『最近疲れが抜けない。それ「眠いだるい病」かもしれません』(渡辺徹也/廣済堂出版)

「十分に寝ているのに、いつも眠くてしかたがない」「仕事や家事をやりたいという気持ちはあるのにだるくてやる気が起きない」「病院で診てもらっても特に異常なしといわれる」あなたはそんな悩みを持った経験はありませんか?

睡眠は健康な毎日を送るための基本です。眠気が取れないままでは集中力が欠けて仕事や勉強に悪影響を与えてしまうことにもなりかねません。

頭がぼーっとして友達や家族、恋人とのせっかくの楽しい時間を満喫できずに台無しにしてしまうこともあるでしょう。いつもだるそうにしていることで周囲から怠け者扱いされることもあるかもしれません。

そこで、十分な睡眠を取っているにもかかわらずスッキリとしない眠さに悩んでいる人に1冊の本をご紹介します。

内科・神経内科・心療内科・東洋医学など幅広い医療知識と経験を持つ専門医により書かれた『最近疲れが抜けない。それ「眠いだるい病」かもしれません』(渡辺徹也/廣済堂出版)です。

寝ても寝ても疲れが取れないという症状を「眠いだるい病」と名付け、症状を自らで解決するための方法や予防策を教えてくれています。

本書ではまず眠いだるい病である可能性と、その重症度を確認することができるチェックリストが紹介されています。具体的にはたとえば下記のような項目です。

・それなりに睡眠をとっているはずなのに、やたらと眠いときがある。

・だるさをよく感じ、梅雨時やくもりのときに悪化する。

・屋内にいるとき、目の玉の奥やおでこ周辺がジーンと痛むことがある。

・花粉症やハウスダストなどのアレルギーがある。

・疲れがピークのときは、スナック菓子やチョコレートなど、やたらと甘いものが欲しくなる。

出典『最近疲れが抜けない。それ「眠いだるい病」かもしれません』(渡辺徹也/廣済堂出版)

該当する項目はありましたか?

眠いだるい病の症状で悩む人に多く見られる一番の特徴はアレルギー体質だといいます。風邪が悪化したときに感じる倦怠感と似た、ひどいアレルギー時の症状が、眠いだるい病のときに感じる眠気やだるさの症状なのです。

このようなケースでは、アレルギー対策をすることが改善や予防につながる場合があるといいます。たとえばハウスダストが増えやすいカーペットや布張りのソファなどの使用を止めるという方法です。

ダニの発生率が高い、畳にカーペットという組み合わせを行っている人がいたら、すぐに取り外しましょう。布団を干す際には表を30分、裏を30分と表裏均等に干す方法がベストだといいます。

一方だけを長時間干していてもダニは陰になっている方に逃げていることがあるからです。食生活ではアレルギーへの抵抗に大きく関わっているといわれる不飽和脂肪酸を多く含んだ青魚やナッツ類などを積極的に摂取するというのも対策になるといいます。

他にも自律神経系統の調整力が低下していて、副交感神経系が優位であるという人も眠いだるい病患者に多く見られる特徴だといいます。副交感神経系とは通常、睡眠中などに活動する神経です。

日中の活動時に優位となる交感神経系と合わせて自律神経と呼ばれ、2つの神経系のバランスが整っていることで私たちは健康な体を維持しているといいます。

副交感神経系が優位になっている眠いだるい病の人は夜の睡眠だけでは眠くなるので、さらに日中に睡眠を取ったりします。すると、それによってさらに副交感神経系が優位な体になっていくのです。

つまり副交感神経系が優位であることが原因となって眠いだるい病を生じている人は、眠気を改善させようと日中に睡眠を取れば取るほど、さらに日中の眠気が悪化するという悪循環に陥ってしまう可能性が生じることになります。

自律神経系統のバランスの崩れが原因となっている場合には金魚運動や毛細運動、ヨガなどがおすすめだといいます。もちろん規則正しい生活へと改善することも効果的です。

本書ではさらに詳しく具体的な症状や症例、対策について書かれています。似たような症状が見られる病気との具体的な症状の違いについてもしっかりと解説されているため、まずは自分で簡易的な確認をすることも可能です。

さらに市販薬の使い方のコツ、眠いだるい病の疑いが高くなった場合にどのように病院に受診すれば良いのかといった案内や具体的な治療法まで紹介されています。

臓器などに何も異常がないのに倦怠感を覚えたら、ぜひ、本書で紹介されている改善策や予防法を試してみてはいかがでしょうか。

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