お笑いコンビ品川庄司の庄司智春さんが、フジテレビ系「ノンストップ!」で、寄生虫のアニサキスによって起こるアニサキス症の体験を告白。

通常1匹でも相当な痛さだというのに、なんと8匹が胃の中にいたそうですが、最近患者が激増しているという「アニサキス症」とは一体どのようなものなのでしょうか。

■8匹のアニサキスにより胃の中が血だらけに…

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番組で庄司さんは、昨年夏に地方ロケで鮭いくら丼を食べた所、夜中に「前屈みになるぐらいの胃痛」が起こり、その激痛により、朝まで一睡もできなかったそうです。

その痛さは「腹痛というよりは胃が痛いという感じ。下すとか下痢になるという痛みではない」とのことですが、翌朝病院に行くと"胃けいれん"と診断。

それでも改善されないことから別の病院へ行くと、内視鏡検査でアニサキス4匹が見つかり、最終的に8匹のアニサキスを発見。

胃の中は噛みつかれて血だらけで、その後10時間かけて除去しましたが、庄司さんはこの体験から生魚が苦手になってしまいました。

■寄生虫「アニサキス」とは?

出典 http://www.niid.go.jp

「アニサキス」とは寄生虫の一種で、その幼虫は半透明の白色体長2~3㎝幅0.5~1㎜くらいで、太めの糸のような見た目をしています。

魚に寄生しているのは幼虫で、寄生場所は主に内臓の表面。そして魚介類が死亡すると、筋肉に移動することが知られています。

左上画像に見えるリング状の幼虫のように渦巻になっていることが多く、左下画像のように肉眼で確認できるケースや、右上画像のように確認が難しいケースも。

■どんな魚にいるの?

人への感染源となる魚介類は、我が国の近海で漁獲されるものでも160種を超える。この中でも患者の食歴から、サバ(マサバおよびゴマサバの総称、加工品としての「しめ鯖」を含む)が最も重要な感染源と考えられる。

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その他、イワシ、カツオ、サケ、イカ、サンマ、アジ、ニシン、ホッケ、タラ、マスなどが感染源になる機会の多い魚介類として注意が必要です。

■寄生虫患者の多くはアニサキス症

アニサキス亜科に属する線虫の総称がアニサキスで、その第3期幼虫が魚介類に寄生し(体長は2~3cm)、アニサキス症の病原体となる。人体症例から摘出される虫体も多くが第3期幼虫であるが、時に第4期幼虫も検出される。

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寄生虫患者くはアニサキスによるもので、厚生労働省からは、2013年の件数は88件で、ノロウイルス(328件)、カンピロバクター・ジェジュニ/コリ(227件)に次いで第3位の件数であることが発表されています。

そして、通常、アニサキスの幼虫は人の体内では成虫になれませんので排泄されますが、ごくまれに胃や腸壁に侵入。

■その症状は大きく分けて4つ

魚介類の生食後数時間して、激しい上腹部痛、悪心、嘔吐をもって発症するのが胃アニサキス症の特徴で、人体症例の大半がこの症状を呈する。

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患者の大半が「胃アニサキス症」となり、特徴は激しい腹痛と胃液のみの嘔吐。下痢は一切起こらないことが一般的な食中毒と異なります。

そして、虫体が腸に侵入して起こる「腸アニサキス症」は下腹部の痛みや嘔吐などに見舞われ、時に腸閉塞や腸穿孔を併発。

他に「消化管外アニサキス症」や「アニサキスアレルギー」などの症状を起こすことも。

■予防法は加熱と冷凍が有効

海産魚介類の生食を避けること、あるいは加熱後に喫食すること(60℃で1分以上)が、確実な感染予防の方法となる。

また冷凍処理(-20℃、24時間以上)によりアニサキス幼虫は感染性を失うので、魚を冷凍して解凍後に生食することは感染予防に有効である。

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生食を避けることや、加熱や冷凍後に食べることが何よりの予防法で、魚介類が死亡すると内臓から筋肉へ移動するため、新鮮なうちに魚介類の内臓を摘出するなどの工夫も予防として有効。

ちなみに、醤油・わさび・酢などを使っても全く予防にならないそうです。

■海外では?

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オランダでは酢漬けで生食するニシンを調理前に-20 ℃以下で24時間以上冷凍するよう法律で義務付け。

米国のFDA(食品医薬品局)は生食用の魚を-35 ℃以下で15時間、または-20 ℃以下で7日間の冷凍処理をするよう勧告。

EU(欧州連合)の衛生管理基準では視認による寄生虫検査を義務付け、生食用の海産魚に関しては冷凍処理(-20 ℃以下で24時間以上)を指示するなど、世界でも様々な方法で患者を軽減させているようです。

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アニサキス症は、庄司さんが診断されたように、胃けいれんや胃潰瘍、虫垂炎などの症状と類似しています。

もし生魚を食べて腹痛や嘔吐、じんましんなどの症状が現れたら、すぐに医師の診断を受けることが何よりも重要です。

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