ゴルフ4大メジャーのひとつ、全米オープンで準優勝を果たした松山英樹選手。「不調」と囁かれながらも結果を残し、世界ランク2位の座を勝ち取った日本のエースです。

とはいえゴルフに詳しくない人にしてみれば、「ニュースではよく見るけど、何がどうスゴいのかわからない…」なんてことも多いのでは?今回は、そんな松山選手のスゴさを解説!

【3つのポイント】
1. 日本人離れした身体能力! 実はゴルフはフィジカルスポーツ?
2. 環境に負けない適応力! 秘訣は“模擬戦”にあり
3. 決して投げ出さない忍耐力! 初心を忘れずコツコツと

1. 日本人離れした身体能力! 実はゴルフはフィジカルスポーツ?

ゴルフと聞くと、ラグビーやバスケットボールほど身体能力を求められないイメージですが、実はとても重要です。

「ゴルフは年間を通し、国内外問わず多くの大会が開催されます。世界ランクを上げるためには、ムラなく結果を出し続けなければなりません。長距離移動や、国ごとの寒暖差にも屈しない体力が必要です」(『みんなのゴルフダイジェスト』編集部員プロゴルファー中村修氏・以下同)

こうした体力の総和は、よく“車の排気量”にたとえられます。身長181cm体重90kgと、松山選手の恵まれた体格はさしずめ、大型エンジンを搭載したスポーツカーといったところ。

「排気量の小さい1000ccの車が思い切り飛ばすのはNG。大切なのは、排気量を5000ccまで高めて、スピードを維持できる車になること。その点、松山選手は欧米のプレイヤーにも引けを取らないタフネスがあります

2. 環境に負けない適応力! 秘訣は“模擬戦”にあり

最近では、上海で行われた「WGC HSBCチャンピオンズ」や、アメリカの「フェニックスオープン」でも優勝した松山選手。海外での活躍の裏には、環境を苦にしない適応力があるそう。

「日本と海外では、第一に芝が違います。日本の“高麗芝(こうらいしば)”の硬さに対し、アメリカなどの“西洋芝”は柔らかく、セットしたボールが重みで沈む。当然、スイングの修正を余儀なくされるわけですが、松山選手は見事に芯を叩いてくる」

芝だけでなく、ゴルフコースの長短や、アップダウンも海外のコースは千変万化。それでも適応できるのは、毎日の“模擬戦”の成果だというが…。

「彼は日ごろから、試合中に起こりうるシチュエーションを仮定し、練習を行っています。だからこそ技術の引き出しも多い。こうした陰のマネジメントが、類まれな適応力を支えているのです」

3. 決して投げ出さない忍耐力! 初心を忘れずコツコツと

とはいえ、一流の技術や肉体も、すべては練習あってこそ。どうやら本質は“我慢の人”であるよう。

「たとえばパターの練習風景。彼は片手を使い、1m先のホールへと1時間、黙々と球を打ち続けます。右手を終えたら左手。並の選手なら『もうできた』と満足してしまう基礎練習も疎かにしません」

未来の成功に向けて、目に見えないほどのレベルアップを重ねていける忍耐力。それこそが、今回の不調もはねのけた松山選手の真骨頂といえるのかも。

世界ランク1位まで上りつめたジェイソン・デイやダスティン・ジョンソンも苦しめられた不調の壁。ここを乗り越えた松山選手の目には、世界の頂点がいよいよ見えてきたのではないでしょうか。

悲願のメジャー初制覇、そして世界ランク1位に君臨する松山選手を夢見つつ…。

取材・文/佐藤宇紘

取材協力:みんなのゴルフダイジェスト
http://www.golfdigest-minna.jp/

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