記事提供:日刊サイゾー

『徹子の部屋』(テレビ朝日系)は長寿番組だ。何しろ、その歴史は41年。おのずと、招かれるゲストも初登場ばかりとは限らなくなる。

出演歴のある芸能人が出演した場合、そのゲストの過去出演VTRを振り返るのがこの番組の常。その際に注目してしまうのが、ゲストではなく黒柳徹子のほうである。というのも、VTRの中でしゃべる徹子は、今よりはるかに滑舌がいいのだ。

当然か。徹子は、現在83歳。早口でまくし立てるトークが専売特許であったが、年齢とともにスピードが落ちていくのは仕方がない。

というか、徹子から“早口”のイメージが払拭されてから、その愛され度は増している気がする(かつては、話を振る時点でオチを口にしてしまう徹子の質問法を揶揄する声が少なくなかった)。

■鍛え上げられたボディに前のめり

4月12日に放送されたゴールデン特番『徹子の部屋 春の最強夢トークスペシャル』の徹子も、チャーミング極まりなかった。

今回は数々のアスリートを番組に招き寄せ、“辛口姉妹”と称したマツコ・デラックスとのコンビで、彼ら彼女らの素顔を掘り下げるコーナーが設けられている。この時の徹子、とにかく体を触りまくるのだ。

最初に登場したアスリートは北海道日本ハムファイターズの大谷翔平で、まずは彼の合コン歴を聞く2人。

女子アナとは食事に行かないほうがいい」「(外見は)いいように見えて、ロクでもない女が多い」と忠告しながら、さりげなく大谷にボディタッチするマツコのその振る舞いが、図らずも徹子の負けん気を着火させてしまった。

「どうしてアナタ、お話する時に、いちいち大谷さんに触るの?」と注意しながら、徹子は自分も大谷の腕をなでまくるのだ。

しかも、大谷から「ファンの人も体を触りたがる」と聞き出すや、「そういうのは、やっぱりどうかしら」とあきれ顔を見せる客観性のなさ。実に女の子っぽくて、愛らしいではないか。

体操の内村航平と白井健三が登場した時も、女の子だ。初対面の白井に向かって、いきなり「私はあなたのことを知っています」と謎のカミングアウトをする徹子。

同コーナーは選手本人に「質問カード」を引かせ、そのカードに記された内容について徹子&マツコが迫るという趣旨なのだが、徹子はいつも当ててもらいたいカードを“チョン”と飛び出させ、ズルして優先的に引かせようとする。

仕方なく白井がそのカードを引くと、裏には「徹子の筋肉チェック」と書かれていた。やはり、体に触りたくて仕方がない。当然のように白井の太ももを触り、その張り具合を「プンプンしてる!」と謎の擬音でリポートする徹子。

最後に登場したのは柔道のベイカー茉秋だったが、彼なんかボディタッチするには絶好の素材である。

「どこの筋肉が一番すごいんですか?」という徹子の質問にベイカーが「胸筋とかですかね」と返答するや「胸筋!?わぁ…」と目をつむり、「いい?」と、おもむろに胸筋へタッチ。

「わっ、すごいわね!やわらかいのの下に硬いのがある」と意味深な表現で報告してくれた。

それでいて負けん気が強いのも、女の子の特徴だ。

徹子は世界最高峰のアスリートである内村&白井を前に「私は一日中、鉄棒にぶら下がっていることもできました」と豪語。白井が「僕たちでもできないですね」と感嘆すると、「あっ、できない?」と上から目線で金メダリストのメンツを潰してしまった。

■徹子には特別扱いしてあげたくなる

何も、徹子はゲストの体に触ってばかりいたわけじゃない。今回はディーン・フジオカとのデートも満喫しており、食事時にはヒューマンビートボックスを駆使してギターを弾くディーンとのジョイントに挑戦。

初めは「プッ、プッ、プップップ」とビートを刻んでいた徹子であったが、次第にピースサインを出しながら「ヘイ!」と掛け声を上げてみたり、自由というか完全にルールを逸脱してみせている。

これも、特別扱いしてあげたくなる女の子だからこそ許される行いである。

「女子力」という言葉があるが、徹子に関しては年を重ねるに従って「女の子力」が増している印象がある。何をやっても許してあげたくなるから、何事も彼女の世界の中で滞りなく着地できる。まさに『徹子の部屋』である。

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