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FERRUCCIO VECCHI フリンジハット 10000円 画像:WEAR

・連載「ファッション誌が答えてくれない相談」28 by小林直子・

◆Q. 帽子の選び方を教えてください

帽子が似あう人、そうでない人はいるでしょうか?帽子選びのコツを教えてください。

◆A. ブリム(つば)の大きさに注意しましょう

夏の日差しから頭部を守り、冬は防寒にもなる帽子ですが、「夜目遠目笠の内」ということわざにもあるように、夜に見たとき、遠くから見たとき、そして笠(この場合はかぶり笠)の下に顔がちらちらと見える様が女性はとても美しく見えるということです。

そんな帽子を日常に取り入れない手はありません。

またビッグシルエットが主流となった今、帽子を取り入れたコーディネートはコレクションでも多く登場するようになりました。

シャネルの16/17クルーズコレクションに見られるような、ボリューミーなフレアスカートとパナマハットの組み合わせはそのいい例です。

では、どうやって帽子を取り入れたらよいでしょうか。

まず形の問題です。ブリムと呼ばれる帽子のつばの部分は狭いものから広いもの、また前だけブリムがあるもの、まったくブリムのないものなどいろいろありますが、皆さんがお望みなのは顔がより小さく見えるものでしょう。

顔の周囲に広いブリムが広がるほうが、顔は小さく見えます。または逆に全くブリムがないもの、もしくはキャスケットなどの前だけのものも、それほど顔は大きく見えません。

◆ブリムが4~5cmの帽子は、顔が大きく見える

一番やっかいなのは、ブリムの大きさが4~5cmのタイプのもの。このタイプは一見、小さい帽子なので顔と頭が小さく見えそうなのですが、いざかぶってみると、顔と頭の大きさが変に強調されて、顔と頭が小さく見えません。

もともと背が高く、頭も顔も小さい方には向いていますが、背もあまり高くなく、頭もごく普通という場合は避けたほうがよいでしょう。

ただし、ブリムが8cmもあるようなつば広帽は頭も顔も小さく見えていいのですが、電車に乗ると隣の人にぶつかりますから、混んでいる電車に乗る場合は不向きです。それでもつば広帽をかぶりたいという場合は、畳めるタイプの帽子がよいでしょう。

日本は帽子を脱がなければいけない場面が多々ありますから、すぐバッグにしまえるタイプが便利だと思います。

ちなみに、ベレー帽やニットキャップなどのブリムがない帽子は室内でもかぶっていいと、私は学校で習いました。

それでもやはり学校で講義を聞いたり、仕事場で帽子をかぶるのはやめておいたほうがよいでしょう。帽子をかぶってもいいのかどうかは、そこの場所のルールに従ってください。

◆色は靴かバッグに合わせる

次に帽子の色についてです。

簡単なのは、靴もしくはバッグと色を合わせることです。

靴が黒なら黒い帽子、バッグが白なら白い帽子と合わせてくれば、外れるということはありません。靴にもバッグにも合う帽子の色がないという場合は、着ている服の一部と合わせるといいでしょう。

また上級者編としては、靴の柄と帽子の柄を合わせる(例えば同じリバティプリントの靴と帽子にする)などすると、より全体がおしゃれに見えます。

さて最後に帽子と季節です。帽子には春夏用と秋冬用があります。主にコットン、ラフィア、ペーパー、リネン、麦わらなどからできている帽子は春夏用、羊毛やラビット毛のフェルトやファー、ウールのニットでできたものは秋冬用です。

◆海外のホテルにチェックインする時は帽子を

帽子の値段も非常に幅があり、2000円程度の大量生産品の安価なものから、ボルサリーノや作家の一点もののように4万円もするようなものもあります。今まであまり帽子をかぶったことがない方はまずは余り高いものを選ばないほうがよいでしょう。

また、春夏、特に夏シーズンに帽子は太陽光による日焼けで退色し、繊維も傷みます。

黒やネイビーなどの濃い色の帽子を夏じゅうかぶってみるとわかると思いますが、日光に当たった外側と、当たらなかった内側では色が全く違ってきます。それほどに紫外線は強いのです。

そのため春夏用の、特に濃い色の帽子はあまり長もちしませんので、高価なものは選ばないほうがよいでしょう。

逆に、秋冬はそれほど紫外線も強くなく、帽子の傷みも激しくありませんので、ちょっといいものを奮発して買ってもいいでしょう。大事に使えば、かなり長もちします。

最後に。

海外のホテルにチェックインするとき、帽子をかぶったほうがエレガントに見え、何もかぶっていないより優遇されるということをどこかで読んだ私は、海外旅行、特にヨーロッパ方面へ行くったとき、ホテルのチェックインのときには絶対に帽子をかぶったまま挑みます。

そのせいかどうかわかりませんが、長時間のフライトからよれよれのままホテルへチェックインして、嫌な思いをしたことがありません。海外旅行へいらっしゃる方はお試しください。

【小林直子】

ファッション・ブロガー。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒、文化服装学院卒。東京コレクション参加ブランドのパターンナー、大手アパレル会社の企画室を経て独立。

現在、湘南エリアを中心に独自に開発したメソッドによるファッション・レッスン、各種ワークショップを開催するなど活動中。

5月14日に新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』を発売。ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』

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