ここ10日ほどは行われていないものの、依然として続く北朝鮮の弾道ミサイル発射。

テレビでは、金正恩党委員長がミサイルの発射実験の成功を満面の笑みを浮かべて喜ぶ映像がたびたび流されていますが、これを「異常だ」と分析する医療従事者もいるようです。

メルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』の著者で北朝鮮の内情に精通している宮塚先生は、ある臨床心理士の分析を紹介するとともに、金正恩氏が「ある呪縛」から解き放たれれば、核・ミサイル開発は終わるのではと見ています。

金正恩には「パラノイド」的傾向がある

金正恩のミサイル発射は止まるところを知らない。5月29日には3週連続で今年9回目となる弾道ミサイルの発射を強行した。

しかも、今回のミサイルは日本の排他的経済水域(EEZ)内にあえて着弾させたとみられ、これは命中精度を誇示し、いつでも在日米軍基地を攻撃できると威嚇する意図があった。

これは安倍晋三首相がG7で北朝鮮に圧力を加えるべきだと述べたことに反発し、日本が「敵対的行動に出るなら、日本国内の米軍基地以外にも攻撃の標的を拡大する」と警告していたが、日本は北朝鮮の攻撃圏内に入ったことを改めて知らしめた。

成功したミサイル発射の度に金正恩の満面喜悦の笑顔がテレビで繰り返し報じられているが、

一方、海外ではこの金正恩の度重なるミサイル発射時の現地指導と笑顔について、フィリピンのドゥテルテ大統領とトランプ米大統領との電話会談で、トランプ大統領が金正恩について「(精神が)安定しているか、不安定か」と問うと、

「不安定だ。笑いながらロケット発射を続けている男だ」と述べたという(ドゥテルテ大統領もトランプ大統領も“暴言王”との評価があるので、この発言をどこまで評価するのかは別として)。

同じく、サイバーセキュリティーの専門家で米国国家安全保障局の(NSA)の元首席監察官ジョエル・ブレンナーも産経新聞とのインタビューで、

「北朝鮮のサイバー攻撃は急速に上昇している」と、攻撃能力を警鐘すると同時に、金正恩について「あの国を動かしている若者(金正恩のこと)は狂っている。彼のやり方は破壊的で幼児的、病的だ。戦略がない。3歳児と同じで注目を浴びたいのだ」

と、一連のミサイル発射と世界各国で発生した北朝鮮による大規模なサイバー攻撃と金正恩について語った。

金正恩を理解するうえで重要な分析であるが、さらにこれを医療関係者から見た金正恩分析も目を引く。世界がいくら核とミサイル開発を断念せよと勧説しても、断固としてこれを無視し開発を続けるのは、金正恩に「パラノイド的傾向」があるからだという。

金正恩が陥った「パラノイド」とは何か?

パラノイドとは「非常に猜疑心が強く客観性のない思い込みに陥りやすい恐怖心が強いのと同時に攻撃性が強いというような性格」という。

ある臨床心理士は「国際社会あるいは米国単独で“自分に致命的な攻撃をいずれ加えてくるに違いない”という被害的な思い込みがあるのではないか」と金正恩を分析しているが、注目に値する分析である。以上は「夕刊フジ 2017年5月24日号」による。

金正恩はこのような妄想型の性格の他に、体調面でも深刻な問題を抱えており、この健康の悪化が精神面にも深く影響を与えており、国家リーダーとしての冷静な判断ができるか疑わしい。

金正恩の核・ミサイル開発は今後とも「アメリカ・ワシントンに核弾頭搭載のミサイルが開発されるまで」続く。

これは金日成・金正日による「核無き国は亡びる」「何があっても核を持てと言う遺訓によるもので、金正恩がこの呪縛から解き放たれれば、北朝鮮の「核・ミサイル開発」は終わるかもしれない。

宮塚コリア研究所代表 宮塚利雄

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