『仕事&生活の「困った!」がなくなる マンガでわかる 私って、ADHD脳!?』(司馬理英子:著、しおざき忍:イラスト/大和出版)

いきなりだが、あなたは次の項目に当てはまるだろうか。

・散らかすつもりはないのに、いつの間にかデスクがぐちゃぐちゃ
・遅れるつもりはないのに、ついつい遅刻してしまう
・仕事に取りかかれなくて、いつも締め切りを過ぎてしまう
・確認したつもりなのに、うっかりミスが多い

頑張っているのに、なぜか人並みのことができない。自分はダメ人間なのだろうか…。そんなふうに悩んでいるあなたは、もしかしたら「ADHD脳」なのかもしれない。

『仕事&生活の「困った!」がなくなる マンガでわかる 私って、ADHD脳!?』(司馬理英子:著、しおざき忍:イラスト/大和出版)は、発達障害のひとつであるADHDの脳の“クセ”をもつ人を、いわばニックネームとして「ADHD脳をもつ人」と呼ぶ。

あくまでクセなので、病気や障害ではないが、ADHD脳をもつ人は次の3つの特徴があるので、日常生活をうまくこなしていくために、自覚と適切な対処が必要だという。

◆「ADHD脳」の3つの特徴

(1)不注意
…気が散りやすい。忘れ物やなくし物が多いのは、「忘れてはいけない」という意識が持続できないから。遅刻やケアレスミスなどの不注意も同じ原因。

(2)多動性
…落ち着きがない。小さいころはじっとしていられなかったり、おしゃべりだったりした人が多い。大人になっても、あっちを考えたりこっちに気を取られたり、せわしく動いていたりする。興味が次々と移って、それまでやっていたことを忘れ、部屋が散らかってしまうことも。

(3)衝動性
…自分の感情や周りの刺激に反応しやすい。ぱっと思いついたことをすぐにやらないと気がすまない。相手の話をさえぎってしまったり、並んで順番を待つのが苦手だったりする。

これらの特徴は、裏を返せば、不注意は好奇心旺盛で、多動性はいろいろなアイデアが浮かぶひらめきに直結しており、衝動性は行動力や実行力がある、ともいえる。

しかし、社会ではマイナス面が目立ち、評価されないことから、ADHD脳をもつ人は自信を失い、二次障害でウツになる場合もあるという。

そこで、本書はADHD脳をもつ人に、次のような“コツ”を紹介している。

(1)ざっくり5分だけやってみる
(2)全体のデッサンを描く

…とにかくやってみる。全体の分量を把握する。「できないかもしれない恐怖心」「こんなの無理という諦めモード」が減る。

(3)1時間ルールでひと息入れる
(4)休憩もスケジュールに組み込む
(5)自分ミーティングを1日3回開く

…余裕のある予定を立て、無理のないように進める。自分ミーティングで、定期的に予定を確認する

本書は、この5つを含め全部で37のコツを漫画と文章でわかりやすく紹介している。

ADHD脳をもつ人が自分の脳のクセを知り、毎日を工夫して生きてもらえるよう本書は願っている。

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