記事提供:日刊サイゾー

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『子供に言えない動物のヤバい話』(角川新書)

ありとあらゆる動物を思いのままに操ることで、最近メディアを賑わせている動物研究家・パンク町田。

“第2のムツゴロウさん”と呼ぶには、あまりに野性味あふれるその風貌で世間の耳目を集める男が、最新刊『子供に言えない動物のヤバい話』(角川新書)を上梓した。

その目次を眺めてみれば、「アルパカの知能は植物レベル?」「チンパンジーは『売春』もしている」「性欲が強すぎる有袋類、アンテキヌス」といった刺激的な文字が並ぶ。

そのキテレツ極まるエピソード群は本書に譲るとして、今回のインタビューでは、現在に至るまでの動物への思いや、昨今問題視される「ペット」の扱いなどについて、専門家としての意見を語っていただいた。

──新刊発売おめでとうございます。帯の写真で「虎と戯れるパンク町田氏」という注釈とともに、今にも虎に食われそうな町田さんの写真が掲載されています。実際、危ない経験をしたことはあるのでしょうか?

パンク町田氏(以下、町田) いちばん危機を感じたのは、コブラですね。僕、コブラが好きなので、ボルネオまで捕まえに行ったんですよ。それで、いっぱい捕まえて袋に入れていたんです。

現地の人が「コブラは布袋に入れておけば、かみついてこないから大丈夫だ」と言っていたので、「ホントかよ」と思いながらも、従ってみた。それで、安心して袋を担いで山を降りていたら、背中をチクって。やっぱりかまれましたね。

──うわー、現地の人…。かまれて、すぐに病院へ行ったんですか?

町田 行かないですよ。山の中だし、コブラはかまれても大丈夫なんです。毒さえ入らなければ。コブラってね、実は毒牙が口の中の中間ぐらいにあるんです。

だから、先端でかまれても大丈夫だし、毒牙が短いので、布とTシャツを足したくらいの厚みで、もう貫通してこないんです。ジャンパーくらいの厚みがあれば、確実に大丈夫。

──あまり大丈夫な感じがしませんが、そもそも町田さんが動物の仕事に就こうと思ったきっかけは、なんだったんでしょうか?

町田 子供のころから動物は好きだったんですけど、父親が中華料理屋をやっていたこともあって、料理人になりたかったんです。

ところが、気が付けば初めてやったアルバイトが熱帯魚屋だったりとか、ほぼ動物とリンクした仕事しかしてなかったんです。

22歳くらいのとき、中華料理屋で1年くらい働いたことがあったんですけど、そのときも結局「食材も動物だな」って、僕の頭の中ではリンクしていましたね。

お客さんが肉を残したりすると、「これ、動物は死んでいるのに、残していいんだろうか」とか考えたり。結局、頭の中が動物から離れられなかったので、僕には動物の仕事しかできないんでしょうね。

──そんな町田さんでも、嫌いな動物っているんでしょうか?

町田 
根本的には、人間ですかね。他の動物に迷惑をかけすぎているから。僕がもしキリスト教徒だったら、神に頼んで、ほかの人間のために鞭に打たれるべきなのかもしれない。

「父よ。彼らをお赦しください」「彼らは、何をしているのか自分でわからないのです」と言って。でも僕は、人間の代わりに鞭を打たれるのは嫌です。特定の人のためだったら構わないけれど、全人類は無理。

やるんだったら、お前がやれよって言いたくなっちゃう。だけど、僕が代わりに罰を受けることで他の動物が救われるんだったら、自ら身体を差し出してもいいと思ってる。これは本当です。

──町田さんは、「アルティメット・アニマル・シティ」という施設も運営されています。町田さんから見て、オススメの動物園というものはあるのでしょうか?

町田 おおよその目安として、スタッフが若い動物園は、やる気がありますね。やる気があるし、みんな詳しい。「じゃあ、こうしよう」って、いろいろ工夫もする。

いつまでも年を食った人がやっているところは、動物好きなんだろうけれど、「こうでなきゃダメなんだよ」って、昔ながらのやり方みたいなものがある。

それが甲乙どう出るかはわからないけれど、園長が柔軟だと、新しいことに取り込めるんだと思いますね。オススメは…今だったら、宇都宮動物園のメスライオンが見たいですね。

──犬の訓練士としても活動されている町田さんですが、昨今、話題になっている、飼い犬を気軽に捨てたり処分したりという「ペット問題」について、ご意見を聞かせてください。

町田 まあ、簡単に言えば犬を捨てるというのは「間違い」で、人間が最期まで面倒を見てやるべきなんです。犬は家畜なんでね。家畜とは、人間がなんらかを意図して作った動物。

だから、犬を捨てるのと、飼育していた野生動物を捨てるのとでは、重さが違う。馬にしても、牛にしても、豚にしてもね。本来、地球上にいなかった動物を人間が作り出して、それを野に放つというのは、やってはいけないこと。

世間の人たちが犬や豚や牛を認知しているし、彼らがおとなしいから済んでいる話で。例えばこれはマンガアニメに出てくるような、キ◯ガイの博士が作り出した怪獣の話と同じなんです。

言葉はよくないけど、変な博士が作った動物を野に放しちゃダメでしょって。つまり他の動物から見れば人間自体がキ◯ガイなわけですから、人間が作り出した生き物なら、最期まで人間が管理を放棄してはいけない。そういうことですよ。

・パンク町田

1968年8月10日東京都生まれ。ULTIMATE ANIMAL CITY代表。昆虫から爬虫類、鳥類、猛獣といったありとあらゆる生物を扱える動物の専門家。野生動物の生態を探るため世界各国を巡り、各地の先住民族と生活を共にした。

また、鷹狩りの世界にも造詣が深く、鷹道考究会理事、日本流鷹匠術鷹匠頭、日本鷹匠教会鷹師を兼任する。現在、代表を務めるULTIMATE ANIMAL CITYでは希少動物の繁殖にも取り組んでいる。著作、テレビ番組などへの出演多数。

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