとっても意外なのですが、今回の騒動は『新聞全体に対するダメージ』になっています。まだ正確な数字は出ていませんが、私ども(毎日新聞)の販売所まで、何故か『解約が何件も出ている』という報告を受けています」

とのこと。信じられない事に、朝日新聞の騒動で、購読者数が増えたと想像していた毎日新聞でも、今回の事をきっかけに「購読者数が減っている可能性もある」とのことでした。ホントに?

話をまとめると、朝日新聞は説明の必要なし。

でも、その朝日の件を受けて、はしゃいで叩きまくってたライバル紙も、ネット上などで

「お前らも十分誤報してるだろ!」

「はしゃぐな!」

というバッシングの対象となったため、かなりのイメージダウンにつながったと。その結果

「もう新聞、いいんじゃね?」

と、もともと思っていた層が「解約するきっかけ」を与えてしまったのだそうです。

日本新聞協会はそんな義務はないのでわざわざ「今回の件で、どれだけのダメージになったか」とか、自分たちのネガティブなイメージにつながる報道はしないと思いますが、現場の方々の話を聞く限り、業界全体で大きなダメージを受けた…新聞業界始まって以来の、未曽有の大問題になった様相です。

今時、ろくにネットもうまく使いこなせず、紙媒体が好きなアナログ人間の僕としては、これはけっこう寂しい状況でもあります。

皆さん、ネットもいいけど、紙、いいよ?ペラペラめくるの、楽しいよ?特に新聞は読み物として最高です。ほとぼりが冷めたらまた取ってあげましょうよ。ね?

(見出し画像引用元/loco.yahoo.co.jp

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