先日、22017年「Hero Dog Awards(ヒーロー・ドッグ・アウォード)」に選ばれたピットブルのアビゲイルが、ドレスアップして授賞式に参加しました。

「Hero Dog Awards」とは、子供や動物を虐待から守る非営利団体”American Humane Association“が主催するコンテスト。その年に選出されたヒーロー犬の中から、投票によって今年のNO.1のヒーロー犬が決定します。

たくさんの勇敢な犬たちの中から、見事優勝したのが、真っ赤なリボンがキュートなアビゲイルです。

食いちぎられた右耳

アビゲイルは推定3歳の頃に、生死をさまようほどの大怪我をし、米フロリダ州の動物病院に運び込まれてきました。右側の耳が噛みちぎられ、体中に多数の深く噛まれたあとがありました。さらに体はダニだらけ、感染症もおこし衰弱しており、診断した獣医は安楽死をすすめたといいます。

しかし、保護団体Love is Fur Ever Dog Rescueのヴィクトリア・フレイジャーさんは諦めませんでした。そして一命を取り留めたアビゲイルは、ヴィクトリアさんの元へ引き取られたのです。

ヴィクトリアさんの献身的な介護のおかげで、少しずつ元気になっていったアビゲイルでしたが、大きく噛みちぎられた右耳の傷はなかなか癒えず、毎日傷口の包帯を交換しなければなりませんでした。

治療を始めた当初からFacebookでその様子を発信していたヴィクトリアさんは、アビゲイルがいつまでも「かわいそうな犬」として世間から見られ続けることに違和感を感じていました。そこで思いついたのが、アビゲイルの包帯を、色鮮やかなボンネットにすること!

出典blob:https://www.youtube.com/45258c06-08a7-47fa-bee9-0a04a8cf3516

可哀想な犬から可愛い犬へ

そのアイデアは功を奏し、カラフルなボンネットはアビゲイルの魅力をさらに引き立て、トレードマークになりました。そして傷口に小さくなってからは、可愛いヘッドバンドを装着。

怪我をカバーするボンネットやヘッドバンドリボンを使うようになってからは、見ている人たちも「なんて可愛いの!」「よく似合ってる」「とってもお洒落だ。はやく元気になりますように」とたくさんのポジティブな言葉を書き込んでくれるようになりました。

ヴィクトリアさんの愛情が詰まったリボンは、失ってしまった右耳を隠すのではなく、新しいアビゲイルの魅力を引き出してくれたのです。

その幸せに、世界中が心を動かされた

保護された時の状態から、おそらく闘犬のかませ犬として利用されていただろうと思われるアビゲイル。かませ犬とは、闘犬が勝つ味を覚えて自信をつけさせるためにあてがわれる弱い犬のこと。

保護される前までの日々、どんなに恐ろしく、痛く、辛い思いをしてきたのだろうと考えると胸が痛みます。しかし今、アビゲイルは大きな愛情に包まれて幸せな1歩を踏み出したのです。

アビゲイルの命の戦いは多くの人の心を動かし、なんとアビゲイルのためにと心のこもった可愛いリボンが世界中から続々と送られてきました。アビゲイルもリボンが大好きで、自分から頭を通してつけてもらうのだそう。

病気や怪我で、大きなハンデを背負ってしまった時、人は落ちこみ、時にそんな運命を恨んだりしてしまうこともあります。けれど犬という生き物は、常に今を生き前を向いて進んでゆきます。彼らのそんな生きる姿勢から、学ぶものが多くあるような気がしますね。

辛い過去と命の危機を乗り越え、ヴィクトリアさんの最高のサポートを受けたアビゲイル。

アビゲイルの辛い過去の象徴だった失った右耳には、今は世界中の人たちからの愛がつまったリボンが輝いています。ハンデはたくさんの優しさに包まれて、大きなチャームポイントに生まれ変わりました。辛かった過去の分まで、これから多くの幸せに包まれて過ごしていってほしいですね。

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ゆっくりとした更新となると思いますが、どうぞ宜しくお願いいたします^ ^

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