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生き延びるためのマネー/川部紀子

こんにちは!ファイナンシャルプランナーで社会保険労務士の川部紀子です。

2017年6月2日、日経平均株価が2万円を超えたというニュースがあったのをご存知ですか?

実は、日経平均株価の2万円台回復は2015年12月以来、1年6カ月ぶりなので、そこそこ大きな話題でした。今の日本にとって、2万円は節目と言えますので、覚えておきましょう。

株価が上がることは、何となく良いニュースというイメージを誰しも持っているようですが、「日経平均株価って何?」という人が大半です。

毎日のようにテレビのニュースなどから聞こえてくるにもかかわらず、教わる場面が見当たらないので無理もありません。でも、日経平均株価は日本のお金にとって超重要なメジャー指標なので、大人の常識として知っておいてほしいと思います。

今回は、日経平均株価とは何か、そしておまけに「TOPIX(トピックス)」「上場」という用語についてもカンタン解説をしてみたいと思います。

ちなみに次回は、「そもそも株って何?」というさらに超基本的なお話をする予定ですので、安心してください。

市場で売り買いされているのは、お肉やお魚だけじゃない!

市場と聞くとお肉やお魚の市場(いちば)を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。実は、同じように株にも市場があります。

株の場合は通常「株式市場(しじょう)」と言いますが、ここではあえて「いちば」と読んでみてください。「かぶしきしじょう」よりも「かぶのいちば」の方が、株式市場がどういうものかイメージしやすいからです。

さて、いろいろな株の市場がある中で、日本で最も活発な売り買いが行われている市場を「東京証券取引所 一部」と言います。

略して「東証一部」です。「一部上場」という言葉は皆さんもニュースなどで耳にしたことがあるかと思います。ではこの「東証一部」「上場」とはどういう意味なのか、それは後ほど説明します。

この「東証一部」で売り買いされているものすごく多くの株の中から、「日本を代表するような会社だ」と日本経済新聞社が判断した「225社」の株のお値段を平均したものが「日経平均株価」です。

実は日経平均株価は日本中の会社のたった225社のお話だったのです。略して「日経225」と書いてある場合もありますし、単に「225」なんていう言い方もよく聞きます。

聞いたことはあるような、「TOPIX」とは?

「TOPIX(トピックス)」という言葉も聞いたことがあると思います。こちらも日本のお金の指標として日経平均株価と親戚のような重要なものなので、一緒に覚えておきましょう。

TOPIXも、日経平均株価と同じく東京証券取引所一部のお話です。さきほど東証一部ではもの「すごく多くの株」が売り買いされているという表現をしました。

その数、現在2000ほど。東京証券取引所一部では2000くらいの株が売り買いされているというわけです。

それらの会社の株価を合計したようなものがTOPIXです(正確には、現在の合計と昭和43年の合計を比べて計算するなどのルールがありますが、「2000社くらいの合計」というイメージで良いでしょう)。

上場とは?

株の市場は東京証券取引所一部だけでなく、東京証券取引所二部、大阪、名古屋などいろいろな市場がありますが、日本中の全ての会社の株が売られているわけではありません。

株式市場で売り買いされるようになることを「上場(じょうじょう)する」といいます。文字を見ると、「市場に上がる」で「上場」なので、そのままですよね。上場することによって、広くいろんな人達に株を買ってもらうことができるというわけです。

そして、株が上場している会社のことを「上場企業」といいます。上場企業になるのは簡単なことではありません。厳しい審査をクリアする必要があります。審査が一番厳しいのは、最も活発な売り買いが行われている東証一部です。

ですから、東証一部に上場している会社というのは、言ってみれば選ばれし「スゴい会社」というわけなんですね。

「あの人、一部上場企業らしいよ!」となんていう話を聞くことがあるかと思います。そこには「スゴい会社にお勤めなので、きっと優秀なのね」「お給料も高いんじゃない?」などの意味が含まれていたりします。

本人が言ってくる場合や、そのご家族が言ってくる場合は、「スゴいですね!」という雰囲気の反応をするのが大人として空気を読んだ対応になるでしょう(笑)。

株式投資を考えていない方でも、大人の常識として、日経平均株価、TOPIX、東証一部、上場、このくらいの言葉は知っておきましょう。さて次回は「じゃあ株ってそもそもいったい何?」というお話をしていきたいと思います。

川部紀子

ファイナンシャルプランナー(CFP(R)1級FP技能士)。社会保険労務士。1973年北海道生まれ。大手生命保険会社に8年間勤務し、営業の現場で約1000人の相談・ライフプランニングに携わる。その間、父ががんに罹り障害者の母を残し他界。

自身もがんの疑いで入院する。母の介護認定を機に27歳にしてバリアフリーマンションを購入。生死とお金に翻弄される20代を過ごし、生きるためのお金と知識の必要性を痛感する。保険以外の知識も広めるべく30歳でFP事務所起業。

後に社労士資格も取得し、現在「FP・社労士事務所川部商店」代表。お金に関するキャリアは20年超。個人レクチャー、講演の受講者は3万人を超えた。

テレビ、ラジオ等のメディア出演も多数。近著に『家計簿不要!お金がめぐる財布の使い方』(永岡書店)がある。

twitter:@kawabenoriko
サイト:FP・社労士事務所 川部商店 川部紀子

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