音楽に関する、あらゆる話題をディープに掘り下げる!

日曜23時10分から放送されている音楽バラエティ番組「関ジャム完全燃SHOW」(テレビ朝日)。関ジャニ∞のメンバーがMCを務め、アーティストや音楽プロデューサー、音楽業界関係者をゲストに、一夜限りのジャムセッションやトークを繰り広げる音楽バラエティ番組です。

毎週、「夏うた分析」や「ベーシスト特集」など独自の切り口で音楽業界を語る内容は、音楽ファンから注目を集めています。そんな「関ジャム完全燃SHOW」が、7月9日の放送でキャリア25年になるモンスターバンドについて掘り下げました。そのバンドの名は…

ミスチルこと、Mr.Children!

1992年、シングル「君がいた夏」でデビュー以来、シングル37枚、オリジナルアルバム18枚をリリース。「ミスチル」の愛称でも知られるモンスターバンド・Mr.Childrenです。1994年の年間シングルチャート1位となった「innocent world」、1996年の年間シングルチャート1位となった「名もなき詩」をはじめ、数々のヒットソングを連発。今年リリースしたシングル「ヒカリノアトリエ」は、NHK朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」の主題歌に起用されました。

番組ではミスチルメンバーは不在。アーティストや作詞家、作曲家の視点からミスチルの楽曲の凄さ、ボーカル・桜井和寿さんの歌唱法の凄さが語られました。

メロディーにねじこむ、独特の名フレーズの強さ

出典 YouTube

当時誰もがマネした早口のフレーズが登場する楽曲「名もなき詩」。その部分以外でも、同じメロディの部分で1度目は13文字だった歌詞が、次に登場したときには17文字言葉を載せていたりします。この、文字数がバラバラでルールが存在しないところがミスチルの特徴のひとつだと作詞家・いしわたり淳治さんが番組内で解説。

作詞ってある種(先に)曲ありきでそれをあんまり壊しちゃいけないっていう暗黙のルールがあるんですけど、ものすごい歌い回しを工夫して、ねじこんでるんですね。それによってミスチルらしい早口みたいなものが発生しているんですね。

(歌詞だけを見ると)「これどうやって(メロディに)入っているんだろう?」と思うんだけど、1回聞いたら口ずさめるんですね。それがすごく不思議なところというか、たぶんすごく計算されているのか、天才なのか…。

出典テレビ朝日「関ジャム完全燃SHOW」2017年7月9日放送より

メロディにねじこむ不規則な早い歌い回し、これがミスチルの特徴であり、よりメッセージ性を高める効果があると番組では語られていました。メロディに対して歌詞の形を整えないことで、よりダイレクトにメッセージが届けられるようです。

1曲の中でストーリーに合わせて歌声を次々に変化させる

出典 YouTube

曲によって声色を変えるということは一般的ですが、桜井さんは1曲の中で歌詞のストーリーに合わせて次々に歌声を変化させているスキマスイッチのボーカル・大橋卓弥さんは番組で指摘していました。それが特に顕著に表れている楽曲が、桜井さんの病気療養からの復帰作として2002年に発表された「HERO」です。

Aメロですごく弱い主人公がサビでヒーローになりたいんだっていう思いに繋がっていくんですけど、1番ではまだそれがこう確信ではなくて、だからサビの途中でファルセット(裏声)を使ってると思うんですよね。でも、後半のサビ、最後のサビになるとそれが地声になるんです。

出典テレビ朝日「関ジャム完全燃SHOW」2017年7月9日放送より

曲の冒頭では、喉を閉めた歌い方で弱い主人公を表現、サビでもヒーローになりたいが弱い気持ちが残っており、ファルセット(裏声)を使って歌われています。しかし、ラストのサビでは自分自身がヒーローでいる決意を固め、歌声は力強い地声へと変化しているのです。

実際は地声で歌える部分も、前半ではあえて裏声で弱い部分を出すことで、それが後半の感動をより高める演出となっていることが、桜井さんの歌声に注目して聴くとしっかり感じることができます。

あえて喉をつぶし、メッセージ性を最大限まで高める

出典 YouTube

2004年に発表された楽曲「タガタメ」。反戦や平和へのメッセージ性が強く、ファンの中でも熱く支持されている名曲です。曲の冒頭は日常を切り取ったような平穏な歌詞から始まりますが、曲が進むにつれて大きなテーマへと進展し、心の叫びのようなラストに到着します。この楽曲の歌い方についても、大橋さんは分析していました。

タガタメの最後のほうって、もう喉つぶすぐらい歌ってるんですよね。

ボーカリストって基本は、喉をつぶさない歌い方っていうのをきっと教えてもらうんじゃないかと思うんですけど、それを自分が喉がつぶれるくらい叫ぶことで「これが伝いたい」と 人に叫んでるわけですよ。

それって、歌が上手いとかっていうのを越えたものの気がする。

出典テレビ朝日「関ジャム完全燃SHOW」2017年7月9日放送より

喉が潰れるほど、心の叫びのように歌い上げるラストは、聴く人の心に強く響くのではないでしょうか。大橋さんは、桜井さんのことを「頭で思い描いた演出をノドで表現できる人」だと称していました。

J-POPの王道を走りながら、音楽のセオリーを壊し続けるモンスターバンド

デビュー以来、J-POPシーンの王道をつき進んできているMr.Children。しかし、その楽曲に使われている手法や、ボーカル・桜井さんの歌唱法は、既存の音楽のセオリーを壊すような斬新なものも多いということが番組では多く語られました。

「終わりなき旅」では、ほぼ7分間おなじギターリフが続くことでタイトル通りの「休みのない止まらない足音」を表現していたり、1曲の中で9回転調することで人生の紆余曲折を表現している、といった解説には驚いた人も多いのではないでしょうか。

しっかり戦略を練り楽曲を作成するという桜井さん。次々に語られる、ミスチルの楽曲の戦略的な凄さにネットでは

・それだーーー!!って叫びまくってる

関ジャム見てからミスチルの名曲たちの凄さががより一層増してる気がする。

・番組で話していたことを、我が者顔で語りたくなりますね…。


関ジャムミスチル特集を見てたら、たくさん聞きたくなってしまったじゃないか。

といった声が上がっていました。何度も聴いたことがある楽曲でも、この背景を知るともう一度聴きたくなってしまいますよね。

今後もMr.Childrenは進み続ける!

プロデューサー・小林武史さんや、バンドメンバー4人の化学反応もふくめ、多くの力で素敵な楽曲を発表し続けているMr.Children。今年デビュー25周年を迎えてもなお、衰えることなくJ-POPのメインストリームを進み続けています。

もうずっとファンの方も、最近はあまり聴いてない…という方も、今なお進化し続けているミスチルの楽曲を聴きなおしてみませんか?

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へっぽこライターですが、文化的雪かきを目指して精進しています。

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