記事提供:Conobie

ツイッターで大人気“あおむろひろゆきさん”の書籍「新米おとうちゃんと小さな怪獣」。全6回に分けて、エピソードをご紹介します。2つ目のお話は「娘の初恋」について。

エピソード2「初恋の風は突然に」

保育所には連絡ノートというものがありまして、担当の先生が保育所での日々の様子を、ていねいに書き綴ってくださっています。

これを読むのが毎日の楽しみ。

「今日は紅葉のきれいな公園に行きました。一生懸命落ち葉を拾っていましたよ」

「お散歩中に泣かなくなりました。お友達とちゃんと手をつないで仲良く歩いています」

我が子の姿を想像しながら読みます。

私たちの手を離れた場所で、小さな身体でがんばっているんだなあと、胸が熱くなることもしばしば。

そんな毎日の楽しみである連絡ノートを読んでいて、ある日衝撃が走りました。

「今日はお友達のかずくんと手を握り合って、ジィッと見つめ合っていましたよ」

「公園で遊ぶ時もずっとかずくんと一緒でした」

全身にビリビリと電流が流れる、というよりは、魂がフーッと抜けてゆくような感じ。

人は遅かれ早かれ恋をするとは思いますが、やはり愛する我が子のこととなると、複雑な気持ちになるものです。

お風呂に入っている時にさりげなく、「かずくんのこと、好きなん?」と聞いても無言で首を横に振るだけなので、余計にもやもや。

ちょうどその数日後に、保育所の参観日があったので、我が子の未来の結婚相手かもしれない、かずくんのことを、しっかりとこの目で確かめることにしました。

参観日当日。

かずくんは1歳過ぎにしては、とても礼儀正しく、かつなぜか私に甘えてくるので、参観が終わる頃には、私もすっかりかずくんのことが、大好きになってしまいました。

我が子も良い相手を見つけたものだと、晴れやかな気持ちになりました。

その数日後の連絡ノートには、「今日は○○くんとベッタリでしたよ。かずくんが隣に来ても無視でした」と書かれていました。

乙女心は難しいものですね…。かずくん、ごめんなさいね。

「ママじゃなきゃ、イヤ!」

「パパと結婚する」…そう言っていたわが子が世界を広げ、大好きな人を増やしていく。

そんな成長を嬉しいと思う半面、寂しいような、切ないような、そんな気持ちになってしまうのも、親ならではの感情かもしれません。

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