記事提供:おたぽる

千葉市公式サイトより。

今年度から千葉市が実施を予定していた新たなエロ本規制が、当初予定していたセブン‐イレブンから断られていたことが、明らかになった。

この規制は、今年2月に発表されたもの。

千葉市では子どもへの配慮のほか、2020年東京五輪・パラリンピックで外国人旅行客が増えるであろうことを踏まえて8~9月頃より、市と子どもの健全育成に関する協定を結んでいる市内のセブン‐イレブン12店舗で、「有害図書」を店頭に陳列する際には、市が独自に定めたフィルムで覆う取り組みを予定していた。

ところが、発表後セブン‐イレブン側から「青少年の健全育成には積極的に協力していきたい」としたうえで、取り組みへの参加を断る旨が千葉市に伝えられたのである。

千葉市こども未来局こども未来部健全育成課の小倉哲也氏によれば、セブン‐イレブン側が参加を断った具体的な理由については聞いていないという。

ここで問題となるのは、すでにこの取り組みのために39万円の予算がつけられていること。今後の予定について、小倉氏は次のように語る。

「市と子どもの健全育成に関する協定を結んでいる、ほかのチェーン店…イオン系列のミニストップさんなどとも話はしていますが、まだ決まってはいません。実施するにしても、当初の予定よりも後ろにずれることになりそうです」

さらに、もしもすべてのチェーンに断られた場合には、別の取り組みを考えるとも。幸いにも、予算はついたもののフィルムのデザインや印刷など、具体的な作業はまだ行われて折らず、税金が無駄になったということにはなっていない。

この千葉市の取り組みは、昨年に堺市が市内のファミリーマートで実施しているもの。

堺市の取り組みは大阪府が青少年健全育成条例で行っている規制と出版社側の自主規制を逸脱した規制だと批判の対象になり、日本雑誌協会日本書籍出版協会は「図書を選択する自由を奪い『表現の自由』を侵害する行為。大阪府の青少年健全育成条例も逸脱している」として、即刻解除を要求。公開質問状の送付や声明文の発表を実施している。

堺市の状況を視察した上で、実施を決めた千葉市ではこうした批判も把握。

「今後、実施する場合には、まず日本雑誌協会さんにも一報は入れます」(前出・小倉氏)

セブン‐イレブンが参加を断った理由は明らかではないが、出版業界では「セブン‐イレブンが予定している店内レイアウト変更による雑誌スペースの縮小とも関係があるのではないか」(大手出版社幹部)との声も。

むしろ、出版業界の危惧はこちらのほうである。

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