記事提供:女子SPA!

春が近づいてきているとはいえ、寒い夜がつづきますよね。芯から冷えた夜は湯舟につかるのが一番!

「心身のリフレッシュに欠かせないお風呂ですが、入浴に関して正しい知識を持っていない方が多いのも事実です」

そう語るのは、日本入浴協会理事の古谷暢基さん。風呂好きとして知られる日本人ですが、お風呂に対する認識があやふやな人がほとんどとのこと。そこで、多くの人が勘違いしがちな入浴知識について、その真偽をお聞きしました。

◆半身浴がダイエットに効果的→×

半身浴といえば、ぬるめのお湯に1時間前後入浴して体重を減らすという、ダイエットの定番。しかし、古谷さんいわく「半身浴では、お風呂に入ることで得られるさまざまな効果が半減してしまう側面があり、全身浴の方がオススメといえます」とのこと。

「お風呂のダイエットに関わる効果は、体をマッサージして血行を促進する『静水圧作用』、および体温を上昇させる『温熱作用』の2つ。半身浴ではこの素晴らしい作用が半減してしまします。また半身浴は身体への負担が少なく感じるので、長時間の入浴で知らないうちに脱水を起こしているケースもあります」

全身浴を毎日続けると、血行・体温・代謝が上昇し、その場だけでない効果にも繋がって健康的なダイエットが望めるとのこと。

「半身浴は高血圧や血管に疾患がある方向けの入浴法でもあります。健康体の人は38~42℃のお湯に15分ほど肩までしっかり浸かりましょう」

◆風邪をひいたときはお風呂に入ってはダメ→△

風邪のときにはお風呂に入るべからず、長らくそういわれてきましたが「重症でなければ、むしろ温度管理をして入った方が良い」というのが、古谷さんのお答えでした。

「かつては都市部では特に、お風呂に入る=銭湯に行くことでした。風邪が多くなる冬場は特に、銭湯で体を温めても家に着くまでに湯冷めしてしまい、風邪が悪化する可能性が高かったのです。

また、家風呂がある場合でも断熱・保温状況も今ほどは良くなかったため、風邪のときは入浴しないという説が広まったようです。

今ではほとんどの家庭にお風呂が付き、暖房機器も発達しているので、湯冷めしにくくなっています。加えて、体を温めるという点でも、入浴が風邪に対してプラスに働く可能性もありますよ」

ただし、高熱や体力を消耗しているときの入浴は疲れてしまうので、避けるのがベター。自分の体調と相談しながらお風呂に入りましょう。

◆冬至にユズ湯に入る→◯

冬至には湯舟にユズを浮かべる、という習わしがありますが、じつはこのユズには高い保温・保湿効果が科学的に証明されているのです。

「湯舟にユズを浮かべると、皮や実に含まれるさまざまな成分がお湯に溶け出し、肌に薄い膜を作ります。その膜が皮膚のバリアとなり、水分の蒸発と湯冷めを防ぎます。ユズ湯の由来は諸説ありますが、昔の人たちはユズの保温・保湿効果を感覚的に理解して、お風呂に浮かべていたのでしょうね」

ユズのほかにも、ミカンやスダチなどの柑橘類でも同じ効果が得られるそうなので、冬至の日以外も実践したいですね。

◆お風呂あがりは必ず保湿ケアをする→△

皮膚がお風呂で吸収した水分を保つ保湿剤は乾燥を防ぐことができますが、毎日やる必要はない、と、古谷さん。

「人間にはホメオスターシス(恒常性)と呼ばれる機能が備わっています。ホメオスターシスとは、自分の体を常に同じ状態にしようとする自己回復力です。肌も同じく、少しの乾燥くらいなら自分の力である程度元に戻すことができるのですが、毎日スキンケアを徹底しすぎると、その力が弱まってしまいます。自分の力でお肌を美しく保つなら、何のお手入れもしない日も必要ですよ」

過保護にしすぎると、お肌もサボってしまうんですね…。これを機に、お手入の方法の見直しをしてみては?

古い風習から俗説まで、まだお風呂に関して知らないことがたくさん!ぜひ参考にしてみてください。

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