産婦人科でのドラマを描く「コウノドリ」

出産の現場で直面するさまざまな「命」を描いたTBSドラマ「コウノドリ」(金曜22時)。2015年に放送された第1弾では深刻なテーマを扱いながらも描かれる温かい人間ドラマが多くの人に感動を与えました。現在放送中の新シリーズも出産から出産後の家族の姿にまでスポットをあてており、すでに多くの人の心をつかんでいるようです。

4話に登場したのは、自然分娩を希望するママ

4話に登場したのは、安めぐみさん・前野朋哉さんが演じた秋野夫妻。仕事が忙しく、出産に悩む妻のフォローができない夫と、1人目の子育て・2人目の出産に悩む妻のコンビでした。

安めぐみさん演じる蓮さんは、育児でのストレスに悩む日々から「うまく育てられないのは、帝王切開で出産したから」と考えており、次の出産では「トーラック(帝王切開後の自然分娩)」で産みたいと希望していました。

やっぱり陣痛を味わって、産道を通して産んだほうが、この子(お腹の赤ちゃん)に愛情が湧くんじゃないかなと思って。

出典TBS「コウノドリ」2017年11月3日放送より

という理由から、トーラックを希望する蓮さん。しかし、トーラックは対応できる病院が限られていたり、子宮破裂などのリスクをともなうものです。

「自然分娩できる?できない?」産婦人科での判断は…

自然分娩を希望して、綾野剛さん演じる産科医・サクラ先生が務めるペルソナ総合医療センターを訪れた秋野夫妻。自然分娩のほうが愛情が強くなるというのは「思い込み」だと指摘され、成功率やリスクについても説明されたうえで、それでもトーラックの意志を変えませんでした。

あくまで秋野夫妻の希望を優先してトーラックで進めようとする産科医・サクラに対して、星野源さん演じる産科医・四宮先生は疑問を呈します。

医師の数も時間も足りない。
この現場の状況でトーラックの希望を優先するのは難しいと思うが。

普段でも余裕ないのに、夜間や休日に子宮破裂がおきたら、もっとリスクを伴うことになる。それでも優先するのか?

出典TBS「コウノドリ」2017年11月3日放送より

しかし、サクラ先生も自身の気持ちを伝えます。

僕だってトーラックは怖いよ
でも、僕らの仕事は妊婦にトーラックをやめさせることじゃない。

人が少ないから、忙しくて余裕がないから、
妊婦の希望に沿えないなんて、根本が間違ってるんじゃないかな。

出典TBS「コウノドリ」2017年11月3日放送より

産科医でも意見が割れる、トーラックという出産。しかし、2人の産科医の考えの根底にあるのは、最終的には妊婦さんのこと、そして家族のことを誰よりも考えてる」ということがドラマでも語られていました。

そして、出産は進まず…

しかし、蓮さんの陣痛は順調に進みませんでした。「私は下から産むの!頑張って産んで、いい母親になるの!」と必死で陣痛に耐える蓮さんでしたが、「ママはもう十分頑張った。いい母親だよ」と家族の説得を受けて、帝王切開へと切り替えることが決まります。

無事に帝王切開で出産を終えた蓮さん。サクラ先生からは、こんな言葉がかけられていました。

赤ちゃんも、こんなに頑張ってくれたお母さんに感謝しています。

どう産んだかよりも、どう思って産もうとしたか、
その思いはきっと赤ちゃんに伝わっています。

美奈ちゃんにとっても、そして赤ちゃんにとっても、秋野さんは世界一のお母さんなんです。

出典TBS「コウノドリ」2017年11月3日放送より

帝王切開を担当し、「出産を終えた家族の幸せそうな顔は特別だった」と語る研修医に対して、松岡茉優さん演じる産科医・下屋先生「妊婦さんの希望を尊重してあげられたからこそ、家族の幸せそうな顔が見れたんだよ」と語っていました。

実は、あの人も!「帝王切開→自然分娩」経験者だった

4話では、NICUに入院中の赤ちゃんのママとして木下優樹菜さんも出演していました。木下さん自身もプライベートでは2児のママであり、実は今回のドラマ同様に1人目は帝王切開での出産を経験、2人目は自然分娩を希望してトーラックで出産(VBAC)を果たしています。

当時のInstagramの投稿では、出産について語られているものもありました。

産後3週間の頃に投稿された、こちらの画像。憧れだったというカンガルーケアの写真とともに、今回の出産を振り返った自身の気持ちがコメントで語られていました。

あと、、2人目にして初めて陣痛を経験して、茉叶菜を産んで、何故か、MAMAに凄い優しくなれてる自分がいた!(笑 こんな1カ月一緒にいて全く喧嘩しなくなった(笑
単純な自分。(笑

でも優樹菜みたいな昔ほんとに親不孝だった奴は陣痛を経験するべき人間だったんだ! 悩んで悩んでリスクのある ブイバックとゆう、出産方法を選んでよかった。
ちゃんちゃんっ!

出典 https://www.instagram.com

コメントには
#帝王切開も立派な出産
#莉々菜の帝王切開の傷は勲章
というハッシュタグもついており、帝王切開を肯定しつつも、陣痛・自然分娩という経験を選んだことを納得されているようでした。

今回、ドラマへの出演があったのは、こういった木下さんの背景もあったのかもしれません。

帝王切開は楽してる?世間に広がる出産の迷信

3話では、「妊婦が火事を見ると、アザのある赤ちゃんが産まれる」といった迷信に振り回される妊婦が登場していましたが、今回は「帝王切開は愛情不足の原因では」と悩む母親の回でした。この蓮さんの気持ちには、同じく帝王切開で出産したママからは共感されたようで、

・私も下から産んでなんぼ!て思ってるところあるから緊急帝王切開て言い渡された時絶望感しかなかった。

緊急帝王切開になった身としては自然分娩に拘る気持ちが痛いほどわかる。周りから心無いこと言われたし。

やっぱり出来ることなら自然分娩と思う気持ちはあったなー

という声がネットでは上がっていました。

しかし、本人が思い込んでしまったり、周囲から言われたりすることが多い「帝王出産はラク」「自然分娩してこそ、母親」という考え方。ドラマ視聴者の中にも疑問に思う人も多いようで

・いやいやいやいや!!!自然分娩も帝王切開も立派な出産だよー!どっちもすごいことだよ!

・自然分娩に拘らずに母子共に健康ならそれでもう良いよ…

・赤ちゃん無事に産まれてくるなら、方法なんて何でもよくない?

・100%安全なお産なんてない。自然分娩でも帝王切開でもみんなリスクを背負って命懸けて産むのにね。

という反論も上がっています。

2代目ジュニア君は、NICUに移動。今後はどうなる?

新シリーズで新しく登場した、宮沢氷魚さん演じる研修医・吾郎先生は産婦人科での研修を終えて、次週からはNICUでの研修が始まるようです。前シリーズよりも、「出産後の家族のありかた」についてのスポットがあてられている今回の新シリーズ。今後も、活躍してくれそうです。

出産の様々なドラマを描きつづけている「コウノドリ」。どんな展開になっていくのか、今後の放送も楽しみです!

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へっぽこライターですが、文化的雪かきを目指して精進しています。

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