記事提供:Conobie

ツイッターで大人気“あおむろひろゆきさん”の書籍「新米おとうちゃんと小さな怪獣」。全6回に分けて、エピソードをご紹介します。3つ目のお話は「娘との秘密」について。

エピソード3「ふたりだけの秘密」

子どもが2歳になり、少しずつ話せる単語が増えてきました。

「おとうちゃん、パン、たべたい」

とだいたい3語くらいの短い文章なんだけど、なんとなく意思の疎通ができます。

そんな中、起きた話。

いつものようにお風呂に入っていると、子どもが「おなか、とんとんして」と言ってきたので、湯船の中でおなかをさすります。

晩ごはんがカレーライスだったので、いっぱい食べ過ぎて苦しいのかな?と思いながらさすっていると、突然子どもが顔を上げて「おとうちゃん、ここ(自分のおなか)に、あかちゃんおるのよ」と言ったのでギエーッ!と叫びそうになりました。

「おんなのこよ」

「おなまえは、あめちゃん」

ヒーッ!どこでそんな言葉覚えたの!と、驚きあたふたする私を尻目に、子どもは優しい顔をして、自分のおなかをさすります。

そして最後に「ないしょだよ」と告げ、私たちはこの世界でふたりだけが知る秘密を共有することになりました。

ふたりの秘密ができたことが、なんだか嬉しくて、次の日はずうっとソワソワ。

夜、家に帰って、妻の目を盗んでコソッと「ここ(おなか)に何がおるんやっけ?」と聞くと、「ん、しらん!」と適当な返事が返ってきたのでずっこけました。

ふたりだけの秘密は、幻だったのかな…。

「そんな言葉どこで覚えたの?!」

「それって本当?それとも嘘?」大人がアッと驚くようなことを急に言い出す子どもたち。

そんな彼らのことばに振り回されながらも、その世界を一緒に覗いてみることで、見えてくることもあるかもしれません。

このお話が収録されている、「新米おとうちゃんと小さな怪獣」は、こちらから購入できます。

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