新党「希望の党」が6日の午前、小池百合子代表による衆議院の公約発表の記者会見を行った。

「国民ひとりひとりに好景気の実感がない」とし「(消費税引き上げ予定の)2019年秋までに国民の不安が解消するは難しく、消費税10%引き上げは凍結するべき」と強調。

他にも「議員定数・議員報酬の削減」「ポスト・アベノミクスの経済政策」「憲法改正」「ダイバーシティー社会の実現」などの、9つの柱をで構成された公約を掲げた。

「希望への道」しるべ「12のゼロ」にネットが反応

さらに「希望への道」しるべ「12のゼロ」として、これまでも小池氏が言い続けてきた「待機児童ゼロ」や「満員電車ゼロ」などを含めた12項目を発表。

①原発ゼロ
②隠ぺいゼロ
③企業団体献金ゼロ
④待機児童ゼロ
⑤受動喫煙ゼロ
⑥満員電車ゼロ
⑦ペット殺処分ゼロ
⑧フードロスゼロ
⑨ブラック企業ゼロ
⑩花粉症ゼロ
⑪移動困難者ゼロ
⑫電柱ゼロ

まさかの「花粉症ゼロ」にネットざわつく

この「12のゼロ」が発表されると、ネットでは多くの人たちが「花粉症ゼロ」に反応。

会見で小池氏は「(花粉症による)社会的なある種のロスを考えますと、林や森などの根源的な問題、様々な医療・医薬品の開発を含めて、花粉症ゼロというとても身近な課題について取り上げてまいります」と語ったが、ネットのざわつきはとまらない。

「花粉症ゼロというパワーワード」

花粉症ゼロが気になって、他の話が入ってこない」

「これって、もしかして笑いを取りに来た?」

花粉症って杉だけじゃ無いよね?稲科とかキク科とかも。米食うなって事?」

「花粉症ゼロ実現するのに一番リアルなのって、花粉症の人が消されるってことなんじゃない?」

実はこれまでも「花粉症撲滅」宣言はあった

インパクトが強すぎる「花粉症ゼロ」というワードだが、突然現れたようでいて、実はすでに長年に渡って取り組まれている。2015年3月の参院予算委員会で、安倍首相が「花粉症撲滅」を宣言をしたのを覚えている方はいるだろうか。

自らも花粉症に悩まされていることを告白した上で「来年度から発生源のスギの伐採と同時に、花粉の少ない苗木への植え替えを支援する。花粉の少ない森林への転換を進めていきたい」と述べ、花粉症撲滅に向け対策を進める考えを示した。

出典 http://www.sankei.com

また、今から12年前の2005年には、当時都知事だった石原慎太郎氏が「花粉症撲滅」を宣言、翌2006年から伐採した後に花粉の少ないスギに植え替える「花粉の少ない森づくり」事業をスタートさせている。

「行政が花粉症対策をしているというと不思議に思うかもしれませんが、例えば、大気汚染や水質汚染といった環境問題で行政は動きます。実際に花粉症で都民から困っているという声が届いているわけですから、それらを解消するために行政が動き出すのは当然だと考えています」(東京都産業労働局森林課)

出典 http://biz-journal.jp

花粉症ゼロの達成は700年後!?

現在も継続して進められている「花粉の少ない森づくり」事業だが、木材市場の需給バランスが崩れないための配慮、花粉が少ない対策苗木の不足などもあり、花粉症に苦しむ人々が安心できるほどには進んでいないというのが実情だ。

林野庁によると、2015年度に植えられたスギの苗木は約1984万本(暫定値)、面積にして約6600ヘクタールだった。うち花粉が少ない対策苗木は426万本、面積に換算しても1420ヘクタール、2割に過ぎない。

出典 http://toyokeizai.net

さらに2012年時点のスギ林が448万ヘクタールもあることを考えると、年間1000万本超を植えることができたとしても、すべて植え替えるには700年近くの時間が必要となる。

出典 http://toyokeizai.net

もちろん、植樹以外にも医薬品の開発などにより、その期間が一気に短くなる可能性もある。今や国民の4人に1人が花粉症と言われている花粉症大国・日本。「花粉症ゼロ」が実現するのなら、私たちが生きている間の達成を心からお願いしたい。

こういった活動を小池氏が知らないとは思えないが、山積する問題を理解した上で新たな対策・秘策を用意しているのならば、ぜひ聞いてみたいものである。

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