記事提供:日刊サイゾー

岡山県政PR動画公式サイトより。

岡山県始まったな!!

岡山県が8月25日から公開しているアニメPR動画『きび男子(だんご)』が、注目を集めている。

このアニメPR動画は、岡山県の晴之国学園に転校してきた女子高生・ももをヒロインに、イケメン男子たちがさまざまな県の広報を語りかけていくという「乙女ゲー」スタイル。

冒頭、転校してきたヒロイン・ももが、初日に同級生の生徒会長・犬飼と出会うところから始まり、定番の展開で物語は進んでいく。

防災をテーマにした今回の動画では、生徒会役員の猿彦や神鳥も登場し、次々と身近な防災の知識を教えてくれる。そのキャラクターを演じる声優も、堀江由衣・梶裕貴・村瀬歩という豪華な仕様だ。

スタイルは完全に「乙女ゲー」なのに、話しているのは防災の広報。かつ、人気声優が出演というシュールなテイストに、再生回数は右肩上がりとなっている。

おまけに、背景に描かれる晴之国学園の門は、県下の名門・岡山県立岡山朝日高校と、聖地巡礼を狙ったかのような要素も含まれている。

いったい、どういう経緯でこんな動画が生まれたのか。

昨年度まで、岡山県ではデフォルメキャラを用いたアニメPR動画『みんなのおかやま犬』を展開していた。

「これは、誰でも見てくれるテイストで人気を集めました。しかし、若い世代との意見交換では、高校生・大学生には届いていないのではないかという意見も出ました。そこで今年は、これまで伸びていなかった層にターゲットを絞って動画を制作することにしたのです」(県公聴広報課)

ただし予算は限られている。その範囲でできることを制作会社とディスカッションした結果「今、流行っていると聞いている乙女ゲーム」の形で制作することが決定。ターゲットとする世代に影響力のある声優として3人を選んだのだという。

その最初のテーマに選ばれたのが「防災」。実のところ、岡山県は全国トップクラスで災害の少ない地域である。にもかかわらず「防災」をテーマに選んだのはなぜか。

「地震も、大きくて震度4程度で、(岡山では)災害はあまり起こりません。だからこそ、何かが起きたときの備え…3日分は備蓄を用意しておくことを知っていただくことが必要と考えたんです」(同)

そうして制作されたアニメだが、県担当者が「これは外せない」としたのが、実際の風景を用いることだった。

「やはり啓発したい世代に関係があるものを動画の中に取り入れる必要があると思ったのです。そうなると、学園モノですから、実際の学校ということになります。そこで、教育委員会と撮影可能な学校を相談して、岡山朝日高校を使わせてもらうことになりました」(同)

公開からすでに話題沸騰の動画。ただ、今年は9月に公開する第2話で終了なのだとか。

「アニメ以外に3つ制作予定があるのです。さすがに初年度から5本ともアニメにする勇気はなくて…」(同)

反響次第では、来年度にはさらにパワーアップした動画も登場しそう。まずは、9月公開予定の第2話が楽しみである。

なお、昨年まで展開していた『みんなのおかやま犬』には伊原木隆太県知事自らがキャラになって出演していたが、今回は「若い世代にはピンとこないので」出演はないとのことである。

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