記事提供:女子SPA!

人がただ生きているだけで「こうあるべし」などの説教をしてくる人は多いものですよね。特に女性に対しては、やれ「結婚しろ」、既婚女性には「子供を産め」、出産したら「二人目を早く」など、様々な圧力をかけてくる人達がいるようです。

他人だったら聞き流して難を逃れることもできるかもしれませんが、ここにパートナーである夫から圧力を受けている女性がいます。その話を詳しく聞いてみました。

◆夫からの“専業主婦でいろ攻撃”

「そもそもウチはデキ婚。当時派遣社員だったのですが、切迫流産になり籍を入れると同時に仕事を辞めてそのまま慌ただしい子育てに突入してしまったので、出産後仕事をどうするかきちんと話し合ってなかったんですよね。それが間違いでした」と後悔の念をにじませる佐藤菜々子さん(仮名・33歳・派遣/既婚)。

昨年、子どもが3歳になり生活が落ち着いてきたので「そろそろ仕事を再開したい」と相談したその日から、夫のモラハラともいえる“専業主婦でいろ攻撃”が始まったといいます。

「相談したときの第一声が『は!?冗談でしょ』ですよ。いまや共働きなんて当たり前の時代だし、しがない食品メーカー勤務の夫の給料だけでは将来不安だし、本気に決まってるじゃないですか。予想外の返事に思わず絶句していると、『疲れてるのにつまんない話やめてくれよ』と言い放ち部屋を出ていってしまいました」

最初の話し合いはこれにて終了。その後も「仕事のことなんだけど」と何度か話を持ちかけてみるも、「ありえないから」「母親は家にいるべきだろ」「働くよりもっと家をキレイにしろよ」と強制的に打ち切られてしまう日々が続いたとか。

◆思えば夫は昔から『オマエは専業主婦でいろよ』思想だった

「義母は建設会社に定年まで勤めあげたワーママで、夫は付き合っている頃から『夜まで弟と二人で親の帰りを待つの嫌だった』とか『弁当を作ってもらえず昼は菓子パンばかりでわびしかった』とか、子どもの頃の不満をよくもらしていました。

でも、それは夫が育った家庭の話。学童に預けて時短で早めに迎えに行くこともできるし、働いていたってお弁当を作ることはできるし、軽く聞き流していました。いま思えば、『オマエは専業主婦でいろよ』っていう伏線だったんですけどね…。

それにしても、『母親は家にいるべき』とか『もっと家をキレイにしろ』とか、あまりに前時代的だし侮蔑的だしかなり腹が立ちましたね。口をきくのが嫌になって軽い家庭内別居のようになっていました」

◆現実ばなれした夫の言いがかり

このままではラチが明かないと思った佐藤さんは、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を持つ友人に協力してもらい将来の予想収支プランを作成。

住宅ローンを夫の定年までに繰り上げ返済する場合、子どもに十分な教育を受けさせるのが難しくなってくることや、定年後の生活が厳しくなってくることを具体的な数字で突きつけ、自分が働く必要性を説いてみたのです。すると…。

「夫も現実を知れば渋々ながらも納得してくれると思ったのですが、まさかの逆上。

『オマエの稼ぎなんてたかが知れている。節約をがんばったほうがよっぽど現実的だ』『そもそも無駄遣いが多いんだよ!ランチだのなんだの人の給料で浪費しやがって!』『○○(息子の名前)が心に傷を負ったらその責任は取れるのか!?』などなど、耳を疑う暴言を連発したんです。

もちろん、『浪費?1000円のランチに月2回くらい行くだけで?』『母親が働くだけで心に傷?そんなにメンタルが弱いのは育て方自体に問題があるってことでしょ!』と応戦。

もう夫の許可など必要ないと見切りをつけ、強行突破で働き始めることにしました」

◆攻撃を続ける夫が、育児する友人男性を見て大人しくなった

待機児童が少ない地域に居住しているため保育園探しは難なくクリアし、再び派遣として働き始めた佐藤さん。いざ働いて生活が潤えば夫も大人しくなると期待していたものの、モラハラ発言はいまだに続いているとか。

「時短勤務にして息子の送迎も家事も全部一人でこなしているのに、『前よりお風呂や玄関が汚い』とか『母親の手作りのおやつが食べられないなんてかわいそうだな』とか難くせつけてきて…。

今どき専業主婦でも夫が家事を手伝うのはフツーだし、専業主婦でも毎日おやつを手作りしてる人なんて一握りだろうに、どんだけ幻想を抱いてるのかと呆れます。

ただ、先日夫の友人家族と食事をしたときに、その友人男性が働く奥さんの代わりに子どもの送り迎えや食事の支度をしているという話をしていて、そこからは少し大人しくなりました(笑)。

ここまで夫婦仲が悪くなる前に、常識的な第三者に夫を説得してもらえばよかったのかもしれませんね」

―シリーズ女が受ける圧力【2】―

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