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女優の波瑠が主演を務めるドラマ『あなたのことはそれほど』(TBS系)が初回11.1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と、まずまず好調なスタートを切っている。

これまで快活で中性的な役どころが多かった波瑠だが、今作では新たな“女の顔”を開花。その魅力に迫る。

朝ドラ女優・波瑠、これまで見せてきた快活で中性的な顔

主人公・美都を演じる波瑠。

同作は、女性から圧倒的支持を集める人気漫画家・いくえみ綾氏の同名コミックを原作としたラブストーリー。

波瑠が演じる美都(みつ)は、友人の誘いで婚活を行いながらも、本当は運命的な出会いとトキメキを経て結婚したいと考えている女性。

だが二人の占い師から“2番目に好きな人と結婚すると幸せになれる”と言われてショックを受け、一途に好意を寄せてくれる生真面目な涼太(東出昌大)と結婚。

穏やかな新婚生活を送りはじめるが、その矢先、初恋の相手で常に心の片隅で忘れられないでいた同級生・有島(鈴木伸之)と再会。いけないことだとわかりながらも、彼と逢瀬を重ねるようになってしまう。

波瑠の代表作といえば、なんといっても高視聴率を記録したNHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』(2015年後期)だろう。

その後も『世界一難しい恋』(2016年4月期 日本テレビ系)や『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(同年7月期 フジテレビ系)など、多くの作品に主演。日本を代表する若手女優の一人として活躍している。

これまでの彼女の役のイメージは、どこかマニッシュで快活なものが多い。

『あさが来た』での苦難に負けない元気なお転婆娘・あさ役をはじめ、『世界一難しい恋』では大野智演じる社長に対しても自分の信念を曲げずに向き合う気の強いホテル社員を、『ON』では犯罪者の心理に強く魅せられる新人刑事役を熱演。

どれも彼女の中性的な魅力が最大限に生かされ、ベタな恋愛シーンや心理的につらい場面でも、ある種の透明感を持って爽やかに観ることができた。

嫌われてもおかしくない女性像ながら、共感を呼ぶ演技力

(左から)有島役の鈴木伸之、波瑠、涼太役の東出昌大、有島麗華役の仲 里依紗。

そうした中で今回演じている美都は、波瑠自身も「えぇ!」と驚いたと語るほどに“女”を全開にした役どころだ。

プロポーズを受けた後の寝所だというのに「ときめかない…」と嘆いてみたり、結婚に迷って有名な占い師のもとに駆け込んでみたり、初恋の人に会った瞬間に、それまでに見せたことがないほど激烈にテンションを上げてみせたり。

普通に見れば、男女問わずツッコミたくなるフワフワとした女性だし、視聴者からは嫌われ街道まっしぐらなはずなのだが…。

なぜだろう、1話を見終わった現時点では、不思議と美都への嫌悪感が生まれない。

むしろ、かつて初恋の人に言われたことを気にして、しきりに二の腕を触る仕草をしたり、再会した想い人にやや頬を紅潮させながら「ポテト一緒に食べて」と甘える場面などは、多くの女性たちも共感するだろう。

さらに、1話ラストでラブホテルに入ることを決意したとき、美都の大きく見開いた上目遣いは、思わずゾクリとするほどの女の強さと美しさが感じられた。

SNS上でも「キレイ」「透明感がすごい」といった波瑠の美しさを評価する声が多く、二桁という一定の評価を得られたのは、ストーリーの面白さに加え、そんな彼女の演技力の賜物だといえる。

新境地に挑みながら、気負いを感じさせないフラットさ

波瑠の起用にあたり、「これまでとは異なる役柄で新境地に挑む波瑠さんにご期待ください」とアピールしていた佐藤敦司プロデューサー。

確かにこの作品での彼女は、“不倫に身を落とす”という新たな顔を見せ、今後どんな悪女になっていくのかが見どころの一つ。

だがまた一方で、波瑠が演じるからこその嫌悪感のないドロドロシーンが見られるのではないかという期待値も高い。

先に行われた製作発表では「思っていたよりずっと可愛らしい作品になっていました。美都の乙女心が軸になって描かれているんだなと改めて思いました」と語った波瑠。

主人公を演じるとなれば並々ならぬプレッシャーと気合が必要になりそうだが、彼女にはそれを感じさせない、むしろ自分を客観的に見つめられる強さがある。こうしたフラット感こそが彼女の演技の魅力につながっているのではないだろうか。

2話以降は夫の嫉妬に加えて有島の妻も絡んでくる、本格的な泥沼四角関係に発展。美都自身もさらにズブズブと不倫にハマっていってしまうわけだが、そこでの波瑠がまたどんな“共感できる女の顔”を見せてくれるのか楽しみだ。

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