こんにちは。長谷川豊です。

これは皆さんも多くの違和感を覚えたのではないでしょうか?

先週の記事の中で、私が一番「おいおい…」と感じた記事がこちらでした。

ネット上にも多くの反論が上がっており、今更私が言うまでもないことですが、さすがにこれはおかしい。もちろん口頭注意が行われたこと自体が狂ってはいるけれど、それよりも「記事にしている」行為がおかしい。

モンスタークレーマーの主張が正しく、昼食を取った消防士の方々に口頭注意をすることが「正しい行為」のように読めるのです。

これは完全に狂っています。中日新聞のこの記事を書いた記者はもう少し勉強すべきです。

問題になっているのは団員が「消防車でうどん店に寄った」こと

では、少し記事を紹介して分析してみましょう。

まず、愛知県一宮市消防団の50代の分団長を含む男性団員7人が注意を受けたようです。

理由は「消防車でうどん店に寄ったから」と記事では説明。

メールで「消防車がうどん店にあった。おかしくないか」と写真付きで同本部に指摘があったとのこと。それを受けて口頭注意が行なわれた、と。

その理由としては、

「消防車は消防活動以外に使わないと市内の消防団と申し合わせている」
「消防車で飲食店に乗り付けるのは非常識」

と説明。

消防次長は

「消防車を交通手段として使っており、適切ではない。市民に申し訳ない」

と謝罪しているとのことです。

私はもうあんまり汚い言葉は使わないと決めているのですが…

アホでいらっしゃいますか?
この次長も記事を書いたボンクラ記者も。

あ、キタナイ言葉使っちゃった。

本来、絶対に注意しなければいけないのは…

よく考えてほしいのですが、まず第一に彼ら7人のした行為は何らかの「違法行為」でしょうか?いえいえ、全然違法ではありません。日本は法治国家ですが、まず「法に違反して」いません。

そして彼らの行為ですが、記事の最後にどんな事情があったのかが少しだけ記載されています。そうです。ここが全てのカギなのですが…

分団長は同本部の聞き取りに「次の予定があり、このタイミングで昼食を取るしかなかった。軽率だった」と話したという。

出典 http://www.chunichi.co.jp

と記載されています。そうです。この口頭注意を受けた分団長ですが…別にふざけていたわけでも、いたずらに消防車を使用したわけでもなんでもなく、単純に

他に方法がないので、やむを得ずに昼食を取るしかなかった

ワケです。明確に記事にそう記載されています。

はい。もう皆さん、お判りでしょうが…これ、本来は処分されるのって…

この予定を組んだヤツだろ。

ここがこの記事のマヌケなところです。そこを指摘出来ていない段階で三流記事です。

メディアの役割は物事の本質を見極め、その根本を正すこと

本来のメディアの役割とは、何が物事の本来の問題かをしっかりと見極め、その根本を正すことです。

これを勘違いして、批判して喜んで満足しているレベルの低いメディアも一部はありますが、それらはもう無視しましょう。

今回のケースでは、

1. そもそもこのクレーマーは違法行為がどのラインなのかも理解していないただのモンスタークレーマーである

そして

2. やむにやまれぬ事情であったにもかかわらず、悪気もない消防団員7人が口頭注意処分を受けていること

を認識する必要があります。

そして、まず追求しなければいけないのは、

「このブラック状態の予定を組んだヤツは誰だ?」

という点です。

消防士は、人の命を預かる職業。そんな彼らに「消防車を横付けしてうどんを食べなければいけないレベルの、キッツキツの予定を強要した」バカは誰だ?ということをしっかりと追及すべきです。そんな人の予定管理すらできない人間が、消防署の中に存在しているはずなんです。そっちの方が100倍問題。

その上で、違法行為もなく悪気もない団員を注意して、世間様に「いいカッコ」をしている八方美人な消防次長の姿勢にも苦言を呈すべきです。気持ちは理解できますが、こんなアホなクレームにいちいち真正面から対応していては、人を本当に救うべき時に冷静な判断が出来るでしょうか?

それともこの次長さんは、火事が起きて人が焼け死にそうだって時に

「おい、消防車がうるさいんだよ」


というクレームに真面目に対応して、人が焼け死ぬのを黙って見過ごす気でしょうか?

こんなクレーム、第一に無視で結構です。対応するとしても、

「消防団員は皆様の安全を守るために、昼食を取る時間もない訓練をしてました。どうかご理解とご協力をお願いします!」


でいいんじゃないでしょうか?なんでその程度の対応ができない人間が次長をやっているんでしょうか。

目を覆わんばかりメディアの劣化

最近、本当にメディアの劣化が目を覆わんばかりになってきています。

特に森友学園をめぐる報道は、絶望的なレベルでした。繰り返しますが、メディアの役割は「物事の本質をしっかりとらえる」ことです。そうして「何が問題か」を炙り出すことです。

問題でもないことを「問題だ」と叫ぶメディア。「違法」でもないことを「道義的責任が」とこじつけようとするテレビ。昼食を取る時間すらないほどに懸命に訓練を行っている消防士たちを叩いて満足している、レベルの低い三流新聞。

全部、日本の害悪です。情けない。

もしこの記事を、今回注意処分を受けた7人の誰かが読んでくださる機会があるのであれば、どうか聞いていただきたい。

あなた方は何も悪くない。

どうかこれからも、市民の安全をよろしくお願いします!

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モノ申すフリーアナウンサーとして、テレビ・雑誌・講演と幅広い分野で活躍中。特に多くの取材経験からニュースを多角的な視点で見る文章に定評がある。現在は執筆や講演会など多方面で活躍中。

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