記事提供:おたぽる

『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』公式サイトより。

7月29日発売予定の国民的RPG最新作『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』(以下、『ドラクエXI』/スクウェア・エニックス)。

2012年に運営を開始した『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』以来、5年ぶりとなる『ドラクエ』シリーズナンバリングタイトルだ。

PlayStation 4とニンテンドー3DSという2つのプラットフォームで展開し、前者ではハードのスペックを最大限生かした美麗な映像とともに、そして後者では懐かしの2Dグラフィックとともに冒険を楽しむことができる。

予約数も好調に伸びているようで、両ハードを累計すると、シリーズ歴代売上本数ではこれまでトップだった『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』を上回っていると報道も一部でされるなど、シリーズのファンからの注目度は高い。

だが一方で、すでに発売1カ月を切った現段階でも、世間は思いのほか静まり返っているようにも感じられる。

『ドラゴンクエスト』誕生30周年というメモリアルイヤーであった昨年には、「ドラゴンクエストミュージアム」や「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」といった大型企画が各地で開催、あわせてテレビCMなども活発に展開されていたことと比較すると、物足りなさを感じるファンも多いようだ。

「『ドラクエXI』は、ターゲットを狙い定めてきている印象です。YouTubeなどで公開中の特別映像では、かつて子どもから大人まで『ドラクエ』に夢中になっていた風景を、実写ドラマ風に描いています。

20代後半から40代の、歴代シリーズのファンにとっては感涙モノのノスタルジー感たっぷりな内容ですが、若いゲームユーザーにはピンとこないのではないでしょうか。

新作の魅力についてアプローチしているというよりも、『あの頃はよかった』という思い出に訴えかける内容になっています」(ゲーム誌ライター)

公式サイトやゲーム専門誌などでは、「キャンプ」「ゾーン&れんけい」「乗り物」といった『ドラクエXI』の新システムに加えて、ファミコン時代の「ふっかつのじゅもん」を使った遊びも紹介されている。

また、ストーリーや世界観にも、初期シリーズを想起させる要素が多いという。

■プレイヤーが、主人公が再び勇者になれる!

「『ドラクエXI』の主人公は勇者の生まれ変わりという設定になっています。『ドラクエ』というと主人公=勇者のイメージが強いかもしれませんが、ご存知のとおり歴代のシリーズでも主人公=勇者であったのは『ドラクエIV』まで。

ですが『ドラクエXI』では、設定こそ捻られていますが、久しぶりに主人公=勇者です。

ほかにも、舞台となる世界にシリーズ初期の世界と共通する部分があったり、タイトルロゴが初代『ドラゴンクエスト』のロゴを反転させたデザインになっていたりと、オールドユーザーをターゲットにしていると思われる要素は多数あります」(同)

昨年の『ドラクエ』30周年関連イベント時のような派手さはないものの、今年3月からはユニバーサル・スタジオ・ジャパンにて、アトラクション「ドラゴンクエスト・ザ・リアル」も稼動を開始するなど、一般層にも『ドラクエ』を広げようという活動は続けられている。

その一方で、原点回帰を掲げ、オールドユーザー向けのプロモーションを展開している『ドラクエXI』。かつて『ドラクエ』シリーズに夢中になったファンからの期待は高いようだが、一般層やライトなユーザーにどこまで支持されるのかという疑問も残る。

再び社会現象とも言われるようなセールスを残せるのかも気になるところ。多様な角度から注目を集めそうだ。

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