記事提供:messy

怖いです…。

少し前にメルカリにおける『妊娠菌』ビジネスを紹介したが、ここ最近、Twitterでメルカリの“ヤバい出品物”が注目されている。

「#フリマアプリ界の西成」なるタグがつけられた投稿からは、役所で無料で手に入る離婚届が300円ほどで売りまくられている現状や(出品者の儲けは手数料10%と定形郵便の送料を引いて188円か)、クレジットカードの利用カード枠の現金化狙いの落札者を見込んでいると思われる現金の出品などが大きな話題となった。

後者については、出品者はたとえば1万円札5枚をそれ以上の価格(仮に5万9500円としよう)でメルカリに出品。落札者は5万円ぶんの現金を5万9500円で購入(もちろん支払い方法はクレカ決済)、とりあえず手元に諭吉5枚をゲット…という仕組みだ。

今すぐ現金が欲しい人にとってはありがたい出品だったのかもしれない。

しかし大きな話題になると同時に、メルカリ側は現金の出品を禁止にする措置を施した。すると次にはSuicaなど交通マネーに高額チャージしたものが出品されるようになり、これも禁止となった。

また、パチンコの景品交換に使える『特殊景品』の出品もネットで話題になるや、メルカリ側が即、売買を禁止とした。一応は禁止措置を取っているものの、後手後手の対応からは、これまでのメルカリはなんでもアリのフリマサイトだったことがうかがえる。

モノの価値は持つ人次第

『妊娠菌』を紹介した時と同様、メルカリには違法ではないにしろ珍妙な出品物が目白押しである。ここからは、こんなものが売れるのかという驚きと、新たなビジネスの可能性すら感じさせる。今回はそんなメルカリ出品物を色々と紹介してみたい。

まず、前回も紹介した「妊娠米」。出品者が「友人の妊娠米のおすそわけで授かったので」と言っているが、まだ売ってんのか!という感じである。

陣痛が来た時に妊婦が描いたものにご利益があるとネットで言われている(エビデンスなし)「赤富士」も健在。いつまでも買う方も買う方だ。

普通のコメである。

「人毛」もあった。エクステを作る業者が買うのか、いや、業者はちゃんと売買ルートで仕入れているだろうから誰かが趣味で買うんだろうか、不思議なことに軒並み売り切れている。約100グラム5000円。結構いい値段である。

手元に届かないと状態がわからないのに、本当にメルカリはなんでも売れる。「賞味期限が近い食品」もわんさか出てくる。なんなら「賞味期限が切れているもの」もたまにある。完全に自己責任の世界だ。

そしてなんと「藁人形」も売っている。700円~1000円前後が相場のようだ。メルカリは藁人形の価格相場もわかるすごいアプリである。

探せばAmazonにも売っているが、ハンドメイドの方が何だか怖いから呪いアイテムは不思議だ。

ヘアードネーション!

ポイントカード系も多い。日本全国あらゆる店のポイントをいっぱいためたものがボンボン売られている。Tポイントカードの提示でたまにもらえるクーポン券が売られていることもある。牛角1000円オフ券とかマルエツ10%オフ券とかのあれだ。

残量3割ほどの使いかけシャンプーボトルなんかもそこそこ出品されているし、完全にゴミでしかない「シャンプーの空きボトル」も300円程度で売られている。

逆に数百万円の値をつけて、ハリーウインストンの結婚指輪を出品していたり(業者じゃなく、個人の私物…)。婚約指輪・結婚指輪・ペアリングはたくさん出ている。

質屋よりメルカリの方が高値で売れると踏んでいるのか?また、「切り抜き屋」と称して、雑誌の切抜きを、555円で売っているアカウントもあった。筆者がチェックしたときは紗倉まなちゃんが載っている「週刊ポスト」のワイド記事が売られていた…。

1000円引きなら自分で使ったほうが…。

まなちゃん!

ヤバいんじゃないの系としては「卒業アルバム」。5000円以上から数万円で取引されている。顔写真つきの個人情報流出なんて本当に怖すぎるが、すでに売れているものもあった。

広島県の三原市立南小学校を86年に卒業した人たち!気をつけて!卒アルは風俗で働く時に身分証明代わりに使うこともあるというが、そうした風俗経営業者がキャスト用に買うのか、名簿屋が買うのか、卒アル蒐集家が買うのか…最後のならまだいいが。

アウトだ。

名門大学は高い。

使用済み下着もある。

「読者モデル」と自己紹介欄にあるアカウントがパンツやブラジャーをいくつも出品しており、クリーニング店で綺麗にしてもらったというレシートも写真に写っているが、大量のパンツをクリーニング店に持ち込む勇気、一目置きたいところだ。

ただ、クリーニング費用を考えると利幅はさほど大きくない(ブルセラ目的なら価値も下がるし)。それなのに使用済みパンツを売るそのメンタリティがよく分からない。これもプレイの一環なのか。

「使用済み」キーワードで検索すると学制服なども出てくる。もちろん、おさがりとして自分の子供のために、という動機で買う親御さんもいるだろうが、性癖でこれらの商品を狙う人もいるはずであり、そこに若干の恐怖を感じる。

「カワイイ」と人気の学校制服(女生徒のもの)はひょっとしたらそうした愛好家の落札を見据えているのか、強気のお値段で出品されているものが多い。

他のオークションサイトにも見られるが、瞬間的に品切れになったものや、その価値が高まったものを買いだめして転売するアカウントももちろんある。

たとえば少し前にジャガイモ不足のため製造停止が公表されたピザポテトは、今たくさん出品されている。それにしても堅あげポテトとセットで6つ1999円ってさすがに高すぎだ。

はじめまして。図々しいお願いで恐縮ですがこちらいくらかお値下げ可能でしょうか?

ただ、基本的にメルカリは、家庭にあった不要なものを売ったり、ハンドメイドの雑貨や服などを売ったりしているユーザーの数が多い。

幼稚園の入園や就学準備の際などはとても重宝しそうだし、不用品や手作り雑貨などを売り買いするぶんにはけっこう楽しそうな場に見える。趣味で作っているヘアゴムやアクセサリーが1個300円程度で買ってもらえて、しかも喜んでもらえたりする。

だが、こうしたハンドメイド系にはスピも潜んでいるので要注意である。

妙ちくりんな前向きポエムを描いて売っているもの、パワーストーンのブレスレット出品、またはそこそこ(5000円とか)のお値段をとって恋愛鑑定など占いをするもの、などなど何でも揃っているので、スピ好きには天国のような場所かもしれない。

この場所で妊娠米が売れる理由が実によくわかる。

急激にウォッチャーが増加し厳しい目が注がれているメルカリ、今後はこれほどになんでもアリとはいかないかもしれないが、これからも定期的にメルカリの珍妙な出品物や出品トレンドをウォッチしていきたい。

同時に今回の「#フリマアプリ界の西成」関連の出品物からは、メルカリユーザーの一部に首の回らない多重債務者や、本来無料の配布物も有料で売る手間を惜しまないほど「けち」あるいは困窮したユーザーの存在を可視化させることになった。

これ自体は貧困問題として別に考える必要があると思う。現金やクーポン券を出品しているのが一般の個人ユーザーではなく、貧困者を探して食い物にしようとしている集団だったとしたら、そうした商品の購入者に追い込みをかけかねない。

他のオークションサイトよりも気軽に出品・落札できること、ユーザーインターフェースの使い勝手の良さなどから流行しているメルカリだが、ちょっと気軽に利用はできない。ウォッチするにとどめておく。

ブログウォッチャー京子

1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。

権利侵害申告はこちら