通知表やテストを持ち帰ってきた子どもに対して、どんな接し方をされているでしょうか。

今回の無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』によると、間違った対応をしてしまうと子どもの自尊心を大きく傷つけ、自信の持てない人間に育ってしまうといのこと。では、どういった声掛けが正解なのでしょうか?

成績が上がらない

今日のテーマは成績について。

具体的に成績を上げる方法などではなく、通知表やテスト結果などを受け取った後の接し方についてお伝えします。

成績が良ければ、シンプルに努力を認めてあげればOKです。

「よく頑張ったんだね」

「毎日宿題プリントやってたもんね~」

「授業中、しっかり集中していたんだね」

「計算ドリル、全部3回ずつやったんだよね」

この時に気を付けたいのが、「能力を褒めるのではなく努力を認める」ということ。具体的には、「賢いね」「頭がいいなぁ」といった言い方ではなく、「…したからだね」「頑張って取り組んだんだね」などの言い方を使うように心がけましょう。

そうすることで、勉強がより難しくなってきた時には自然と「もっと努力して、乗り越えていこう」という方向に意識が向きやすくなりますので。

成績が悪かった場合の対応は?

さて、問題は成績が良くなかった場合ですよね。「成績が下がった」あるいは、「成績がなかなか上がらない」といった場合には、接し方に特に注意が必要です。おそらく親の側には、原因に心当たりがあることがほとんどでしょう。

・テレビばっかり観ているから
・ゲームばっかりしているから
・遊んでばかりで勉強しないから
・勉強している時、全然集中していないから

などなど、おおよその予想はついていると思います。ですが、それをそのまま口に出すことはお勧めしません

その予想が当たっているか、外れているかの問題ではありません。仮に当たっていたとしても、自分で原因を考えるという大切な経験を横取りしてしまうので、言うべきではありません。

そして、さらに怖いのが、その予想が当たっていなかった場合。子どもは本人なりに頑張っているつもりなのに、このようなことを言われてしまう状況を考えてみてください。

もちろん、実際に成績は悪いので、やり方が不適切だったり、頑張りが足りなかったという事実はあるでしょう。

それでも、頭ごなしに「…だからでしょ」と言われてしまうと、子どもは「頑張っているのに、わかってもらえない」との思いを抱いてしまうもの。

そんな気分へと追い込んでしまっては、本当に必要な行動──より良いやり方を考える、取り組み方を工夫してみる、これまで以上に頑張ってみる──へと促すことができなくなってしまいます

それどころか、子どもが「頑張っても結果が出ないのは、自分の能力が低いからだ」と思うようになり、やがては「頑張るだけ無駄」と考えるようになる恐れさえあります。

これは、自己肯定感・自尊感情が大きく損なわれている状況。こんな状況が続くと、最終的には「自分はダメな人間なんだ」となってしまうことが、非常に心配です。

では、どう声をかけたらよいか

成績が下がったこと・上がらないこと自体に対しては、誰よりも子ども自身が問題意識を持っています(そんな風に見えないと思う場合も、親に心配かけないようにと振る舞っているだけです)。

言いたいことが山ほどあったとしても(ありますよね・苦笑)、先入観なしでこんな風に声をかけてあげたいところです。

「何が理由で成績が下がったと思う?」

「普段の生活で、何を変えたら成績が上がると思う?」

「成績を戻すために、どんなことから始めてみる?」

ここで大切なのは、子どもの返答を評価しないこと。すぐに評価したり否定したりしてしまうと、結局「親が言わせたいことを無理やり言わせる」だけの状況にすぐに陥ってしまいます。

子どもの案が効果的でなさそうに思えても、一通り案をいろいろ出させて、その中で何から始めるか選ばせて、あとは温かく一言「じゃ、それでやってみようか」と勇気づけてあげるだけに留めておきましょう。

そのやり方が効果を生まなかったとしたら、それもまた、貴重な学びの機会。再度「今度はどんな方法でやってみたらいいと思う?」と繰り返して、子どもの力をどんどん伸ばしてあげましょう。

他の様々なスキル・技能と同じで、子ども自身が課題の解決方法を見つけて動けるようになるためには、相応の経験=練習が必要です。子どもが自ら学び成長することができると信じて、寄り添ってあげていただけたら、私もうれしいです。

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