記事提供:messy

渡辺えりオフィシャルブログ「夢見る力」より。

7月4日の『毎日新聞』朝刊に掲載された、渡辺えり(62)の「人生相談」がTwitter上で大きな話題となっている。

悩みを投稿したのは19歳の女性。この投稿者の母親は、娘である投稿者から逆らわれると、怒るのではなくすぐに寝込んでしまうのだという。

そのため投稿者は罪悪感から口答えをすることがなくなったそうだが、投稿者が大学生になるとまた関係がこじれ始める。大学生としてそこまで遅くはない午後10時前に帰宅するだけで、母親が寝込んだり罵倒してくるという。

「私ももうすぐ20歳です。もう少し大人に扱ってほしいのです」と投稿者は訴えた。

この相談と対峙した渡辺はまず「あなたのお母さまは病んでおられると思います」と一刀両断し、母親の行動は自分勝手な執着で愛情ではないと言い切る。

双方のためにそれぞれが遠く離れて1人で暮らすことを提案し、「一刻も早くお母さまの元を離れてください」と厳しく迫った。

そして、投稿者が1人で暮らして自立が出来た時、「もう一度考えてみてください。あなたはお母さんのことが嫌いなはずです」と…。

さらに渡辺は、投稿者の母親のように子どもを自立させずに縛りつける親は「誘拐犯と同じ」とまで断罪。母親を嫌いになってはいけないという強迫観念から逃れて「母親を嫌いになってもいい」のだと、投稿者にアドバイスを送った。

この渡辺の言葉に励まされた人は多かったようだ。

「私もどんな酷いことをされても嫌いになれなくて、ただ厳しいだけなんだと思い込んでいた。でも母親だからって許す必要ないですよね」「子どもは知らずに親に洗脳されてるからね。『嫌ってもいい』は洗脳を解く言葉だと思う」「私も毒親の洗脳から母親に逆らってはいけないと27年思い込んでいた。毒親からは本当に早く逃げるべし!」といった反響が出ている。

「親の気持ちも考えて」というありがちな方向にいくのではなく、「親を嫌ってもいい」という意見を述べたことは、テレビに出る女優としてリスクも伴うだろう。しかし渡辺は一般的な言葉でなだめすかすのではなく彼女なりの持論を語った。

親が子どもから離れられないことは近年、ようやく社会問題として考えられ始めてもいる。6月26日の『クローズアップ現代+』(NHK)では「“卒母”宣言 子離れできますか」という特集を組んだ。

番組では子離れができない親が増えている理由の1つに、経済状況が関係していると指摘。一昔前は子どもがお金をたくさん稼いで親へ仕送りするのが当たり前だったのだが、今の経済状況はその真逆。

豊かに暮らしている親が子どもをサポートしてあげなければ、子どもは生活するだけで手一杯。そんな子どもを心配するあまり、親が過剰に干渉するケースが増えてしまっているそうだ。

さまざまな事情で子離れができない家庭が増えている昨今。親と子どもの関係性は「こうあるべき」という答えがないことだけは、広く知っておいた方がよさそうだ。

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