記事提供:AbemaTIMES

ネット通販のAmazonが絶好調だ。

4月27日に発表した決算では主力のネット通販の他、クラウド事業が好調で市場予想を上回る増収増益となった。決算発表によると1月期から3月期の売上高は357億1400万ドル(約3兆9700億円)と前年同期比で23%もの増収。

純利益は7億2400万ドル(約805億円)で前年同期比41%の増益だ。これで8期連続の増益となりアメリカのメディアは「ウォールストリートの予想を上回る伸び」と報じた。

破竹の勢いのを支えているのが会員制サービス・Amazonプライムだ。アメリカでは約1万円の年会費で通販の送料だけではなく音楽、動画配信も無料となり、この会員サービスの売上が前年同期比で52%もアップした。

さらに営業利益の9割と大きな利益を出しているのが「アマゾン・ウェブ・サービス」と呼ばれるクラウド事業。Amazonによると低コスト、大規模なインフラ、そしてセキュリティーの高さを売りに190カ国の数十万にも及ぶ事業で利用されているという。

前年同期比でも47%のアップと絶好調で、アメリカの専門誌は「これでAmazonはグーグル、マイクロソフトと肩を並べた」と分析している。

■Amazonマーケットプレイスで詐欺多発

しかし、その一方で好調ぶりに水をさすようなトラブルが、日本のAmazonマーケットプレイスで起きている。

ITジャーナリストの三上洋氏は「Amazonが売っているものと第三者のお店や個人が売っているものと2種類ある。後者をマーケットプレイスと言っているが、ここで詐欺が多発している。この1週間大騒ぎ」と解説した。

詐欺の手口の特徴としてあげられるのが安さだ。新品価格2万円の最新ゲームが半額の1万円、冷蔵庫などの大型家電が1円など、こうした異様に安い商品は詐欺グループが出品している可能性が高いという。

思わず注文すると海外からの出品のため到着まで2週間かかると連絡があるが、どれだけ経過しても商品は届かない。そして、連絡を取ろうとすると出品者のアカウントが消えており、金銭と個人情報が盗まれている。

こうしたトラブルの多くは新規の出品者によるものだが、高評価を得ている出品者でも安心はできず、詐欺グループが乗っとって出品していることもあるという。

被害にあってしまったタレントの三浦奈保子は4月17日に定価1万3000円のコードレス掃除機を購入。しかし、2日経過しても出品者からの連絡はなく、Amazonに保証の連絡を取ったという。

三浦によると注文当日に「配送をした。21日までには届く」という連絡がきたという。しかし、なかなか届かず疑問に思い、配送履歴の番号を調べてみたところ、その番号がなく、出品者は新規で、詳しい情報が載っていなかった。

「Amazonで出品しているという安心感で買ってしまった」と話した。

出品されていた時の状況について三浦は「買った商品は品薄で(他の出品者は)定価よりも高く売っていたが、その出品者は定価で売っていた。在庫をおさえているのだと思って、買ってしまった」と振り返った。

「誰も買っていないので、今のうちに買っておかないと思った」という心理状況だったと証言。Amazonは簡単に買える仕組みになっているので、出品者のことは調べずに購入してしまったという。

“激安”ではなく定価での出品だったことも騙された要因で、出品者の名前はアルファベットで日本国内からの発送になっていたという。

■パスワード変更、二段階認証で詐欺防止

三上氏は「色々なパターンがあって、日本の実在するお店の場合もある。今、多いのはアメリカのユーザーの名前でアメリカの住所になっている場合。パターンが多く、詐欺か判別しにくい」と状況を説明した。

さらに「Amazonが売っているのか、マーケットプレイスなのか買う時に普通は考えていない。考えていないとポチッと買ってしまう」と三浦の事例について解説した。

また、三上氏は三浦に「今回の事例ではクレジットカード情報は漏れないはずだが、念のためAmazonに登録してあるカードの情報を一旦削除した方が良い」とアドバイス。

さらに注意すべき点として、「ちゃんとした業者が乗っ取られてしまっているパターン。新規のアメリカ人の名前になっているパターン。色々なパターンがあるので詐欺かどうかの判別がすごく難しい。価格がほぼ定価、3割くらい安い、1円と色々な例がある。正直、今すぐ判別するのは難しい。ただ唯一言えることは、『新規の出品者はやめてください』ということ。また『アメリカから発送して、5日から14日かかります』というのも信用できないのでやめておいた方がいい」と解説した。

Amazonが販売、発送するAmazonプライム対象商品が1番安心だという。

三上氏は「マーケットプレイスの信用度が落ちて、きちんとした事業者も迷惑をしているが、消費者にわかるわけがない。だからAmazonがちゃんとしないといけない。マーケットプレイスの信用度を上げて欲しい」と提言した。

三上氏によるとAmazonはマーケットプレイスに出品する事業者のチェックを事実上、行っていないという。詐欺にあった場合は「マーケットプレイス保証」でAmazonから消費者に返金される。

出品者が乗っ取られる手口について三上氏は「パスワードをコンピューターで解析するわけではなく、過去に漏れているIDとパスワードを使う。例えばプロバイダーとか大手インターネット事業者から漏れたデータが裏市場で売られている。これを入手してくる。そしてそのIDとパスワードの組み合わせをAmazonでも使っている人がいる。その組み合わせで乗っ取る」と説明した。

自衛策についてはパスワードを複雑にすることと、二段階認証をあげた。

詐欺グループの目的について三上氏は「たくさん詐欺を行うことで、中にはキャンセルの手続きをしない、メールを見ていない、という人がいるかもしれない。保証を使わないことでおカネが手に入る。もう1つは個人情報の収集」と推測した。

詐欺を避けるためにも出品者の確認や二段階認証などの自衛策は欠かせない。

AbemaTV/AbemaPrimeより)

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