出産にスポットをあてたドラマ「コウノドリ」

出典画像はドラマ「コウノドリ」公式サイトのスクリーンショット

出産の現場で直面するさまざまな「命」を描いたTBSドラマ「コウノドリ」(金曜22時)。2015年に放送された第1弾では深刻なテーマを扱いながらも描かれる温かい人間ドラマが多くの人に感動を与えました。このたび続編となる新シリーズが放送開始し、すでに多くの人の心をつかんでいるようです。

3話に登場したのは、「産後うつ」のママ

3話には、1-2話で出演していた佐野夫妻にスポットがあたりました。

佐野夫妻はナオト・インティライミさん演じる忙しいサラリーマンの夫と、高橋メアリージュンさん演じるキャリアウーマンの妻というカップルです。妻・彩加さんは出産後も早期職場復帰を考えていたのですが、赤ちゃんが「心室中隔欠損」という心臓病を抱えていることが判明します。

赤ちゃんを無事に出産をすることができ、産後の成長も順調ではあるのですが、病気を抱えた赤ちゃんと2人きりの生活に悩みを抱える彩加さんに対して、パパになった康孝さんは出張続きの多忙な生活を送っており、育児のフォローもできない状態でした。

夫「何でそんなイライラしてんの?」

出産前に想定していた職場復帰のタイミングからも遅れ、預ける保育園も見つからず、家の片づけや赤ちゃんのお世話もしっかり出来ない状態の彩加さん。早く職場復帰しなければ、自分の出産前のポジションへの復帰も難しくなるという焦りからイライラが治まりません。

そんな不安定な気持ちの彩加さんに対して、夫・康孝さんが放った言葉は

何でそんなイライラしてんの
出産してから性格変ったよ
このままじゃ俺、しんどいよ

出典TBS「コウノドリ」2017年10月27日放送より

という心無い言葉でした。実母からも、「それ(プロジェクト)、あんたがおらんでも大丈夫なんじゃないん?仕事はあんたの代わりはおる。だけど母親の代わりはおらんので?」と諭されてしまいます。

預け先も見つからず、赤ちゃんは体調を崩し、ついには産後に約束されていたプロジェクトリーダーへの復帰の道も絶たれてしまった彩加さん。追い詰められてしまい、赤ちゃんを病院の受付に残して姿を消してしまいます…。

四宮先生「人間は死ぬまでひとり」

屋上で飛び降りそうになっていた彩加さんを救ったのは、星野源さん演じる産科医・四宮先生でした。彩加さんが、産後うつにかかっている可能性が高いということ、一番必要なことは専門医の助けであることを伝えます。

妻の窮地にかけつけた康孝さんは「なんで言ってくれなかったんだ。夫婦は2人で1つって義母さんも言ってたじゃない」と声をかけますが、四宮先生に

なんだそれ。
人間は2人で1つになんかなれない。
死ぬまでひとりだよ。

たとえ夫婦でも、別々の人間だからこそお互いを尊重しあう。
それで初めて助け合えるんだろうが。

出典TBS「コウノドリ」2017年10月27日放送より

と、一喝されてしまいます。

主治医として、妊娠中から夫婦の姿を見ていた四宮先生。出産前から「ぼくも手伝うよ」と育児に対して主体的ではない康孝さんの様子を知っていたこともあって、怒りが爆発してしまったのかもしれません。

「救われた!」「心に沁みます」視聴者の心にも刺さっていた

この康孝さんを叱責した四宮先生の言葉は、ドラマを見ていた視聴者の心にも刺さったようで

すっごく救われた、、

四宮先生の言葉が一番刺さった

心に沁みます・・・しかし、四宮先生格好良すぎ!

・ほんとだわ。夫婦が1つなんて綺麗事


四宮先生がズバッと言ってくれる瞬間が好き

といった支持する声が多数あがっていました。

第1話放送後には、ダメ夫としての康孝さんの姿が話題になり、「うちの夫も同じだ!」と女性から共感と嘆きの声が多数上がっていました。そんな康孝さんを一喝してくれた四宮先生の姿は、全国の同じような父親をもつ母親からすると、溜飲が下がる思いだったのかもしれません。

「みんな子育てを美化しすぎです」名言続出の3話

追い詰められた彩加さんを救ったのは、四宮先生だけではありません。産後うつは誰もが陥る可能性がある症状であること、精神科医での治療や、子育て相談の場を設けている団体についての情報が提供されていました。

産後すぐから彩加さんの不安定さを心配していた吉田羊さん演じる助産師・小松さんは

他の人の力を頼るのは駄目なことじゃないよ。

みんな当事者じゃないからさ
勝手に理想を押しつけてくるけど、
そんなのポイしちゃえばいいから

出典TBS「コウノドリ」2017年10月27日放送より

と、人を頼ることの大切さを伝えていました。

江口のりこさん演じるメディカルソーシャルワーカー・向井さんは、「子どもを窓から投げ出したいと思ったことは何度でもある」という実体験をふまえたうえで

みんな、子育て美化しすぎです。
髪振り乱して、必死にやってるんです。
少しくらい誰かに頼ったっていいんですよ。

出典TBS「コウノドリ」2017年10月27日放送より

と、頑張りすぎてしまう彩加さんに対してフォローしていました。

また、四宮先生に叱責され「ダメな父親で、ダメな旦那だ」と反省する康孝さんに対して、大森南朋さん演じる小児科医・今橋先生も「自分も同じ」と伝えていました。

育児 自分ではやってるつもりです。
けど、子どもと四六時中いっしょにいるのは妻ですからね

子どもにばかり目がいきがちですけど、
お母さんは誰にも頑張ってねと褒めてもらえない

出典TBS「コウノドリ」2017年10月27日放送より

それぞれ、三者三様の立場から母親・父親に告げられた助言。どれも育児中のパパ・ママの心に刺さる名言ばかりです。四宮先生の言葉だけでなく、これらのセリフに救われた人も多いのではないでしょうか。

康孝さんは特別な存在ではありません

3話のラストでは、「俺、イクメンじゃなくて父親になるから」と宣言していた康孝さん。言葉だけではない、大きな1歩になっていくことを願いたいです。

ドラマ公式Instagramに投稿された佐野夫妻ツーショット画像には

というハッシュタグがつけられていました。

1話では、「イクメン」と称しながら育児に関与しないダメ夫として描かれていた康孝さんですが、康孝さんは特別な存在ではありません。日本中どこにでもいる男性の姿でもあります。

出産という夫婦の大きな局面に差し掛かったときに、どう動けるのか。四宮先生の助言のように、別々の人間として相手を尊重しあってこそ、本当の助け合いができるのかもしれません。この助言が佐野夫妻はもちろん、全国の多くの母親・父親を助ける言葉になってほしいと願います。

佐野夫妻の問題はひと段落を迎えましたが、ドラマは今後も様々な妊産婦や家族のドラマを描いていくようです。今後の展開も楽しみですね!

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へっぽこライターですが、文化的雪かきを目指して精進しています。

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