記事提供:日刊大衆

「金正恩委員長の秘密資金を専門に管理する“労働党39号室”のトップが交代したようです」(全国紙国際部記者)

同組織の主な任務は、海外での資金調達。「交代理由は、前室長が対北制裁リストに掲載され、活動が困難になったため。新室長が制裁対象になっても、また交代させるまで。イタチごっこです」(前同)

■ニセ札や薬物、偽造タバコなど、犯罪行為の裏ビジネス

9回目の制裁を課せられている北朝鮮だが、それをたくみに逃れ、外貨獲得に邁進しているのだ。北朝鮮に詳しい外交評論家の井野誠一氏も、次のように語る。

「外貨収入の4割を占めるのが、犯罪行為、いわゆる裏ビジネスによるものです。昔から、ニセ札や薬物の製造などは有名でしたが、中でも偽造タバコは北の主要港から公式な輸出製品として出荷されています。コンテナ1つ分で、末端価格は400万ドル以上。対して、製造コストは7万ドルですからボロ儲けです。また、アフリカでの密猟や、象牙、はく製動物の密輸も、北の外交官や関係者が、現地の協力者グループとともに展開していることが明らかになっています」

■割安な北朝鮮製の武器は人気

さらに、国際的監視網を逃れる術もたくみだ。

「稼ぎ頭でもある武器輸出は、マレーシアに設立したダミー会社で商談をまとめ、平壌から出荷。しかも、部品と一緒に技術者を輸出し、現地で武器を組み立てるという手法を取ることで、工作機械の輸出に見せかけているんです」(北朝鮮に詳しいジャーナリスト)

特にアフリカや中東諸国では、他国より割安な北朝鮮製の武器は人気という。

「エジプトは26億円の格安価格で、ロケット弾3万発を爆買いしたそうです。さらに、各国がこぞって依頼するのが武器のメンテナンス。北朝鮮の武器は、旧ソ連体系のため、北には旧ソ連製の武器を修理する技術がある。古すぎてロシアでは修理できないものでも、直せるんです」(前同)

■北の地下資源レアメタルの採掘権をめぐり…

その他、現在のドル箱は、鉱山採掘権だという。

「北の地下資源の価値は6~7兆ドルとも。中でもレアメタルには、中国、ロシアはもちろん、ドイツ、スイス、イギリス、アメリカまでもが注目し、水面下でアプローチし続けています。今は中露ら数か国のみに採掘権を与え、権利金を得ています。中国を牽制するインドも、2015年に地下資源開発と輸出に関する契約書を交わしました」(前出の井野氏)

この採掘権をチラつかせることで、制裁解除も狙っているというのだ。

「世界でビジネスを展開する北朝鮮は、友好国とのシンパネットワークがあります。今後の懸念は、アフリカや中東諸国を介し、日本をはじめ国際社会からのODA資金や技術、情報が北に流出することです」(前同)

どうりで制裁を課しても音を上げないわけだ。

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