記事提供:おたぽる

日本赤十字社ホームページより。一日3000人は想像以上と思う人も多いはず。

コミックマーケットなどの大型同人イベントでおなじみの「献血バス」。

漫画、アニメ、ゲームの限定ノベルティが出ることもあり、盛況を博しているように見えるが実態はどうなのか?コミックマーケットをはじめとした同人イベントや、その他アニメ、漫画、ゲームなどとコラボした献血の現状と実態について、日本赤十字社に話を聞いた。

■コミケの献血バスは20年の歴史あり

――コミックマーケットをはじめ、大型同人イベントで献血バスが来るのはおなじみの光景ですが、いつ、どのような経緯で献血バスの配車を始めたのでしょうか。

日本赤十字社(以下、日赤) コミックマーケットには1997年から配車を行っています。

コミックマーケット運営事務局に献血協力を依頼しましたところ、事務局のスタッフの方の中に輸血を受けられた経験のある方がいらっしゃったこともあり、献血バスの配車が実現しました。

――配車は20年目になるんですね。近年では献血者に人気の漫画、アニメ、ゲームのノベルティを出しているケースも多いですよね。

日赤 ポスター等の記念品を付加した「コミックマーケット献血応援イベント」は2011年12月開催のコミックマーケット81から行っています。こちらの企画はコミックマーケット準備会の方からご提案いただきました。

なお、2013年の12月からは、コミックマーケットなどのイベントが終わった後も、全国の血液センターでも同じノベルティを配布するキャンペーンを展開しています。

――地方在住で、首都圏のイベントに行けない人でも同じノベルティを手に入れられるのは助かりますね。どういったノベルティが付けられることが多いですか?

日赤 ポスターが多く、「コミックマーケット献血応援イベント」では、毎年異なるデザインのポスターを配布しています。また、コミックマーケット89ではそのほかにTCGカードを、コミックマーケット91ではタペストリーを配布しました。

■若年層の献血協力はここ10年で30%減少している

――献血バスは同人イベントに限らず、人の多く集まるイベントによく来ていますが、同人イベントならではの特徴を感じることはありますか?

日赤 やはり若年層の方を中心にご協力いただいているところに特徴があります。東方紅楼夢(東方Projectの同人イベント)では、10代~30代の献血者が9割以上を占めていました。

若年層の方の献血者数は年々減少しており、2006年における10~30代の献血者数は約293万人でしたが、2015年には約204万人と、30%も減少しています。こういったイベントでのご協力が貴重な機会となっています。

――少子高齢化が献血協力にも影響しているんですね。たとえばコミックマーケットの場合、一日でどのくらいの血液が集まるものなのでしょうか。

日赤 コミックマーケット91の開催期間中(12月29日~31日の3日間)に、会場付近の献血会場でご協力いただいた献血者数は合計1,733名、献血バス1台当たりの1日平均献血者数は約72名になりました。

平成28年度における東京都内の献血バス1台当たりの平均献血者数は約43名であることから、バス1台あたり約1.7倍の方にご協力いただいた形になります。

――献血バスだけでなく、アニメ『文豪ストレイドッグス』と血液センターとアニメイトが提携した献血キャンペーンがありました。こういった、アニメや漫画、ゲームと提携した献血のキャンペーンも増えていますか?

日赤 はい。過去には『NARUTO-ナルト-』(関東甲信越ブロック血液センター)、『ガールズ&パンツァー』(茨城県赤十字血液センター)、『氷菓』、『のうりん』(岐阜県赤十字血液センター)、『ONE PIECE』(日本赤十字社)、『甲鉄城のカバネリ』(東京都赤十字血液センター)などのキャンペーンを開催しました。

「コミックマーケット献血応援イベント」の開催以降、首都圏に限らず全国的な動向として、イベントへの献血バスの配車以外にも様々なキャンペーンやコラボを行っています。

――こういったイベント情報を知るにはどうすればいいのでしょうか?

日赤 イベント及びキャンペーンは各都道府県の血液センターが中心となって実施しています。

そのため、現状では全国的な動向を取りまとめたWebサイトやTwitterのアカウントはございませんが、今後も各地域で様々なキャンペーンが行われていくこととなりますので、まずはお近くの血液センターのホームページをご参照いただければ幸いです。

私自身は同人イベントでの献血経験はないが、献血はたまにする。

珍しい血液型ではないが、一度「特定患者さんへの献血のお願い」として、「現在、HLA(白血球)型の適合する患者さんが血小板輸血を必要としております。一般的にHLAの適合は数百人から数万人にお一人と大変少なく、血液の供給が非常に困難な状態です」といった献血の要請が来たことがあり、「数万人に一人」にくすぐられ使命感に燃え献血してきたものだ。

数年前だが、いまだにそれを思い出すといい気分になる。

献血は「やりたいと思ったときにできて(献血の間隔はあるが)人と継続的に関わらなくていい」というところが、私も含め「ボランティア」という言葉の持つ雰囲気に圧を感じるタイプにとって、敷居が低くてやりやすいボランティアだといえる。

年末年始だけでなくゴールデンウィークも献血協力が得られにくくなるとのこと。大型連休でイベントや献血会場のある都市部に出る人は、献血ルーム等で献血がてら一休みするのも手だ。

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