お笑い芸人の伊集院光さんが、不登校の子供や、子供が不登校であることに悩む両親に向け、「元不登校児」の立場からアドバイスを送り、反響を呼んでいます。

■子供の自殺は「夏休み明け」の9月1日が最多

内閣府の調査によると、2013年までの過去42年間で自殺した18歳以下の子供は1万8048人にのぼり、日付別でみると、「夏休み明け」となる9月1日に自殺した子供が131人と最も多いことが発表されています。

原因や動機には学業不振や家庭問題、友人関係などがありますが、今年も、東京都の上野動物園のように、さまざまな機関や人物が、「辛ければ、学校から逃げても構わない」といったメッセージを発信していました。

■高校時代に不登校だった伊集院光

出典公式サイト画面キャプチャー

そんな中、伊集院さんは、9月5日放送のラジオ番組「伊集院光とらじおと」(TBSラジオ)内で、夏休み明けの9月1日に若者の自殺が増えることについて触れると、年頃の子供を持つ親世代のリスナーに向け、元不登校児だった立場からアドバイス。

僕、9月1日の夏休み明けの思い出…行ってないんですよ。学校に全然。本当に学校が嫌いで行ってないんです。結果、高校も辞めちゃって。難しいのは、胸を張って「それでもいいじゃん」って感じだったかって言うと、高校をやめてしまったという劣等感を、未だに引きずっているんです、未だに。

出典TBSラジオ『伊集院光とらじおと』2017年9月4日放送

今も劣等感を持っていることを打ち明け、「どう声をかけてあげたらいいんだろうとか、我が子はいま何を考えてるんだろうとか、本当に心配だと思うんですけど…」と、不登校児を子供に持つご両親の心情を察しつつ、持論を展開しました。

■周りからの言葉も「本人は聞く余裕がない」

「学校なんか行かなくても大丈夫だよ。休んでもいいよ」って、みんないっぱいアプローチしてくれてる。頑張ってストレス減らそうと思ってはいるけど、当の本人は、それを聞く余裕が意外にないんです。僕が今日、学校に行かなかった先に何が待ってるのかっていうのを悪い方に想像して「ああ、こんな悪いことになるんなら…」ってなっちゃうから。

出典TBSラジオ『伊集院光とらじおと』2017年9月4日放送

高校時代、不登校だった伊集院さんは、先のことを想像して登校できず、周りからのアプローチも「聞く余裕がなかった」といいます。

■親御さんにできることは「全部俺のせいにしていいよ」

僕の一案として、親御さんにできることは、学校休んだ時に、「全部俺のせいにしていいよ」って言う。

「『うちの親父、バカだから、"学校休んでいい"って言ってんだよ』って言っていいよ」って言ってあげるアプローチはどうかって。

自分の責任で「俺は学校に行けない」ってなるのを、行かないことで認めるっていう…。

出典TBSラジオ『伊集院光とらじおと』2017年9月4日放送

伊集院さんからのアドバイスは、「休んでもいいよ」と言うことでも、「いじめを告白させる」ことでもなく、「全部、親のせいにしてもいい」と伝えること。

僕は登校拒否については凄いあったから、僕も学校休んでいいと思うけど、休んだことで自分を責めることもあるので、「ウチの母ちゃん変わってるからさ。俺、そんなに思ってないのに、一回、休め、休めってテレビ、ラジオに影響されて言うんだよ。だから俺、旅行に行ってやったよ」って感じのアプローチも一案かなって思うんだけど。

出典TBSラジオ『伊集院光とらじおと』2017年9月4日放送

学校に行けないのは「自分の責任なんだ」と自分を責めてしまわないよう、学校に行けない自分は「ダメな子なんだ」と思い込まないよう、全てを「親のせい」にする。

それも有効ではないかと、不登校の経験から自論を展開しました。そしてさらに、子供たちへもアドバイス。

■僕が提唱するのは「攻めの登校拒否」

僕が提唱するのは、「攻めの登校拒否」。僕の場合は、ぶらぶら落語観に行ったりしてたことが、結局、あとには繋がった。

昔の感覚で言うと、学校ズル休みしたのに表を出歩くことが、自分の中でダメなことって思うような気がするし、「お前、学校休んだのに野球チームは行くの?」とか、全然OKだと思うんだよね。むしろ行くっていう。

「スイミングスクールは行けるんだ」みたいなことに関して全然問題がないというか、一つの手としては、あるかなって思う。

出典TBSラジオ『伊集院光とらじおと』2017年9月4日放送

伊集院さんは、学校に行かずに外を出歩くのは罪悪感を抱きがちですが、むしろ外に出て「見識を広げる」のもひとつの方法だと提案。

その一方で、学校に行きたくなくても「行くことが正しい」と信じて登校している人もいると指摘したうえで、あくまでも「ひとつの手段」として「攻めの登校拒否」を提唱していました。

■ネットでは「社会人も"攻めの休職"をすべき」との声も

Licensed by gettyimages ®

ネットでは、「登校できない自分は駄目な子なんだと自分をせめてしまうという経験談はあまり言ってくれる人がいない。伊集院さんと上田さんの不登校経験者コンビ素敵です」といった声。

他にも「社会人で行けない人も『攻めの休職』をすべき」といった声や、中には「普通は授業のある時間帯に外を出歩いていたら補導されるのでは?」といった心配の声も。

不登校を経験した伊集院さんだからこそ言える、さまざまなアドバイス。1人でも、自ら死を選択してしまう子供が減ることを願うばかりです。

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