記事提供:しらべぇ

昭和の大スター・石原裕次郎が、ドラマ『太陽にほえろ!』最終回の取り調べシーンを7分間アドリブで演じ切った姿が、26日、日本テレビ系『最後の一日・最後の言葉~ホントにそれでいいんですか?~』で放送。

同日、渡瀬恒彦の遺作となったテレビ朝日系『そして誰もいなくなった』が放送されたこともあり、ふたりの名俳優の最後の芝居に賞賛の声が相次いでいる。

■石原裕次郎の代表作『太陽にほえろ』

1956年に役者デビューし出演映画は99本。映画だけでなくテレビドラマでも活躍、歌手としても『銀座の恋の物語』などヒットを連発した裕次郎。

とくに捜査第一係長の藤堂俊介(ボス)を演じ、1972年~86年まで718回放送された『太陽にほえろ!』は、最高視聴率40%を超え社会現象を巻き起こし、現在も刑事ドラマの代名詞として扱われる、裕次郎の代表作のひとつだ。

■最後のアドリブ芝居

『最後の一日・最後の言葉』では最終回のエピソードを紹介。

肝細胞がんで復帰を絶望視された裕次郎が、出演予定のなかった最終回の現場に病床から駆け付ける。急きょ出演を決め監督に直談判し、あえてアドリブで「7分間の取り調べシーン」に挑戦したという。

スコッチ役で人気を博し1983年に自ら命を絶った俳優・沖雅也や、自身が心臓の大手術を経験したことに触れ、容疑者の妹・看護師役の女性に裕次郎が語る。

「看護師さんの病院だって新しい命が誕生して古い命が消えていく。命ってやつは何にも代えがたく重い。ずいぶん部下を亡くしてきたが部下の命は俺の命。命ってのは本当に尊いもんだよね」

出典しらべぇ

女性が裕次郎の説得に応じ容疑者の居場所を答えると「ありがとう」とささやき、裕次郎のアドリブ芝居は幕を閉じた。

このアドリブに視聴者は賞賛の声をあげている。

この出演を最後に、1年たたずに帰らぬ人となった裕次郎。言葉通り、命を削った芝居は時代を超えて多くの視聴者の心を揺さぶったようだ。

■渡瀬恒彦遺作『そして誰もいなくなった』

さらに同日、アガサ・クリスティ原作の二夜連続ドラマスペシャル、テレビ朝日系『そして誰もいなくなった』が放送。

本作は、しらべぇでも既報のとおり、胆嚢がんからの多臓器不全で亡くなった渡瀬恒彦の遺作となった。

渡瀬が演じたのは奇しくも末期の肺がんである元東京地裁裁判長・磐村兵庫。現実とリンクするような姿から「役者魂」を視聴者も感じたようだ。

ふたりの最期の作品が形は違えど同日に放送されたことで、演技に関する感想が目立つ。なかには「2人の芝居がダブる」「重なって見えた」といった感想もある。

役者として最後まで現場に立ち続けた名優たち。役者としての生きざまが感じられた。

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