みなとみらい線を運営する横浜高速鉄道が、5月17日から3日間「不正乗車防止運動」を実施している。悪質な不正乗車を発見した際には、正当な運賃はもちろん「増運賃」(つまり罰金)も取るという。

中でも特に「みなとみらい駅」での駅員や警備員による声掛けを強化するとのことだが、一体「みなとみらい駅」で何が起こっているのか? そして、意外と知らない「不正乗車」の定義とは?

【3つのポイント】

1. みなとみらい線で一度逆方向へもどる「折り返し乗車」が続出
2. 改札を出なくても、電車で移動した時点で料金は支払わなければならない
3. うっかり乗り過ごすまではセーフ? 横浜高速鉄道に聞いてみた

1. みなとみらい線で一度逆方向へもどる「折り返し乗車」が続出

みなとみらい線と東横線の直通運転が開始して以来、始発駅であるはずの横浜駅で東横線に乗っても、みなとみらい線からの乗客がいるため座ることができない…。この不満を解消しようとした東横線ユーザーのアイデアが今回の問題を生んでしまった。

そのアイデアとは、横浜駅からあえて一度みなとみらい線で逆方面へ2駅進み、同じホームに上下線が走る「みなとみらい駅」で乗り換え、横浜駅に着くまでに席を確保してしまおうというものだ。

2. 改札を出なくても、電車で移動した時点で料金は支払わなければならない

その手があったか…と感心するかもしれないが、実はこれ、横浜駅からみなとみらい駅の往復料金360円を支払わなかった場合、立派な不正乗車になってしまう。たとえ改札を出ていなくとも、移動した時点で料金支払いの義務は発生しているのである。

しかし、不正と知ってか知らずか、この方法で席を確保する客が後を絶たないため、今回の「不正乗車防止運動」をおこない彼らを取り締まっているわけだ。(ちなみに、どうしてもこの方法で座りたい場合は一度改札を出て料金を支払うか、毎日のことであればみなとみらい駅までの定期を購入してしまえば問題ない)

3. うっかり乗り過ごすまではセーフ? 横浜高速鉄道に聞いてみた

発覚すれば正規の料金に加え、正規の料金の2倍の「増運賃」も支払わなければならないし、そもそも不正乗車なんかしたくない!ということで、日常で起こりそうなこんなシーンも不正乗車になるの? ならないの? みなとみらい線を運営する横浜高速鉄道の担当者に聞いてみた

——うっかり乗り過ごしてしまい、1駅戻った場合は?

「乗り過ごしに気付いた時点では、意図的に行ったわけではありませんので、不正乗車とは見なしません。しかし、その場合も移動した分の料金は発生しますので、乗り過ごしに気付いた駅の改札へ行って支払う必要があります。もちろん、切符がないのに1駅戻るために電車に乗るのは不正乗車となってしまいます」

——酔っ払って寝てしまい、何度も往復してしまった場合は?

「こちらも基本的には移動した料金を全額支払わなければなりません。しかし、駅員に状況を説明すれば、事情を考慮して対処することもありますので、乗り過ごした駅数に関わらず、必ず窓口で相談するようにしてください

——最短ルートでなく、遠回りして目的地に向かった場合は?

「こちらは、SUICA・PASMOのシステム上、どのようなルートをたどっても改札を通らなければ最短ルート分の支払いで済むことになっています。ただし、乗車券を買って移動する際は、たどったルート分の金額を支払う必要があります。最短ルートの乗車券を購入して遠回りをするのは不正乗車になってしまいます」

なるほど。SUICA・PASMOと乗車券とで違いがあるというのは知らなかった。

ちなみに、これはすべて「みなとみらい線」におけるルール。路線によって少しずつルールが異なるそうなので、怪しいと思ったらすぐに駅員に相談することが、「不正」をしないための鍵のようだ。

(黄 孟志/かくしごと)

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