私たちの身近にあるコンビニの知られざる裏話を、業界の内情に詳しいライターの日比谷新太さんが紹介していく当シリーズ。

前回の「女子高生バイトとコンビニの深い関係」に続き、今回取り上げるのは、コンビニを困らせる恐ろしいモンスター客「酔っ払い篇」です。

確かにコンビニはお酒もつまみも売っていて、酒飲みにとってはパラダイスなんですが、店側としては困ってしまうことのほうが多いようで…。

とっても迷惑なコンビニ酔っ払い客の行動パターン

365日24時間いつでも開いているコンビニには、様々なお客さんがやってきます。そんななかでも、もっとも厄介な存在なのが「酔っ払い」

今回はコンビニで働くスタッフたちの体験談をもとに、そんな酔っ払い客たちの行動パターンを分析していきたいと思います。

・何回もレジに来る

ビールを買う→飲み干して次はハイボールを買う→少し飲んだらおつまみを買う→ハイボールを飲んだら今度は…という風に、まるでキャッシュオンデリバリーの店に近い動きをとる酔っ払い客。

お店側からすると、一度の精算で「ビール・酎ハイ・おつまみ」を購入してもらえると、レジ業務がスムーズになって助かるとのことですが…。

最近増えてきているイートイン設備を設置したコンビニで、特に頻発している購買行動です。

・店の中で飲んでしまう

ワンカップや小容量の焼酎を購入した後に、レジのすぐ傍でカップを開けて飲んでしまう…年配の酔っ払い客に多い行動です。

他のお客さんとトラブルにならなければ、特に大きな問題ではないんですが、「大声を上げる」「商品ゴンドラや他のお客さんにぶつかる」「店内の床にお酒をこぼす」といったことが多く起こりがち。

なかには飲み終わった酒のカップを、店員に捨ててと手渡す酔っ払いも多いのだとか。

・店頭で寝る

深夜時間帯になると発生しがちなのがコレ。コンビニは夜でも照明がついていて安心できるのか、家まで戻るのを諦めてしまった酔っ払いが、よく店頭の軒下で寝てしまうのです。

ただ店先で寝られては迷惑ですし、冬の寒い時期だと命の危険にもさらされますので、店舗側としては発見次第、警察に連絡をして身柄を引き取ってもらいます。

・店員とモメる

これは口論ということではなく、「話が長い」「何回も同じ話を聞かされる」といった、酔っ払いによくある行動。

店としては無下には扱えないのですが、対応に手間取ってしまうと他のお客さんから早くレジをしろ等のクレームが発生することもあるのだそうです。

酔った勢いで商品を破壊…警察沙汰に!

このように対応に困ってしまうことの多い酔っ払い客ですが、時には警察沙汰に発展してしまうこともあります。

ある日の午前中のこと。お店に入って来た酔っ払いのお客さんはまずビールを1本購入し、店頭に設置してあるベンチで飲み干しました。

その後再び入店され、今度はワンカップを手に取ってレジに向かいました。しかしその際、足元がふらついて商品ゴンドラに手をついてしまい、陳列してあった商品が床に落ちて割れてしまいました。

すると酔っ払いは「こんなところに商品があるのが悪い!」「店長を呼べ!」と騒ぎ始めました

対応した店長は「割れた商品を弁償してほしい」と説明しましたが、納得しません。ついには「警察を呼べ!」と本人が良いはじめましたので、警察に通報しました。

警察による事情聴取の結果、やはりお客さんが弁償すべきと話はまとまったのですが、なんと現金が足りないことが判明。財布の中には銀行のキャッシュカードがありましたが、残念なことに暗証番号を思い出すこともできません。

結局のところ家族の方に身柄を引き取りに来てもらい、その際に代金を支払ってもらいました。

最初の入店から家族に引き取られるまで、この一人の酔っ払い客への対応に費やされた時間は約5時間。店側としてはなんとも生産性が低い一日となってしまったのでした。

文/日比谷 新太(ひびや・あらた)

日本のコンビニエンスストア事情に詳しいライター。お仕事の依頼はコチラ→のメールまで:u2_gnr_1025@yahoo.co.jp

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