記事提供:messy

父親にとって価値がある「ガンプラ」を半ば強制的に捨てさせる――。1日にテレビ東京の特別枠で放送された『今日で捨てましょう!』の内容に批判が殺到しています。

この番組は、「捨てたくても捨てられないモノを今日で捨てましょう!」をコンセプトに、お笑い芸人の千原ジュニアさん(43)らが一般人の“捨てる”をお手伝いしながら、そのモノにまつわる人間ドラマを見ていくという内容でした。

強制的にガンプラを捨てさせた

視聴者から批判が集まっているのは、「父親のガンプラ(『機動戦士ガンダム』のプラモデル)を捨ててほしい」と言う母(44)と娘(10)の依頼。娘いわく、そのガンプラは「結構古いし、ほこりも被っている」と。

そう言って持ってきたダンボール1箱の中には、まだ組み立てていないガンプラがたくさん。

鑑定士が査定したところ、全部合わせても数百円の価値でしたが、父はそのことを分かっていた上で、「私にとって価値はある」「(金銭的な)価値がないのはわかっている。いろいろ自分なりの思い入れがある」と捨てるのを断固拒否します。

それでも家族や出演者はガンプラを捨てるよう言います。母娘は、ガンプラを作りもせず放置していることが理解できないようで、「100円でも売っちゃえ」「死んだらタダの普通のゴミ」と父親を責めていました。

父親も「いつか作る時は来る」「そもそも何で責められなきゃいけない」と反論しますが、千原ジュニアさんらが説得して、結局コレクションの中でダブっているガンプラ(宇宙用と地上用とで作り分けることができる仕様のもの)を1個捨てることになったのでした。

父親にとって価値あるものを半ば強制的に捨てさせたような演出に、ネット上では「勝手に無価値と決めつけて捨てるのはひどい」「見ていてただ辛かった」といった声が高まっています。

“配偶者の趣味が理解できない”問題

この番組の一件は、ネットでたびたび見かける“夫の趣味が理解できない妻”問題を彷彿させます。匿名掲示板などで見る、夫のコレクションを勝手に売ったり、捨てたりする妻のエピソードですね。

夫婦であっても、個人によってモノに対する価値観はさまざまなので、パートナーの趣味やそれにまつわるコレクションの価値をちゃんと理解するのは難しいのかもしれません。では、分かり合える夫婦はどのように折り合いをつけているのでしょうか。

そのひとつの例として、筆者の両親を紹介したいと思います。私の父親はいわゆる走り屋で、日々、車の改造をしては、走りに行っていました。一時は知人らとチームを組んで、レースにも出場していたほどです。

なので、家には車の部品が転がっていましたし、なかには「これ絶対ガラクタだろ」と思うものもガレージに置かれていたりしました。

でも私の母親はたまに「散らかっているからそろそろ片付けてね」と小突いたり、「邪魔だよね~」と軽く愚痴を言う程度で、そのモノを勝手に捨てるようなことはしていませんでした。

母親は父親の趣味に呆れている部分もあったようですが(それなりにお金もかかる趣味なので)、その趣味に楽しそうに打ち込む父親を見て、「しょうがないな」と折れていたように感じます。

100%趣味を理解しているワケではありませんが、許容はしている。言ってしまえば、母が我慢していることになっているのですが…。父親もたまに母を気にしてこっそり片付けたり、処分をしていました。

これはこれでひとつの正解の形でもあるのかもしれません。夫婦とはいえ他人ですから、100%相手に納得することなんてできませんし、我慢の限界値も人それぞれなので、なかなか難しい問題なのかなとも思います。

結局は、お互い我慢をし合うこととなってしまうのかもしれませんね。

筆者もオタクで、一人暮らしをしている部屋は大量のマンガ本やDVDやフィギュアがあるオタ部屋なのですが、パートナーができて同居するということなったら、ある程度は気遣いをしないといけないのかなと思いますし。

でも、今回の父親が持っていたガンプラはダンボール1箱分とごくわずか。どうにか許してもらうことはできなかったのかな、と同じオタクとしては同情してしまいました。

月島カゴメ

アニメもゲームもBLも嗜む雑食系オタク。最近はキッズアニメ(プリパラ、プリキュア)を見ている時が一番楽しい。オタクのくせに変な行動力がある。なお、貞操観念はほぼない。いつかメンヘラに闇落ちする日がくるんじゃないかと、少し怯えています。

Twitter:@kaaagome_

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