記事提供:AbemaTIMES

■「もともと任意活動であったはずなのに」菊池桃子も苦言

“PTA活動はもともと任意活動であったはずなのに、なぜかすべての者が参加するような雰囲気づくりがなされているー。”

昨年2月、政府の民間委員を務めているタレントの菊池桃子さんの発言が大きな波紋を広げたPTA活動。

そもそも第二次大戦後、GHQなどの指導により、保護者と教員が協力し(PTA=Parent‐Teacher Association)、子どものための活動を行うものとして始まったものだ。

しかし、朝日新聞が行った「PTAのイメージは?」というアンケート(複数回答可)によれば、「楽しい、おもしろい」が431票(20.5%)、「ためになる」が466票(22.1%)、「親の責務」が735票(34.9%)、「堅苦しい」が387票(18.4%)、「面倒くさい、負担が大きい」が1544票(73.4%)、「イメージがわかない」が69票(3.3%))なっており、やはり否定的なイメージがつきまとっている。

また、Twitter上には保護者たちが不満を吐露する「#PTAやめたの私だ」というハッシュタグがあり、

「PTA役員になったとき、一番いやだったのは新旧歓送迎会かな。会費払って先生と夜の飲み会って何?と思った」

「子供達の為の活動ならともかく保護者向けの講習会なんかいらないと思うんだよね。ビーズアクセサリーとかヨガとか。あれがなければうちの学校の場合、各クラスで委員が一人ずつ減らせるのに」

「PTAほんと爆破したいくらい嫌い。書類作ってやっても、2ミリ左右余白が合ってないからって、訂正指示とかむかついたし。何様なの?」


など、数多くの不満が投稿されている。街で小学生の子どもを持つ保護者たちに尋ねると、

「仕事は休むしかない。うちは自営業なので割と自由がきくけど、そうじゃない人は会社を半日休みとかにして来たりします」

「学校に行く機会が多すぎるかな。『出来る範囲でやれば良い』って謳い文句の割には、出来ないと文句を言われがちになる。早く終わらせてなるべく楽になりたい人と、熱心にやりたがる人とで温度差が結構ある」

と、やはり否定的なコメントが多く集まり、ある現役PTA役員は「大きな行事の前には頻繁になります。主人の協力があってなんとかやっています。主人と交代で休んで。仕事と並行してやるのはかなり大変だと思います」と打ち明けた。

■「子どもたちのために必要なこともあると思います」

都内の小学校で3年間PTA会長を務め、その実態を綴った『ある日うっかりPTA』の著者、杉江松恋氏は「引っ越して5年目くらいで、地域に馴染みたいという気持ちがあった。これも運命だなと思って引き受けた」と振り返る。

杉江氏が会長をしていたPTAの運営委員会には、会長、副会長、書記、会計という役職があり、5つの委員会(学級委員会・家庭教育委員会・新聞発行委員会・校外活動委員会・給食委員会)があったという。

「例えば新聞発行委員会は、学校で何が起きているかということを保護者の目線で書いた新聞を発行していました。学級委員会は保護者同士の親睦会を企画しました。それ以外にも、夏休み中のプールの見回り当番、交通量が激しい通学路での当番、夏祭りの盆踊りの見回りなどがありました。中には給食費の回収を行っている地域もあるようです」(杉江氏)

学校とPTAでは、もちろん会計は別だ。「印刷機は学校と別。会費を集めて印刷用の紙やトナーをPTAで買わなければならない」(杉江氏)。

幅広い業務の一部は本来、学校が負担する業務のようにも思える。

杉江氏は「戦後、制度や設備が発達していない時代は、地域住民の助力がないと学校運営ができなかったんだと思います。その名残りがあるのではないでしょうか」と話す。また、個人情報保護の問題など、課題も多いという。

その上で杉江氏は「お金が出るものではないし、文句を言ってしまう人の気持ちはよく分かる」と同情を示しつつも、「郊外パトロールや見回りなど、子どもたちの安全のために必要なこともあると思います。いらない仕事をやめたり、会則を変えて特定の誰かに負担集中しないよう、仕事のシェアを提案したりしました。また『やらされてる感』がないようで、なるべく部活みたいにしようと思いました」と、自身の経験から、改善も可能だと指摘。

「率先してやりたいという方がいるのであれば魅力を発信してもらって、押し付けられるのではなく『やりたいな』という形の組織づくりをしていかないといけないと思います。やってみてよかった、という体験談を発信していくもいいと思います」と訴えた。

(AbemaTV/AbemaPrimeより)

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