裏社会の男たちの抗争を描いた北野武監督作「アウトレイジ」シリーズの完結編となる「アウトレイジ 最終章」が、今年10月7日に公開を予定しています。

■映画「アウトレイジ 最終章」

出典 YouTube

2012年公開の前作「アウトレイジ ビヨンド」で描かれた関東の山王会と関西の花菱会という2つの暴力団組織による巨大抗争の、その後に迫る「アウトレイジ 最終章」。

山王会と花菱会の巨大抗争後、韓国に渡り、同地の大物フィクサー・張会長の下に身を寄せていた大友(ビートたけし)。やがて、韓国出張中の花菱会・花田が張会長の手下を殺してしまったことをきっかけに両陣営の対立が激化。花菱会の内紛も勃発して事態が混迷を深める中、大友が日本へ舞い戻り、さらなる波乱を巻き起こす…。

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公開された特報を観るだけでも緊張が高まりますが、「全員暴走」とのコピーからも前二作に引けをとらないであろう過激な大乱戦に期待できますね~!

前作より続投の豪華キャスト陣

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キャスト陣は、「大友組」元組長・大友役のビートたけしさんをはじめ、西田敏行さん、塩見三省さん、名高達男さん、光石研さん、中村育二さん、松重豊さん、白竜さんらが前作からの続投。皆さん迫力ある表情です…。

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そして、大森南朋さん、ピエール瀧さん、岸部一徳さん、大杉漣さん、原田泰造さん、池内博之さんはシリーズ初参戦!

今回はその中で、大友が日本に戻るきっかけとなる事件を起こした花田役を演じ、北野監督作品へ初出演を果たした、電気グルーヴのピエール瀧さんに注目。

自身が出演するラジオ番組にて、北野監督の撮影は「一発勝負」など興味深いトークを展開し、撮影秘話を明かしてくれました。

■ピエール瀧が撮影秘話を語る

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「現場の雰囲気は凄いですよ、やっぱり」というピエール瀧さん。

北野監督が撮影現場に登場すると、まず最初に、本番と同じような状況で確認する「場当たり」を行い、問題がない場合はそのまま1度だけリハーサルを実施。さらに問題がなければ「本番」となるのですが…

「よし、じゃあ本番」って言ったら、本番を1回しかやらせてくれないんです。凄いですよ、たけしさん、本当に。

たとえば、段取りを忘れて本来出てくるところから出ないとか、前後入れ替わっちゃうとか、向こうに明らかに映ってはいけないものが見切れているっていうことがない限り、ちょっとぐらいセリフ噛んだりとか、セリフが聞こえづらいぐらいだったら、もうダメです。1回しかやらせてくれないです。

出典TBSラジオ「たまむすび」

誰であろうが撮影は一発勝負!

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一発勝負っすよ。誰でもそうです。西田(敏行)さんであろうが、僕であろうが、どんな人であろうが1回しかやらせてくれないです。

だから緊張感が物凄いですし、1回しかやらないんで進行も早いですよ。

出典TBSラジオ「たまむすび」

不安に思いながらも完成作品を観たところ…

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1回しか撮ってないから「どうなのかな?」と不安に思いながら見てみると、ちゃんと繋がっているし、北野映画の雰囲気もちゃんと込められているんですよね。

話はもちろん荒唐無稽なんだけど、その、"荒唐無稽な話が起きそうな世界観"はちゃんと入ってる。それは、1回しか撮らないという緊張感も込みなのかなと思いました。

出典TBSラジオ「たまむすび」

場当たり1回、リハ1回、本番1回。ストーリーにその緊張感も加わることで、北野監督作品の雰囲気が完成されたというピエール瀧さん。何だか納得のお話です。

監督とはほとんど会話せず、指示は助監督から

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ちなみに、現場では北野監督が奥のブースにいるために、会話はほとんどしないそうで、指示は全て助監督を通して。

僕らが聞く訳にもいかず、指示は全て助監督を通すので、それを見て「ああ、なるほど」って。1回だけなんです本当に。

映画のよくある現場の風景で「よーい、スタート!」とか監督が言うじゃない。それもない。監督が「じゃあ、スタート」と言うと助監督が「よーい、スタート!」って。「カット」も「OK」も全部それですね。

出典TBSラジオ「たまむすび」

監督と会話をしないことも、助監督を通して指示を出すことも、「よーい、スタート!」などと監督が叫ばないことも、全て意外です。緊張感がさらに高まりそうですね。

緊張感がありながらも静かな現場

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通常はどこの現場でも、撮影部やカメラなど各セクションの上の立場のスタッフが、目下のスタッフに対して「何やってんだお前!早くしろこの野郎!」「いい加減にしろ!もういいよ俺がやるよ」などと叫び、「ザワッとする瞬間がよくある」そうですが…

結局、撮影の現場ってみんな、ほぼ海賊なんで。海賊のやり取りの中でそういうのがあるんですけど、たけしさんの現場はそういうのは一切なく、みんな穏やかに進んでいくんです。

多分、たけしさんが嫌いなんでしょうね、その感じが。だから「ピリッとした緊張感」はあるけど怖くはないです、別に。

出典TBSラジオ「たまむすび」

とっても意外なことに、北野監督作品の撮影現場はとっても静かで、怒声が飛んだり、若い助監督が殴られるシーンなど皆無。

どうやら北野監督自身も「散々そういう現場を見てきたため」のようですが、こちらも意外ではあります。

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新作について北野監督は「シリーズ3作目で色んな事を盛りだくさんにやっているけど、やっぱり俺の映画になっちゃうよな」と、アウトレイジらしいバイオレンス満載の作品になることを示唆。

「アウトレイジ 最終章」は2017年10月7日公開。今回も、一発勝負の撮影から生み出される北野監督の世界観に期待しましょう!

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