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―木村和久の「オヤ充のススメ」その160―

最近、国際派俳優がナンバーワン元ホステスと熱愛というニュースが流れました。というわけで、水商売のナンバーワンっていったい何でしょうか?この素朴な疑問に答えたいと思います。

水商売の世界では、そのお店で一番の売れっコをナンバーワンと呼びます。もちろんナンバー2、3と続くのですが、みなさんそれなりに魅力的です。

ナンバーワンは綺麗でオーラがあるから、すぐわかる場合もありますが、案外普通っぽい女性もナンバーワンだったりするのです。アイドルユニットのセンターにしても「なぜこのコが真ん中にいるの」って場合はありますよね。

夜遊びをしている仲間連中では、お約束のナンバーワンあるあるがあります。

すでに、その店のナンバーワンの顔を確認しています。なんと太い客と思われたのか、そのナンバーワン嬢が席についた。早速、出会い頭のカウンターパンチを浴びせます。

「いい店だね、キミさ、この店のナンバーワンを呼んでよ」

というと、そのテーブルに座っていた女性が申し訳なさそうに「私、なんですけど~」という返答が。それから、まんじりともしない夜を過ごしたのは言うまでもありません。

実際、そういう光景を目撃したことがあるのですが、デキた女性は「お前がナンバーワンかよって、よく言われるんです」と、ネタにして見事にかわします。

「うちはナンバーの数が多いほど可愛い、変わった店なんです」

これぐらい懐の深さを見せてこそ、ナンバーワンと言えるでしょう。

◆月収200万円を稼ぐナンバーワン嬢もいた

さて、ナンバーワンはどんな仕組みで稼ぎ、どんな生活をしているのか?今回は、わかりやすいキャバクラのお話を紹介します。

キャバクラの場合のナンバーワンは、ずばり指名の本数と同伴の数です。あらかじめ呼ぶと決めてリクエストするのが「本指名」、お店で「あのコ可愛いね、呼んでよ」というのが「場内指名」です。売れっ子は、間違いなく本指名が圧倒的に多いです。

「同伴」は一緒にゴハンを食べて、キャバクラに行くという風習です。それぞれポイントにして、例えば場内指名が1、本指名2、同伴が3ポイントとし、そのトータルを競うというわけです。

昔、新宿の某ナンバーワン嬢は1日の指名本数がだいたい15本以上。同伴はほぼ毎日という生活を週6日しておりました。こうなると付け回しがナンバーワン嬢に対して、「次のテーブルへ」と催促できません。

だいたい15人を相手に喋ると、持ち時間は1人10分ないですから。だから自分で適当に頃あいを見計って、席に立つそうです。でも15人と均等に喋るのは物理的に無理です。

最後は、気のいいおじいちゃんが数名残り「ごめんなさい、今日は挨拶だけで~」というや「いいよ、また今度、時間の空いているときに、ゆっくり会おうよ」って、終わらせるとか。

当時の彼女の収入は月200万円以上。5000万円貯めてマンション買うと言っていましたが、「現金で買うと、怪しんで税務署が来るから、やめた方がいいよ」とだけ言っておきましたが、今頃は引退してるでしょうね。

続いて六本木のナンバーワンキャバ嬢のお話ですが、これは規模がデカいです。関西系の有名キャバクラチェーンが東京圏に7店舗出店していました。

私の知り合いのナンバーワン嬢はその7店舗の中でナンバーワンを競わされて、見事、東京で一番のキャバクラ嬢になったのです。

証拠にとスマホに順位表がずら~と貼られており、それを見せてもらいました。100人ぐらいの順位が並んでて、その中の1位って壮観でした。

その後の展開も驚きで、今度は関西のチェーン店を含めて約100軒のナンバーワンを決めるイベントがあり、そこにもエントリー。なんと見事ナンバーワンを達成し、ご褒美は大阪に新幹線のグリーン車に乗って、表彰式に出席したそうです。

2人のナンバーワン嬢を紹介したけど、どちらも飛びきりの美人というわけではないです。けどチャーミングで、人間として非常に魅力があります。有名店でナンバーワンになると、ナンバーワンバブルが起きるそうです。

「この店のナンバーワンを見てみたい」というだけで、指名がボンボン入る。しかも、お金を持っているワガママな客は「ナンバーワンと飲んでいる自分が好き」というパターンが多いそうです。だからますますナンバーワンが、人気となっていくのです。

とはいえ、本人の努力というのもスゴく大事です。通常はマメにメールをくれるし、客側の接待とか誕生日とかは仕切りまくって、完璧にこなしますから。

六本木のナンバーワン嬢には「誕生日を祝ってあげるから来てよ」と言われ「やだよ、高い金払って、いいことないじゃん」と逃げていたのですが、「ちゃんと仕切るからさ」と言われて、しぶしぶ行くことに。

そのナンバーワン嬢はあらかじめ予算を決めておいて、4万円で飲み放題、お祝いのシャンパン、フルーツ山盛り、そしてケーキまでつけての大サービスでした。まあ、そこまでされればね、こちらとしても悪い気はしません。

そんなわけで、大型店や有名店のナンバーワン嬢は魅力満載で、知ってて何かと便利なこともあります。

最近会いに行けるアイドルってのが流行ってますが、キャバクラは、ナンバーワンだろうが、地味なコだろうが、平等に指名できて、お喋りができる。だったらナンバーワンを呼んだほうがいいかも、そういうことですね。

■木村和久(きむらかずひさ)■

トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。

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