あるファミリーが、スウェーデンのファッションブランド「Acne Studios」の2017年秋冬キャンペーンのモデルに選ばれ、注目を集めている。モデルに選ばれたのは、2人のパパとそのこどもたち。

パパであるコーデイル・ルイスさんとケイレブ・アンソニーさんは、黒人でゲイのカップルだ。プロのモデルでも、俳優でもない彼らがなぜモデルに選ばれたのか。それは、2014年にInstagramに投稿した1枚の写真がきっかけだった。

登校前の娘のヘアを整える様子。それが一気に世界中に拡散されたのだ。

「父親であるということ、それは5時半に娘たちを起こして、朝食をつくり、着替えさえ、6時半のスクールバスに乗せるということさ。決して楽ではないけれど、僕たちは『#父親であること』のすべての時間をエンジョイしているんだ」

「黒人ゲイのカップルが父親となって娘の子育てをしている」

同性カップルが子育てをすることに対しては、少しずつ土壌ができつつあるが、まだ充分な理解が得られているとは言い難い現状がある。「素晴らしい写真だ!」という声もあったこの写真は、肌の色で優劣をつけたり、同性愛をタブー視する層からは、「こどもがかわいそう」と猛烈なバッシングを受けることとなり、世界中で賛否両論が巻き起こった。

その翌年、この騒動をきっかけに彼らファミリーがニコンのキャンペーン「I Am Generation Image」のモデルに選ばれることとなる。そして、その動画の導入で彼らはこう語った。

去年、私たちが娘の髪を整えている写真がウイルスになった時、私たちはとても驚きました。なぜなら私たちにとっては、それはいつもの朝の日課、その光景にすぎないのだから」

そして動画には、2人の父親に溢れんばかりの愛情で育てられ、幸せに満たされた笑顔のこどもたちの姿が映し出された。

この動画が公開されると「これぞ理想の家族だ」「私もこの2人に育てられたいわ」「本当に大切なものが何か、それがこれをみればわかる」等、数多くの賞賛の声が集まった。

Nikon Commercial "Kordale & Kaleb"

出典 YouTube

初の黒人LGBTQファミリーとして撮影に臨む

先日、ニューヨークのホテルで「Acne Studios」の撮影は行われた。そこにいたのは、コーデイルさんとケイレブさん、あの騒動から少し大人っぽくなったディスミレイとマリヤ、そしてコーデイル・ジュニアと新しく家族に加わったケイレブ・ジュニア。2人にとって掛け替えのない可愛いこどもたちだ。

Acne Studiosのクリエイティブディレクター、ジョニー・ヨハンソンは「現代の家族、それを固定観念を取り除いた様々な人たちの集まりとして描きたいと思ったのです」と、彼らをモデルに選んだ理由を語った。

コーデイル「現代の家族は、男性と女性という定義に収められるものではありません。両親が揃っていても、片親でも、同性愛者でも、すべての親は、こどもにストレートな深い愛を持っているのです」

「私たちは、こどもたちに伝え続けていくつもりです。すべての個性は愛され受け入れられるものであって、批判されるようなものではないのだということを」

2人の父親の子育ての様子はインスタで更新中

現在、世界中にいる18万6千人を超えるフォロワーが、愛溢れる彼らの日常を見守っている。そして今回のキャンペーンで、たくさんの人がまた、彼らのファンになるだろう。

「夕食、シャワー、そして宿題。日曜の夜はいつもこんな感じさ…」

「こどもたちは、クリスマス休暇の間ずっと僕のベッドから出て行こうとしないんだ」

「普通じゃない」

多くの人が受け入れてくれている中、今でもこういった言葉を投げかけられることは少なくないという。しかし何をもって「普通」というのだろうか。少なくとも、このファミリーは大きな愛に包み包まれながら、最高にハッピーに暮らしている。

「100%の自分自身でいること、そしてそのままで幸せになること」

「こどもたちには、世界にはたくさんの個性があるということを、繰り返し伝えてゆくつもりです。私たちは、それが世界から差別をなくしてゆく方法だと考えているのです」

この記事を書いたユーザー

Mucoco このユーザーの他の記事を見る

これまでご愛読ありがとうございました。感謝です!
過去記事の一部をブログで公開予定です。
ゆっくりとした更新となると思いますが、どうぞ宜しくお願いいたします^ ^

権利侵害申告はこちら