記事提供:日刊大衆

9月10日、WBO世界スーパーフライ級チャンピオンの井上尚弥(24)が、アメリカで行われたタイトルマッチで、同級7位のアントニオ・ニエベスを下し、6度目の防衛に成功した。

「ニエベスは“KO負けが一度もない”タフさが売りのボクサーでしたが、井上は初回から手数で圧倒。5ラウンド目には、井上の正確無比な左ボディブローがニエベスの鍛え抜かれた腹筋を粉砕し、ダウンを奪いました。あまりの猛攻に、ニエベスは6ラウンド終了時に戦意喪失の意を示し、井上のTKO勝ち。アメリカでのデビュー戦は“モンスター”のニックネームにふさわしいものになりました」(全国紙運動部記者)

■プロデビュー前から世界チャンピオンの八重樫東を圧倒

爽やかな二枚目ボクサーに、「モンスター=怪物」と、いかつい仇名がついているのにはワケがある。

「プロデビュー前から井上は、所属する大橋ボクシングジムの先輩で現役世界王者だった八重樫東をスパーリングで圧倒。八重樫自身も何度か、やられる場面があったと認めるほどで、井上の才能に惚れ込んだ大橋秀行会長が“モンスター”と呼び始めたようです」(前同)

また、アウェイとも言えるボクシング大国アメリカで、井上が防衛戦を行ったことでも、彼の怪物ぶりがうかがえるだろう。

「これまで日本人の世界王者は、日本国内で防衛戦を行ってきました。世界戦なら日本の観客相手でも十分に稼げますし、王者としてはそれが普通のことなのに、井上はあえて敵地で防衛戦を戦うことを選びました。国際的にみれば、アメリカで結果を残すことが、真の強者であると証明することになるからです」(専門誌記者)

■アメリカ進出を果たし、世界的スターに!

井上は世界的スターになる厳しい道を選び、見事に勝利。モンスターからモンの2文字が外れ、スターへの脱皮を果たしたのだ。

なお、現在、井上を含めると日本人の世界王者は11人と過去最多のベルトを保持しているが、

「諸説ありますが、11階級に15人いた世界王者のうち、小林弘、西城正三、沼田義明、柴田国明、大場政夫の5人が王座に君臨していた70年が、“ボクシング黄金時代”と見なされています。

そこから考えると、まさに今は第二次“ボクシング黄金時代”と言えます。しかも、日本で防衛するのではなく、世界で勝負した井上の功績は大きい。

彼に続いて他の日本人世界王者たちがアメリカ進出を果たせば、日本ボクシング界の未来はより明るいものになるでしょう」(前同)

モンスター・井上尚弥が切り拓き、牽引する第二次ボクシング黄金時代。今後が楽しみだ。

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