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『マンガで簡単!女性のための個人型確定拠出年金の入り方』(小久ヒロ:マンガ、神戸孝:監修/KADOKAWA)

今年の初め、日本老年学会・日本老年医学会が「高齢者」の定義年齢を「75歳」に引き上げることを提案したのをご存じだろうか。

医療の進歩によって相対的に元気なお年寄りが増加したのが背景だというが、「…ってことは、いずれ年金支給年齢が75歳にあがるの?」とドキッとした方もいたのではないだろうか。

現在、30~40代の働き盛り世代が年金を受給できるのは65歳。つまり、それまではとにかく現役で働かざるをえないのはほぼ確定だ。

マジでしんどい話だが、一方で「下流老人」や「貧困老人」がリアルに増えているといわれる中、ぼんやり不安に思っているだけだと、将来えらいことになるかもしれない。

とはいえ働き盛り世代=子育て世代であり、「貯金しよう」「資産を持とう」と言われても、なかなか難しいのが現実。「でも、単に先延ばしにするのも不安」という方に、ぜひ注目してほしいのが「個人型 確定拠出年金」だろう。

…と、偉そうなことをいいつつ、実は自分もよくわかっていなかったのだが、『マンガで簡単!女性のための個人型確定拠出年金の入り方』(小久ヒロ:マンガ、神戸孝:監修/KADOKAWA)を読んで確信した。これはオススメだろう。

実際、冷え込む出版業界でフリーのライター稼業を営むというかなりヤバイ身として、前のめりに資料請求をしようと思っているところだ(ちなみにかなりの経済オンチで財テクとか言われても敬遠していたタイプ。そんな自分でも短時間で要点がわかった。やはりマンガは偉大だ!)。

さて、この確定拠出年金とは何か。

その昔、日本版401Kが導入されるとか、ニュースになった記憶があるが、内容は同じものを指す。要は「自分で準備できる自分のための年金(個人年金)」のことで、2017年からは60歳未満のほとんどの人が加入できるようになったのだという。

国民年金はみんなでひとつのどんぶりにお金をいれて年金世代に分配するイメージなのに対して、確定拠出年金は自分の名前の書いてある小鉢にお金をいれていくようなもの。

そして小鉢のお金を運用してお金を増やし、将来は自分だけの年金として使うのだ。

なにより注目は監修者であるファイナンシャルプランナーの神戸孝氏が力説する「国が皆さんにやってもらいたいと願っているから!最大級のおトクな仕組みが用意されている」という点だろう。

確定拠出年金にまわしたお金は所得から控除されるし、運用中の利益は非課税、リタイア後に受け取る時も税金が安くなるのだ(本来はかかるはずの税金がかからない仕組みになっており、ちゃんと手元にお金が残るわけだ)。

と、このような大前提の説明から実際の資金の運用(株式や投資信託、預金などいくつかの方法があり自分で選ぶことになる)まで、この本なら初心者にもわかりやすくマンガで解説してくれるのでありがたい。

ちなみに子育て中のA子、会社員のB子、自営業のC子とあらかじめ典型的なケースがキャラ設定されているので、ケース別にわかりやすく全容をつかめる。

なにしろ実際の書類の書き方の指導まであり(申し込みは郵送というケースが多いようだ)、かゆいところまで手の届く親切設計も心強し…と、まあ、いろいろあるが、とにかく知るだけでもソンはなし。

難しい説明には脳みそがショートしがちな経済オンチさんにこそ、必読の書だ!

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