何度言っても片づけない、約束した宿題をやっていない、そんなことが続くと、ついつい感情的に叱ってしまいがちです。でもそこで、厳しい言葉をぶつける前に、深呼吸しましょう。

なぜだと思いますか?その理由と子育て3原則(子供を尊重し・手を差し伸べ・罰を与えない)の大切さを、メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』の著者で家庭教育アドバイザーの柳川由紀さんがわかりやすく解説します。

人から好かれる子どもに育てたい

Q. 近所に対照的な子どもさんがいます。A家とB家のそれぞれの高3の息子さんです。

A君は幼い頃から挨拶もキチンとするし、性格も良く勉強もでき、町内の行事にも参加し、非の打ち所がないように見えます。

B君は全く反対です。AB両家のご両親共に愛想も人当たりも良く、差を感じません。

自分の息子は、A君のようになってもらいたいのですが、具体的にどうしたら感じの良い好かれる人物になれるのでしょうか?(小4女児、小5男児のお母様より)

柳川さんの回答

人に好かれる人物には特徴があります。いつも穏やかで、相手を尊重し、人の話を良く聞き他者を助け感謝する。

きっとご近所のA君はそれらの特徴を持ち合わせているのでしょう。お手本が近所にいてありがたいですね。

子どものお手本になる最も近い人物は親です。親として心がけることをお伝えします。

1. 子どもを尊重する

尊重する」とは、意見が違うからと言って相手を否定するのではなく、その考えや気持ちを理解しようと努めること

親は子どもを支配しがちです。子どもがわがままを言ったり、失敗したり、間違ったことをしたときには、

頭ごなしに言い咎めるのではなく、子どもがなぜそういう言動をしたのかを気持ちに寄り添ってわかろうとすることが大事です。

親から尊重されている子どもは、自分の友だちに対しても、頭ごなしに否定したり、相手を咎めたりせず相手を尊重します。

2. ピンチに手を差し伸べる

子どものピンチを「自業自得」だとして、「困れば自分で考えるだろう」「懲りればわかるだろう」と救わずに放っておく親は、意外と多くいます。

しかし、それで子どもが変わることはありません。「わかっていてもできないからです。

子どもは「ママは助けてくれない」「味方がいない」という寂しさが心に残り、親に対して不信感を持ちます。

まずは、子どものピンチを救いましょう。忘れ物をしたら、必要な物なら届けてやり、怪我をしたら、応急手当をしてあげましょう。

そのあとで、どうしたらピンチを避けることができたのか、今後はどうしたらいいのかを一緒に考えることです。

ピンチを救ってもらえない子どもは、友だちが困っていても「自分が悪いんでしょ!」と助けません。助け方を知らないからです。

3. 条件を外す

「お部屋を片付けないとゲーム禁止」「さっさとお風呂に入らないとアイスあげない!」などと、条件をつけたり、脅したりして子どもをコントロールするのは良くありません。

続けていると、ものごとへ取り組む意欲が失われていきます。そして親や他人への不信感に繋がります。

このように罰則で言うことを聞かせられた子どもは友だちに対しても交換条件を出し自分が有利になるよう相手をコントロールするようになります。

家庭教育アドバイス…「親の言動は、そっくり子どもにコピーされる」

子どもは親がしたように育ちます。つまり、親の日々の言動は、そのまま子どもに反映されると言うことです。

「〇〇しなきゃダメでしょ!」※1

「何で言ってもわからないの?」※2

「そんなのは自暴自得!」※3

「自分で考えなさい!」※4

「懲りたからわかるでしょう!」※5

「宿題しないと、おやつ抜きよ!」※6

このような否定的、放任的な言葉を日々ぶつけられていたら、自分に自信が持てなくなり、卑屈になっても仕方ないと思いませんか?

親にされたことは、同じように、周りの人へもします。だからこそ親自身が自分の言動を振り返り見直すことが大切なのです。

人に好かれる人物にさせたいのなら、その特徴をふまえ、普段の子どもへの接し方を注意しましょう。

※1言いかえ:〇〇しよう

※2言いかえ:あなたはどう思う?

※3言いかえ:残念だったね、どう、大丈夫?

※4言いかえ:どうしようか?

※5言いかえ:残念だったね、今度からどうする?

※6言いかえ:▽時におやつ食べよう。それまでに宿題終わるといいね。

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