2017年5月20日に有明コロシアムで行われた世界ボクシング協会(WBA)世界ミドル級王者決定戦12回戦。大きな期待を背負い、2012年ロンドン五輪金メダリストの村田諒太選手が戦いに挑みましたが、フランスのアッサン・エンダム選手に1―2の判定で敗れるという結果に終わりました。

エンダムの判定勝ちに会場からは不満の声も

判定では、米国人ジャッジは7ポイント差で村田の勝ちとしたものの、パナマ人ジャッジが5ポイント差、カナダ人ジャッジが3ポイント差でエンダムを支持。結果、手数で上回ったエンダム選手が2対1で勝利。村田選手は王座獲得は叶いませんでした。

この判定には、すぐさま大きな不満の声があがりました。常に優勢に試合を進め、4回にはエンダム選手からダウンを奪っていた村田選手。この試合を主催した帝拳ジムの本田明彦会長も、その不満を隠さず「今までやってきた中で一番ひどい採点だ」とコメント。SNSでは「納得がいかない」「不可解なジャッジだ」との声が数多くあがりました。

ボクシングファンが注目する中、村田選手はFacebookに試合後のコメントを投稿。

多くの方に応援いただいたのに、勝つことが出来ず申し訳ございません。勝ってた負けてたはジャッジの仕事なんで、受け入れるしかありません。それがアスリートの役目かと思っています。

少し休んでこの先のことは考えます 応援ありがとうございました。

負けてすみません。

村田 諒太

出典 https://www.facebook.com

メンドサ会長が異例の参戦要求

この試合結果について、WBAのヒルベルト・ヘスス・メンドサ会長は、自身のTwitterで異例のコメントを発表。自身がつけた採点表を公表し「117−110で村田の勝ち」とした上で、その思いを連続投稿しました。

村田選手と帝拳プロモーション、日本のボクシングファンへ謝罪するコメントを投稿した上で、この判定を「正しくないひどい判定」とし、チャンピオンシップ委員会に再戦要求するという考えを示しました。

翌日に村田選手がSNSに投稿した写真に賞賛の声

日本中でその判定が物議を醸していた試合翌日の21日、村田選手が自身のSNSに1枚の写真を投稿しました。それは、対戦相手であるエンダム選手と笑顔でファイティングポーズを決めて並び立つ姿でした。

エンダムと話してました。大切なことは、2人がベストを尽くしたこと、日本に来てくれて感謝していると伝えました。エンダムとエンダムのスタッフ達にも感謝いたします。ありがとうございました。

出典 https://www.instagram.com

まさにスポーツマンシップといえるこの投稿に、Facebookでは9万を超えるいいね!がつき、3千以上もシェアされました。そしてInstagramでは、この投稿をエンダム選手がリポスト。

「昨日戦った彼は、今日はもう友達さ!」

自身のInstagramで、村田選手と日本のファンに向けて感謝の言葉を綴ったエンダム選手。

まさに真のスポーツマンといえるこの対応、素晴らしいですね。コメントには
「試合結果に悔しい思いをしていましたが、二人の笑顔をみたらスッキリしました」
「これぞ子供たちの目標になるスポーツマンだと思います」
「2人とも強かったです!そして2人ともかっこいいです!」
 など、納得できない試合結果を引きずっていたファンも、前を向いて進んでいきたくなったことが伝わってくるコメントがたくさん。

試合だけでなく、戦う姿勢や、試合後の姿、その全てでボクシングの素晴らしさを伝えてくれた村田選手。現役続行については「休んでから決めたい」とコメントを出していますが、更に活躍する姿をみてみたいと期待してしまいますね。

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