記事提供:日刊SPA!

「ローカルルール」なるものは、さまざまな業界内にも存在するものだ。外から見ると、「そんなことして何の意味が…?」というような、奇妙で業界内になんとなく存在する慣習。そんな変なルールには従うべきか否かを考える。

◆奇妙な慣習はなぜ定着してしまうのか?

不動産業界の「契約が流れるのを気にしてトイレの水を流さない」などの変な慣習はなぜ生まれ、なぜ守られ続けるのか。コラムニストの石原壮一郎氏に話を聞いた。

「そのような変な慣習は、一度守り始めるとやめる勇気が出ません。守らずに失敗したら『ルールを破ったせいだ』とも感じられるし、実際にそう責められる。だから、守ることで安心できるんです」

しかし、あまりに理不尽すぎる慣習には反発したくなるが…。

「もともと根拠のないルールの場合は、自分も根拠のないルールを作ってぶつけるのも手。『僕の場合は水に流したほうが契約が取れるんです!』と言い張って、実際に契約が取れれば、上司も認めてくれるかもしれません(笑)」

一方で、駅員が一人でも指さし確認するのは、安全意識を高める効果はありそう。そのようなルールに従うのが苦痛な場合は?

「その行為に快感を覚えようと努力しましょう。『俺はこんな場所でも指さし確認している!』と喜びを感じるとか、指をさす角度を追求するのも楽しいはず(笑)」

また、「こんな慣習は変!」と憤っている人には、「異を唱えてルールを変えることの大変さと、黙って従うことのストレスと、どちらのほうがツラいか比較を」と提案。

「黙って従うほうが楽なら諦めて従いましょう。そうやって割り切れれば、変なルールに従う場合も無駄なストレスは減るはずです」

この種の変なルールは「極論すれば玄関にしめ縄を飾るのと同じようなもので、一つの文化」と石原氏。だからなくなることもない。

「ただ、その文化は業界や会社ごとに違うので、別の場所でそれを強制するのは迂闊。文化の違いを面白がる柔軟性を持ちましょう」

【石原壮一郎氏】

コラムニスト。『大人養成講座』『大人力検定』など大人の素晴らしさと奥深さを綴る著書多数。近著に『日本人の人生相談』『大人の言葉の選び方』など

―業種別[職場の奇妙な慣習]がヤバすぎる!―

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